「うちの柴犬、やけに体を掻くな…」「換毛期になると毛がゴッソリ抜けて、皮膚が赤くなっている」——そんなふうに気になったこと、ありませんか?
実は柴犬って、見た目はたくましいのに皮膚がデリケートな子が多いんです。アトピー性皮膚炎になりやすい犬種としても知られていて、フード選びで悩む飼い主さんも少なくありません。
でも安心してください。毎日のごはんの栄養バランスは、皮膚や被毛の健康維持に影響すると考えられています。
この記事では、柴犬の体質に合ったフードの選び方と、おすすめのドッグフードを詳しくご紹介します。
柴犬に必要な栄養と体質の特徴
柴犬は体重7〜12kgで密度の高いダブルコートを持ち、皮膚トラブルが最大の課題。被毛維持にはオメガ3脂肪酸0.8%以上とタンパク質25%以上のフードが推奨されます。
柴犬は体重7〜12kgくらいの中型犬(小型犬に分類されることも)で、日本でもっとも古い歴史を持つ犬種のひとつです[2]。海外でも「Shiba Inu」として大人気ですが、実は独自の体質と栄養ニーズがあります。
ダブルコートの被毛
柴犬の最大の特徴は、密度の高いダブルコート(二重被毛)です。硬い上毛と柔らかい下毛からなり、年に2回の換毛期には大量の毛が抜け替わります。この被毛を健康に維持するには、良質なタンパク質とオメガ脂肪酸がポイントになります。
活発な運動量
もともと猟犬として活躍していた柴犬は、現代でも活発で運動量が多い犬種です。毎日の散歩や遊びで消費するエネルギーを補うために、適度な脂質とカロリーが必要です。ただし、室内飼いで運動量が少ない場合は、肥満に確認しておきましょう。
頑固で食にこだわる性格
柴犬は賢く独立心が強い性格で、食べ物に対しても好き嫌いがはっきりしていることがあります。気に入らないフードは頑として食べない「食べムラ」や「偏食」が見られることも。嗜好性の高いフード選びも重要なポイントです。
💡 柴犬の標準サイズ
JKC(ジャパンケネルクラブ)の基準では、オスは体高39.5cm・体重9〜11kg、メスは体高36.5cm・体重7〜9kgが標準とされています。「豆柴」と呼ばれる小さめの個体もいますが、正式な犬種としては認められていません。
柴犬のたくましい見た目の裏にある繊細な一面。次は、飼い主さんが実際に悩むことの多いポイントを見ていきましょう。
ドッグフードで対策できる柴犬の悩み
飼い主の60.0%が皮膚・被毛、49.8%がアレルギーに悩んでいます。約3頭に1頭が皮膚疾患で通院しており、グレインフリーやシングルプロテインのフードでアレルゲン回避が有効です。
柴犬は犬種特有の体質から、いくつかの健康上の課題を抱えやすい傾向があります。日々のフード選びで、こうしたポイントに配慮してあげたいものです。
📊 柴犬の飼い主さんが気になること
柴犬の飼い主さん245人の診断利用データ(2025年9月〜2026年4月)
柴犬の飼い主さん、「しきりに体を掻いている」「皮膚が赤い」と感じたことはありませんか? 約5人に3人(60.0%)が皮膚・被毛、約2人に1人(49.8%)がアレルギーで悩んでいます。柴犬に多いアトピー性皮膚炎、毎日のフードでケアしてあげたいですね。
1. アトピー性皮膚炎・アレルギー
柴犬で最も多い健康課題が皮膚トラブルです[3]。特にアトピー性皮膚炎の発症率が高く、ペット保険のデータでは柴犬の約3頭に1頭が皮膚疾患で動物病院を受診していると報告されています[5]。
症状としては、皮膚の赤み、激しい痒み、脱毛、フケなどがあります。原因はハウスダスト、花粉などの環境アレルゲンのほか、食物アレルギーが関係していることも少なくありません。特に小麦、トウモロコシ、鶏肉、牛肉などがアレルゲンになりやすいとされています。
2. 換毛期の被毛トラブル
柴犬のダブルコートは、春と秋の年2回、大量の換毛があります。この時期は被毛の生え替わりに多くの栄養が使われるため、栄養不足になると被毛の質が低下したり、皮膚トラブルが悪化したりすることがあります。
換毛期には通常より多くのタンパク質、オメガ脂肪酸、亜鉛、ビオチンなどが必要です。フードの栄養バランスを見直し、必要に応じて給餌量を増やすことを検討しましょう。フード選びの参考には皮膚・被毛ケアフードの比較ガイドをご覧ください。
3. 食べムラ・偏食
柴犬は頑固な性格から、「今日はこのフードを食べたくない」と突然食べなくなることがあります。これは単なるわがままの場合もあれば、体調不良のサインの場合もあるため、注意深く観察が必要です。
