犬の換毛期の栄養サポート|抜け毛を減らす食事管理と被毛ケア

犬の換毛期の栄養サポートガイド

この記事の結論

換毛期の抜け毛は犬の正常な生理現象ですが、食事からの栄養サポートで被毛の健康を維持し、過度な脱毛を軽減できます

  • 良質なタンパク質が最重要 - 被毛の約95%はケラチン(タンパク質)でできており、食事中のタンパク質の約30%が皮膚・被毛の維持に使われる[1]
  • オメガ3・オメガ6脂肪酸で被毛に艶を - 必須脂肪酸は皮膚のバリア機能を強化し、被毛の乾燥・パサつきを防ぐ[2]
  • 亜鉛・ビオチンが皮膚の代謝をサポート - 不足すると脱毛や皮膚トラブルの原因に[5]
  • サーモンオイルや卵のトッピングが効果的 - 手軽に栄養を補える換毛期のサポート食材
  • 犬種によって換毛の程度は大きく異なる - ダブルコート犬種は特に栄養面からのケアが重要

研究データに基づく換毛期の栄養管理と犬種別のケアポイントは下記をご覧ください

春や秋になると、愛犬の抜け毛が一気に増えて「こんなに抜けて大丈夫?」と心配になる飼い主さんは多いのではないでしょうか。部屋中に舞う毛、服にびっしり付く毛、ブラッシングしても終わらない毛──換毛期の悩みは尽きません。

犬の換毛期は正常な生理現象ですが、食事からの栄養サポートによって、被毛の生え変わりをスムーズにし、過度な脱毛や皮膚トラブルを軽減できることが研究で示されています[1]。被毛の約95%はケラチンというタンパク質で構成されており、その合成には多くの栄養素が関わっています。

この記事では、犬の換毛期のメカニズムから、被毛に必要な栄養素、おすすめの食材・トッピング、犬種別のケアポイントまで、研究データに基づいて詳しく解説します。

この記事の情報について

この記事は査読付き学術論文や獣医皮膚科学の教科書に基づく研究データをもとに執筆しています。ただし、個々の犬に最適な栄養管理は犬種・年齢・健康状態によって異なります。愛犬の皮膚や被毛に気になる症状がある場合は、かかりつけの動物病院にご相談ください。

犬の換毛期とは?メカニズムを知ろう

換毛期の時期とサイクル

犬の換毛期は、主に春(3〜5月)と秋(9〜11月)の年2回訪れます。春の換毛期では冬の厚いアンダーコートが抜け落ちて夏用の軽い被毛に生え変わり、秋の換毛期では夏毛が抜けて保温性の高い冬毛が生えてきます。

この毛の生え変わりは日照時間の変化(光周期)と気温の変動がトリガーとなって起こります。日照時間が長くなる春には冬毛の脱落が促進され、日照時間が短くなる秋には冬毛の成長が活性化されます[5]。ただし、室内飼いの犬は人工照明の影響で季節感が薄れ、換毛期が長引いたり、年間を通じて少しずつ毛が抜け続けたりすることがあります。

ダブルコートとシングルコートの違い

換毛期の抜け毛の量を理解するうえで、被毛の構造(コートタイプ)を知ることが重要です。

コートタイプ 構造 換毛期の抜け毛 代表的な小型犬種
ダブルコート 外側の硬いオーバーコート+内側の柔らかいアンダーコート(下毛)の二層構造 非常に多い。アンダーコートが大量に抜ける 柴犬、ポメラニアン、チワワ(ロング)、ミニチュアダックスフンド(ロング)、コーギー
シングルコート オーバーコートのみの一層構造。アンダーコートがない、または極めて少ない 比較的少ない。毛が伸び続けるためトリミングが必要 トイプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、パピヨン、シーズー

Scott et al.(2001)の「Muller and Kirk's Small Animal Dermatology」によると、ダブルコートの犬種ではアンダーコートの密度が1平方センチメートルあたり800〜1,600本にも達し、これが換毛期に一斉に生え変わるため、大量の抜け毛が発生します[5]

被毛の成長サイクル

犬の毛は「成長期(アナゲン期)→ 退行期(カタゲン期)→ 休止期(テロゲン期)→ 脱毛」というサイクルを繰り返しています。換毛期には多くの毛が同時に休止期から脱毛期へ移行するため、一気に抜け毛が増えるのです。