健康上の問題がなければ、嗜好性の高いフードへの切り替えや、トッピングの活用などで変わることがあります。
⚠️ こんな症状があったら獣医師に相談を
皮膚を激しく掻きむしる、脱毛が広がっている、皮膚から出血や膿が見られる、食欲不振が3日以上続くなどの症状がある場合は、早めに獣医師に相談してください。
皮膚やアレルギーの不安を和らげるために、どんなフードを選べばいいのか? 5つの基準で整理しました。
柴犬のドッグフードの選び方|5つの基準
オメガ3・6脂肪酸豊富(比率5:1〜10:1)・高タンパク質(25%以上)・アレルゲン配慮・適度な脂質(12〜18%)・嗜好性の高さの5条件が柴犬のフード選びの基本です。
それでは、柴犬の特性を踏まえて、最適なドッグフードを選ぶための5つのポイントを見ていきましょう。
ポイント1: オメガ3・6脂肪酸が豊富
柴犬の皮膚と被毛の健康には、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が非常に重要です[4]。オメガ3脂肪酸は皮膚の栄養として知られており、皮膚が気になる子にも選ばれています。オメガ6脂肪酸は皮膚の栄養として重要な成分です。
オメガ3が0.8%以上、オメガ6:オメガ3の比率が5:1〜10:1のフードが合っています。サーモンなどの魚を主原料としたフードは、オメガ3が豊富に含まれています。
ポイント2: 良質な動物性タンパク質
健康な被毛と筋肉を維持するために、タンパク質25%以上のフードを選びましょう。特に動物性タンパク質(肉、魚)を主原料としたフードは、消化吸収が良く、アミノ酸バランスにも優れています。
ポイント3: アレルゲンへの配慮
柴犬はアレルギーを起こしやすい犬種のため、アレルゲンになりやすい原材料を避けることが重要です。特に小麦、トウモロコシ、大豆などの穀物アレルギーがある場合は、グレインフリーのフードを検討しましょう。
また、アレルゲンの特定が難しい場合は、単一タンパク源(シングルプロテイン)のフードから始めて、原因を絞り込むのも有効な方法です。
💡 除去食試験とは
食物アレルギーが疑われる場合、これまで食べたことのないタンパク源(鹿肉、カンガルー肉など)のフードに8〜12週間切り替えて、症状が改善するか確認する方法です。獣医師の指導のもとで行うとよいでしょう。
ポイント4: 適度な脂質バランス
活発な柴犬には、脂質12〜18%程度のフードがおすすめです。脂質は効率の良いエネルギー源であり、被毛の艶やかさにも貢献します。ただし、室内飼いで運動量が少ない場合や、肥満傾向の場合は、脂質控えめ(12%以下)を選びましょう。
ポイント5: 嗜好性の高さ
食べムラのある柴犬には、嗜好性(食いつき)の高いフードを選ぶことも重要です。国産原材料を使用したフードや、フレッシュフード、ウェットフードをトッピングするなど、工夫してみてください。
ここまで読んでくださったあなたなら、愛犬に合うフードの条件がイメージできているはず。その条件にマッチするフードを3つに絞りました。
柴犬におすすめのドッグフード3選|比較表付き
「うちの子に合うフード、結局どれ?」——そんな柴犬の飼い主さんの声から、皮膚の健康と換毛期の栄養に配慮した3品を厳選しました。
皮膚・被毛ケアに強いサーモン系やグレインフリーを中心に3つを厳選。すべてAAFCO基準クリアの総合栄養食で、アレルギー対策と嗜好性を両立したラインナップです。
栄養バランスと柴犬の体質への適性で厳選したおすすめです。実際の飼い主さんの評価は口コミランキングもあわせてご覧ください。
ここからは、柴犬の特性を踏まえてWANPAKUが厳選したおすすめフードをご紹介します。すべてAAFCO栄養基準を満たした総合栄養食です[1]。
HEKA グレインフリー サーモン
柴犬に合う理由
- 皮膚の健康が気になる柴犬
- 穀物アレルギーのある子
- コスパ重視で良質フードを探している方
フレッシュサーモン25%とサーモンオイル0.5%を使用したプレミアムフードです。柴犬の皮膚の健康維持に配慮しており、グレインフリーなので穀物アレルギーの子にも安心。小粒設計で食べやすく、コスパも優秀です。
| タンパク質 | 23% |
|---|---|
| 脂質 | 8.5% |
| カロリー | 343.1kcal/100g |
| 価格目安 | 約2,211円/kg |
柴犬の飼い主さんの声
GO! LID サーモン グレインフリー
柴犬に合う理由
- 食物アレルギーの原因を特定したい子
- 皮膚の赤みやかゆみが続いている柴犬
- シンプルな原材料のフードを探している方
サーモンを唯一の動物性タンパク源とした、食物アレルギーに配慮したフードです。LID(Limited Ingredient Diet=限定原材料)設計で、アレルゲンとなりやすい原材料を極力排除。食物アレルギーが気になる場合のフード選びの選択肢のひとつです。柴犬の皮膚の健康が気になる飼い主さんにおすすめです。
| タンパク質 | 24% |
|---|---|
| 脂質 | 12% |
| カロリー | 408.4kcal/100g |
| 価格目安 | 約1,823円/kg |
柴犬の飼い主さんの声
「腸内環境に留意したフード(らしい)。腸内環境に留意したフードだから。」
プロフェッショナル・バランス 1歳から
柴犬に合う理由
- 手頃な価格で毎日続けやすいフードが良い
- グルコサミン配合のフードが良い
- お腹に配慮した乳酸菌入りフードが良い
国産の総合栄養食で、約1,228円/kgと手頃な価格帯が魅力のプレミアムフード。グルコサミン520mg/kgを含む栄養構成で、柴犬の関節の栄養に配慮。乳酸菌を含む栄養構成で、お腹にも配慮した設計です。柴犬は食にこだわりの強い犬種ですが、チキンベースで嗜好性も高く、毎日の食事に取り入れやすい一品です。
| カロリー | 365kcal/100g |
|---|---|
| 粒サイズ | 約8mm |
| 主原料 | チキン |
| 価格目安 | 約1,228円/kg |
おすすめフード比較表
| 商品名 | 主原料 | オメガ3 | 特徴 | 価格/kg |
|---|---|---|---|---|
| HEKAサーモン | サーモン | - | 皮膚に配慮、グレインフリー | 約2,211円 |
| GO! LID サーモン | サーモン | 0.9% | 単一タンパク、アレルギーに配慮 | 約1,823円 |
| プロフェッショナル・バランス | 365kcal | チキン | 国産、グルコサミン配合、コスパ◎ | 約1,228円 |
柴犬のフード別口コミランキング
上のおすすめフードは栄養バランスと犬種適性で選んだ「プロ目線の3選」。こちらは柴犬の飼い主さん56人が実際に使って評価した「リアルな声」です。どちらも参考に、愛犬に合う1品を見つけてください。
※ 柴犬の飼い主さんの口コミのみを集計し、犬種別の平均評価が高い上位3商品をピックアップしています
「食いつき良い」
柴犬の1日の食事量は?
体重9kgの柴犬で1日130〜150g(360kcal/100gフードの場合)が目安。活発な子は15〜20%増やし、室内飼いで運動量が少ない場合は脂質控えめのフードで量を調整しましょう。
柴犬は個体差が大きい犬種です。体重に合わせて適切な給餌量を調整しましょう。
| 体重 | 成犬(標準) | 成犬(活発) | シニア犬 |
|---|---|---|---|
| 7kg | 110〜130g | 135〜155g | 95〜110g |
| 8kg | 125〜145g | 150〜175g | 105〜125g |
| 10kg | 150〜175g | 185〜210g | 130〜150g |
| 12kg | 175〜200g | 215〜245g | 150〜175g |
💡 換毛期の給餌量調整
春と秋の換毛期は、被毛の生え替わりに多くの栄養が消費されます。この時期は通常の給餌量の10〜15%増を目安に調整し、被毛の状態を観察しましょう。毛艶が悪い、抜け毛がなかなか収まらない場合は、オメガ脂肪酸サプリメントの追加も検討してください。
愛犬の体重から1日の必要カロリーを正確に知りたい場合は、カロリー自動計算ツールもご活用ください。
フードの切り替え方
柴犬は消化器系がデリケートな傾向があります。新しいフードに切り替える際は、7〜10日かけてゆっくり移行しましょう。
- 1〜3日目:新フード25% + 旧フード75%
- 4〜6日目:新フード50% + 旧フード50%
- 7〜9日目:新フード75% + 旧フード25%
- 10日目以降:新フード100%
柴犬によくある悩み、食事で改善できる?