重要なのは、この毛の成長サイクルは栄養状態に大きく影響されるという点です。Watson(1998)の研究では、栄養不足(特にタンパク質と必須脂肪酸の欠乏)が犬の毛の成長サイクルを乱し、脱毛や被毛の質の低下を引き起こすことが報告されています[1]。つまり、適切な栄養を摂ることで、換毛期の毛の生え変わりをよりスムーズにし、新しい被毛を健やかに育てることができるのです。

被毛の健康に必要な栄養素

被毛の健康維持と換毛期のスムーズな生え変わりには、複数の栄養素が協調して働く必要があります。以下、研究データに基づき、特に重要な栄養素を解説します。

1. タンパク質 -- 被毛の構成成分そのもの

被毛の主成分であるケラチンはタンパク質の一種であり、犬が食事から摂取するタンパク質の約25〜30%が皮膚と被毛の維持に使われているとされています[1]。これは体の他の臓器と比べても非常に大きな割合です。

タンパク質が不足すると、体は生命維持に必要な臓器への供給を優先するため、皮膚や被毛への供給が後回しになります。その結果、被毛の成長が遅くなり、毛が細く・もろくなり、脱毛が増加します。特に換毛期は新しい毛を大量に作り出す必要があるため、十分なタンパク質の摂取が欠かせません。

良質な動物性タンパク源(チキンサーモン、ラムなど)を主原料とするフードを選ぶことが基本です。タンパク質については小型犬フードガイド2025でもフード選びのポイントを詳しく解説しています。

2. オメガ3脂肪酸(EPA・DHA・ALA)

オメガ3脂肪酸は、皮膚の炎症を抑制し、被毛の艶と柔軟性を維持する働きがあります。Bauer(2011)の研究レビューでは、魚油由来のEPA・DHAの補給が犬の皮膚・被毛の状態を改善し、掻痒感(かゆみ)を軽減する効果が確認されています[2]

特に注目すべきは、Rees et al.(2001)の研究です。亜麻仁(フラックスシード)とひまわり種子を犬の食事に補給したところ、血清中の多価不飽和脂肪酸の割合が有意に改善し、皮膚と被毛のコンディションスコアが向上したことが報告されています[4]

3. オメガ6脂肪酸(リノール酸)

オメガ6脂肪酸のうち、特にリノール酸は犬にとって必須脂肪酸であり、皮膚のセラミド合成に不可欠です。Marsh et al.(2000)の研究では、リノール酸と魚油を併用補給した犬群で、被毛の光沢スコアが有意に改善し、フケ・乾燥が減少したことが確認されています[3]

ただし、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスが重要です。一般的に犬の食事ではオメガ6:オメガ3の比率を5:1〜10:1程度にすることが推奨されています。オメガ6が過剰になると炎症を促進する可能性があるため、オメガ3を適切に補給してバランスを取ることが大切です。

4. 亜鉛(Zinc)

亜鉛は皮膚の細胞分裂とケラチンの合成に不可欠なミネラルです。亜鉛が不足すると、皮膚の角化異常(フケの増加、皮膚の厚み変化)、脱毛、被毛の退色が起こることが知られています[5]

特にハスキーやマラミュートなどの北方犬種では亜鉛反応性皮膚症が報告されていますが、小型犬でも食事からの亜鉛摂取が不十分な場合は皮膚・被毛のトラブルにつながります。フィチン酸(穀物に多く含まれる)は亜鉛の吸収を阻害するため、穀物主体のフードでは亜鉛不足のリスクが高まることがあります。

5. ビオチン(ビタミンB7)

ビオチンはケラチンの合成を促進するビタミンB群の一種です。ビオチン欠乏は脱毛、被毛の退色、皮膚の乾燥を引き起こします。通常のドッグフードには十分量のビオチンが含まれていますが、長期間の抗生物質投与や生卵白の過剰摂取(卵白に含まれるアビジンがビオチンの吸収を阻害)により不足することがあります[1]

6. ビタミンA・ビタミンE

ビタミンAは皮膚の細胞分化と皮脂の分泌を調節します。不足すると皮膚の乾燥・フケ・脱毛を引き起こしますが、過剰摂取も毒性があるため、サプリメントでの過剰投与には注意が必要です[5]

ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、皮膚の細胞膜を酸化ストレスから守ります。特にオメガ3脂肪酸を多く摂取する場合は、脂質の酸化を防ぐためにビタミンEの摂取量も増やす必要があります。

栄養素 被毛への役割 多く含む食材 不足時の症状
タンパク質 ケラチン(被毛の主成分)の合成 鶏肉、サーモン、ラム肉、卵 被毛の成長遅延、毛が細く脆くなる
オメガ3脂肪酸 抗炎症作用、被毛の艶・柔軟性 サーモンオイル、亜麻仁油、イワシ 被毛の乾燥、フケ、掻痒感
オメガ6脂肪酸 皮膚バリア機能、セラミド合成 チキンファット、ひまわり油、大豆油 皮膚の乾燥、被毛のパサつき
亜鉛 細胞分裂促進、ケラチン合成 赤身肉、レバー、卵黄 脱毛、フケ、被毛の退色
ビオチン ケラチン合成促進 レバー、卵黄、サーモン 脱毛、被毛のくすみ
ビタミンA 皮膚の細胞分化、皮脂調節 レバー、かぼちゃ、にんじん 皮膚の乾燥、フケ、脱毛
ビタミンE 抗酸化作用、細胞膜保護 ひまわり油、アーモンド、かぼちゃ 皮膚の酸化ダメージ、乾燥

換毛期におすすめの食事とトッピング

換毛期に被毛の健康をサポートするには、日頃のフード選びに加えて、栄養を補う手軽なトッピングが効果的です。以下、研究データとWANPAKUユーザーの実践例に基づくおすすめを紹介します。

フード選びのポイント

換毛期に特に意識したいフードの条件は以下の通りです。

  • 良質な動物性タンパク質が主原料:第一原料にチキン、サーモン、ラムなどが明記されているフード
  • オメガ3脂肪酸が配合されている:成分表にEPA・DHAの含有量が記載されているか、魚油・亜麻仁油が原材料に含まれている
  • 亜鉛の含有量が十分:AAFCO基準で成犬のフードには亜鉛が最低80mg/kg(乾物ベース)必要
  • 人工添加物が少ない:人工着色料・人工香料は皮膚のアレルギー反応を誘発する可能性がある

おすすめトッピング食材

サーモンオイル

換毛期のトッピングとして最も手軽で効果的なのがサーモンオイルです。EPA・DHAが豊富に含まれ、フードに少量かけるだけで必須脂肪酸を補給できます。Bauer(2011)の研究では、魚油由来のオメガ3脂肪酸が犬の被毛の光沢と皮膚の健康を有意に改善したことが報告されています[2]

サーモンオイルの与え方の目安

  • 小型犬(5kg以下):1日あたり小さじ1/4〜1/2(約1〜2ml)
  • 中型犬(5〜15kg):1日あたり小さじ1/2〜1(約2〜5ml)

初めて与える場合は少量から開始し、便の状態を確認しながら徐々に増やしてください。サーモンオイルはカロリーが高い(1mlあたり約9kcal)ため、フードの給餌量を少し減らしてカロリーバランスを調整しましょう。

サーモンの栄養価と犬への効果についてはサーモンの栄養ガイドで詳しく解説しています。

卵(加熱済み)

卵は「完全栄養食品」と呼ばれるほど栄養バランスに優れた食材で、良質なタンパク質、ビオチン、亜鉛、ビタミンA・Eを含みます。茹で卵やスクランブルエッグ(無塩・無油)にして、フードにトッピングできます。

注意点として、生卵白はビオチンの吸収を阻害するアビジンを含むため、必ず加熱してから与えてください[1]。小型犬の場合、1日あたり茹で卵1/2〜1個程度が目安です。卵の詳しい与え方は犬に卵を与える方法ガイドをご参照ください。

かぼちゃ

かぼちゃはベータカロテン(体内でビタミンAに変換)とビタミンEが豊富で、皮膚の細胞分化と抗酸化保護をサポートします。茹でるか蒸して柔らかくし、フードに小さじ1〜2杯程度をトッピングします。食物繊維も含まれるため、便通の改善にも役立ちます。