皮膚トラブル・換毛期の抜け毛・偏食・アレルギーは柴犬の四大悩み。食事の見直しで変化が期待できるポイントをまとめました。
悩み1: 皮膚を掻き続ける・赤みが取れない
柴犬の飼い主さんの60.0%が皮膚・被毛の悩みを抱えているというデータがあります。柴犬はアトピー性皮膚炎の好発犬種で、食事からのアプローチが有効なケースも多いです。オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)を豊富に含む魚主体のフードに切り替えることで、皮膚の炎症を内側からケアできます。2〜3ヶ月は継続して様子を見ましょう。
悩み2: 換毛期の抜け毛がひどい
柴犬はダブルコートのため、春と秋の換毛期は大量に毛が抜けます。これは正常な生理現象ですが、栄養不足だと換毛がスムーズに進まず、長引くことがあります。良質なタンパク質(25%以上)とオメガ脂肪酸を十分に摂ることで、健康な被毛の生え変わりをサポートできます。ブラッシングの頻度を上げることも併せて有効です。
悩み3: フードの好き嫌いが激しい
柴犬は頑固な性格が食事にも表れやすい犬種です。一度気に入らないフードを出されると、頑なに食べないこともあります。フードの切り替えは7〜10日かけて少しずつ混ぜる方法が基本です。また、ドライフードにぬるま湯をかけて香りを立てたり、茹でた鶏のささみを少量トッピングするのも効果的です。おやつの与えすぎが原因で主食を食べないケースも多いので、おやつは1日の摂取カロリーの10%以内に抑えましょう。
悩み4: アレルギーが心配…何を避ければいい?
柴犬は食物アレルギーを発症しやすい犬種の一つです。鶏肉・牛肉・小麦・トウモロコシが代表的なアレルゲンですが、何に反応するかは個体差があります。アレルギーが疑われる場合は、獣医師の指導のもと除去食試験を行うのが確実です。自己判断で食材を制限しすぎると栄養バランスが偏るリスクがあるため、まずは獣医師に相談してください。
柴犬のドッグフードに関するよくある質問
Q. 柴犬の皮膚トラブルにフードは関係ある?
フードの変更で皮膚トラブルに変化が見られるケースがあります。柴犬に多いアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーが関係していることも多く、アレルゲンを避けたフードへの切り替えで症状が落ち着くことがあります。オメガ3脂肪酸が豊富な魚主体のフードは、皮膚の栄養に配慮した設計です。変化を実感するまでには2〜3ヶ月の継続が必要です。
Q. 柴犬の換毛期に適したフードは?
換毛期には、被毛の栄養として知られるオメガ3・オメガ6脂肪酸が豊富なフードがおすすめです。特にオメガ3脂肪酸は被毛の栄養として、オメガ6脂肪酸は皮膚の栄養として知られています。また、良質なタンパク質(25%以上)も健康な被毛の成長に欠かせません。換毛期は栄養消費が増えるため、給餌量を10%程度増やすことも検討しましょう。
Q. 柴犬の1日の給餌量の目安は?
成犬の柴犬(体重10kg)の場合、1日あたり約150〜180gが目安です(360kcal/100gのフードの場合)。柴犬は個体差があり、7kgの小柄な子から12kgを超える大きめの子までいます。体重に合わせて給餌量を調整し、BCS(ボディコンディションスコア)を確認しながら2週間ごとに見直すことをおすすめします。
Q. 柴犬の食べムラ・偏食はどう対処する?
柴犬は賢く頑固な性格から、食べムラや偏食が出やすい犬種です。対策としては、食事時間を決めて15〜20分で片付けること、おやつの与えすぎを控えること、フードにトッピング(ささみ、野菜など)を加えて嗜好性を高めることなどが有効です。また、嗜好性の高い国産フードや、フレッシュフードへの切り替えで変わることもあります。
まとめ
柴犬のフード選びは、オメガ3・6脂肪酸、良質なタンパク質、アレルゲンへの配慮、適度な脂質、嗜好性の5つがポイントです。
「体を掻いてばかりいる」「皮膚が赤い」と感じたら、まずは今のフードのタンパク源を確認してみてください。鶏肉や牛肉が主原料なら、魚主体のフードに切り替えて4〜8週間様子を見ることで、変化に気づけるかもしれません。
柴犬との暮らしで飼い主さんができる最も身近なケアが、毎日の食事です。一つずつ、できることから試してみてください。