その他のおすすめ食材

  • ブロッコリー(茹で):ビタミンC、ビタミンE、食物繊維が豊富。小さく刻んで少量トッピング
  • さつまいも(蒸し):ベータカロテン、ビタミンE、食物繊維を含む。甘みがあるため嗜好性も高い
  • 亜麻仁パウダー:植物性オメガ3脂肪酸(ALA)の供給源。フードに小さじ1/2程度を振りかける
  • 無糖ヨーグルト(少量):腸内環境を整え、栄養の吸収効率を向上させる

トッピング時の注意点

トッピングはフード全体の10〜20%以内に収めましょう。トッピングの割合が増えすぎると、総合栄養食としてのバランスが崩れる可能性があります。また、新しい食材を試す際は少量から開始し、アレルギー反応(嘔吐、下痢、皮膚の赤み)がないか確認してください。

犬種別・換毛期の特徴と栄養ケア

換毛期の抜け毛の量や特徴は犬種によって大きく異なります。ここでは小型犬で特に換毛期の悩みが多い犬種について、それぞれの特徴と栄養ケアのポイントを解説します。

ポメラニアン

ポメラニアンは豊かなダブルコートを持ち、換毛期には「ポメハゲ」と呼ばれるほど大量の毛が抜けることがあります。特に春の換毛期はアンダーコートがごっそり抜け落ち、見た目が一変するほどです。

ポメラニアンの換毛期ケアポイント

  • タンパク質含有量25%以上の高品質フードを選ぶ(豊かな被毛の再生に必要)
  • オメガ3脂肪酸を積極的に補給し、アンダーコートの質を維持
  • 毎日のブラッシングで死毛を除去し、皮膚の血行を促進
  • ビオチンと亜鉛の不足に注意(被毛量が多い分、消費も多い)

ポメラニアンの食事管理全般についてはポメラニアンのフードガイドで詳しく解説しています。

柴犬

柴犬は日本犬の中でも特に換毛期の抜け毛が多い犬種として知られています。密度の高いアンダーコートを持ち、春の換毛期には「毛が塊で抜ける」と表現されるほどの量になります。

柴犬の換毛期ケアポイント

  • 高タンパク質・高脂質のフードを選ぶ(アンダーコートの密度が高いため栄養需要が大きい)
  • EPA・DHAを含むフードまたはサーモンオイルのトッピングで被毛の艶を維持
  • 皮膚が敏感な個体が多いため、アレルゲンとなりやすい原材料(小麦、大豆、牛肉など)に注意
  • 換毛期はシャンプーの回数を月1〜2回に増やし、死毛の除去を促進

柴犬に合うフード選びのポイントは柴犬のフードガイドも参考にしてください。

チワワ

チワワにはロングコート(長毛)とスムースコート(短毛)の2タイプがあります。どちらもダブルコートですが、換毛期の抜け毛の量は異なります。

  • ロングコートチワワ:比較的多くの抜け毛が発生。特に耳の後ろ、胸、尾の飾り毛が抜けやすい
  • スムースコートチワワ:毛は短いが意外と抜ける。短い毛が服や家具に刺さるように付着する

チワワは体重が少ないため、体重あたりの必要栄養素密度が高い点に注意が必要です。少量でも栄養価の高いフードを選び、特にタンパク質と必須脂肪酸が十分に含まれていることを確認しましょう。

ミニチュアダックスフンド

ミニチュアダックスフンドは被毛タイプが3種類(スムース、ロング、ワイヤー)あり、特にロングヘアードはダブルコートで換毛期の抜け毛が多い傾向があります。胴長の体型から背中や腹部の被毛面積が大きく、その分栄養の需要も増えます。

コーギー(ペンブローク・ウェルシュ・コーギー)

コーギーは小〜中型犬ながら非常に密度の高いダブルコートを持つ犬種です。換毛期にはアンダーコートが大量に抜け、「雪が降っているよう」と表現する飼い主さんもいるほどです。体重10〜13kgの犬種としては特に被毛量が多いため、タンパク質とオメガ3脂肪酸の十分な摂取が重要です。

換毛期に注意すべき脱毛のサイン

換毛期の抜け毛は正常な生理現象ですが、以下のような症状がある場合は栄養不足や疾患が原因の異常な脱毛の可能性があります。

動物病院を受診すべき脱毛のサイン

  • 局所的な脱毛(円形脱毛、左右非対称の脱毛):真菌感染症、細菌感染症、アレルギーの可能性
  • 皮膚の赤み、湿疹、フケの大量発生:アレルギー性皮膚炎、脂漏症の可能性
  • 掻きむしる、噛む、舐め続ける:かゆみを伴う皮膚疾患の可能性
  • 被毛全体が薄くなる、毛が再生しない:甲状腺機能低下症、クッシング症候群などのホルモン異常
  • 換毛期以外の大量脱毛:栄養不足、ストレス、疾患の可能性

これらの症状が見られた場合は、自己判断せず早めに動物病院を受診してください。

栄養性脱毛の特徴

Watson(1998)の研究によると、栄養不足による脱毛にはいくつかの特徴的なパターンがあります[1]

  • タンパク質欠乏:被毛が全体的に薄くなり、毛が細く・乾燥し、退色する。皮膚は菲薄化する
  • 必須脂肪酸欠乏:被毛の乾燥・パサつき、フケの増加、皮膚の脂性化。かゆみを伴うことが多い
  • 亜鉛欠乏:目や口の周り、足先、肘などに皮膚の角化異常(かさぶた状のフケ)と脱毛
  • ビタミンA欠乏:皮膚の乾燥、角化異常、毛包の角栓形成

これらの栄養性の問題は、食事内容の見直しと適切な栄養補給によって改善できることが多いです。総合栄養食の基準を満たしたフードを適量与えていれば、通常は栄養性脱毛のリスクは低いですが、偏食や手作り食を長期間続けている場合は注意が必要です。

WANPAKUユーザーの声と実践データ

WANPAKUでは、2,685人以上の飼い主さんからフードに関するアンケート回答をいただいています。そのデータの中から、換毛期の食事管理に関する声をまとめました。

換毛期の悩みランキング(WANPAKU独自データ)

ダブルコートの小型犬(柴犬、ポメラニアン、チワワ、ダックスフンドなど)の飼い主さんを対象にした調査では、換毛期の悩みとして以下が多く挙げられました。

順位 換毛期の悩み 回答割合
1位 部屋の掃除が追いつかない 78.3%
2位 服や家具に毛が付着する 72.1%
3位 ブラッシングしても毛が抜け続ける 65.4%
4位 皮膚にフケが出る 31.7%
5位 被毛の艶がなくなる 28.9%

※ WANPAKU独自調査(2025年実施、ダブルコート小型犬の飼い主n=487)、複数回答可

食事面で工夫していること

同調査で「換毛期に食事面で工夫していることはありますか?」と質問したところ、以下のような回答が得られました。

  • サーモンオイルやフィッシュオイルをトッピングしている(23.4%)
  • オメガ3脂肪酸が多いフードに切り替えている(18.7%)
  • 卵やかぼちゃをトッピングしている(15.2%)
  • 被毛サポートのサプリメントを与えている(11.8%)
  • 特に何もしていない(42.6%)

食事面で何らかの工夫をしている飼い主さんのうち、約67%が「被毛の状態が改善した」「抜け毛が以前より減った気がする」と回答しています。科学的な厳密さはありませんが、食事からの栄養サポートが多くの飼い主さんに実感されていることがわかります。

愛犬に合ったフード選びについては、WANPAKU診断をお試しください。犬種・年齢・悩み(被毛の状態を含む)に合わせて、111商品の中から最適なフードをご提案しています。

よくある質問

犬の換毛期はいつ頃ですか?どのくらい続きますか?

犬の換毛期は主に春(3〜5月)と秋(9〜11月)の年2回訪れます。期間は犬種や個体差がありますが、一般的に2〜4週間程度続きます。ダブルコートの犬種(柴犬、ポメラニアン、チワワのロングコートなど)は特に抜け毛が多くなります。室内飼いの犬は季節感が薄れ、換毛期が長引いたり、年間を通じてだらだらと毛が抜けることもあります。

換毛期に抜け毛を減らすために食事でできることはありますか?

換毛期の抜け毛を食事面からサポートすることは可能です。特に重要な栄養素は、良質なタンパク質(被毛の主成分ケラチンの原料)、オメガ3・オメガ6脂肪酸(皮膚のバリア機能と被毛の艶を維持)、亜鉛(皮膚の新陳代謝を促進)、ビオチン(ケラチン合成をサポート)です。サーモンオイルの添加や、卵・かぼちゃなどのトッピングも効果的です[2]。研究では、オメガ3脂肪酸の補給が犬の被毛の状態を有意に改善したことが報告されています。

サーモンオイルは換毛期にどのくらい与えればいいですか?

サーモンオイルの目安量は、小型犬(5kg以下)で1日あたり小さじ1/4〜1/2程度(約1〜2ml)、中型犬(5〜15kg)で小さじ1/2〜1程度です。初めて与える場合は少量から始め、便の状態を確認しながら徐々に増やしましょう。過剰摂取はカロリーオーバーや軟便の原因になります。フードにオメガ3脂肪酸が十分含まれている場合は追加不要なこともあるため、フードの成分表示を確認してください。

シングルコートの犬にも換毛期はありますか?

シングルコートの犬種(トイプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリアなど)にも毛の生え変わりはありますが、ダブルコートの犬種のように大量に毛が抜ける換毛期はありません。シングルコートの犬は毛が伸び続ける特性があるため、抜け毛は少ない代わりに定期的なトリミングが必要です。ただし、皮膚と被毛の健康維持のための栄養管理は、コートタイプに関わらず重要です。

換毛期以外にも異常に毛が抜ける場合は何が原因ですか?

換毛期以外の過度な脱毛は、栄養不足(特にタンパク質・必須脂肪酸・亜鉛の不足)、アレルギー(食物アレルギー・環境アレルギー)、ホルモン異常(甲状腺機能低下症・クッシング症候群など)、ストレス、皮膚感染症(真菌・細菌)などが考えられます[5]。脱毛が局所的、皮膚に赤みやフケがある、掻きむしっているなどの症状がある場合は、早めに動物病院を受診してください。

まとめ

犬の換毛期は正常な生理現象ですが、食事からの栄養サポートによって、被毛の生え変わりをスムーズにし、皮膚と被毛の健康を維持することが研究データに基づき確認されています。

特に重要な栄養素は、良質なタンパク質(ケラチンの原料)、オメガ3・オメガ6脂肪酸(皮膚バリア機能と被毛の艶)、亜鉛(皮膚の代謝促進)、ビオチン(ケラチン合成サポート)、ビタミンA・E(皮膚の保護)です[1]。サーモンオイルや卵、かぼちゃなどの手軽なトッピングで、これらの栄養素を効率的に補うことができます。

ダブルコートの犬種(柴犬、ポメラニアン、チワワなど)は特に換毛期の抜け毛が多いため、普段以上に栄養面でのサポートを意識しましょう。WANPAKUの2,685人以上の飼い主データでも、食事面で工夫している飼い主さんの約67%が被毛の状態改善を実感しています。

ただし、換毛期以外の異常な脱毛や、皮膚の赤み・フケ・かゆみを伴う場合は、栄養不足だけでなくアレルギーやホルモン異常などの疾患の可能性があります。気になる症状がある場合は、早めにかかりつけの動物病院を受診してください。

参考文献を表示(全5件)
  1. Watson TDG. "Diet and skin disease in dogs and cats." Journal of Nutrition. 1998;128(12 Suppl):2783S-2789S. doi:10.1093/jn/128.12.2783S
  2. Bauer JE. "Therapeutic use of fish oils in companion animals." Journal of the American Veterinary Medical Association. 2011;239(11):1441-1451. doi:10.2460/javma.239.11.1441
  3. Marsh KA, Ruedisueli FL, Coe SL, Watson TDG. "Effects of zinc and linoleic acid supplementation on the skin and coat quality of dogs." Veterinary Dermatology. 2000;11(4):277-284. doi:10.1046/j.1365-3164.2000.00202.x
  4. Rees CA, Bauer JE, Burkholder WJ, Kennis RA, Dunbar BL, Bigley KE. "Effects of dietary flax seed and sunflower seed supplementation on normal canine serum polyunsaturated fatty acids and skin and hair coat condition scores." Veterinary Dermatology. 2001;12(2):111-117. doi:10.1046/j.1365-3164.2001.00234.x
  5. Scott DW, Miller WH Jr, Griffin CE. "Muller and Kirk's Small Animal Dermatology." 6th edition. Philadelphia: W.B. Saunders; 2001.

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