フレッシュドッグフード完全ガイド|メリット・デメリットと選び方

フレッシュドッグフード完全ガイド

この記事の結論

フレッシュドッグフードは栄養保持率と消化率に優れる一方、コストと保存性に課題があります。正しい知識で選べば、愛犬の食生活を豊かにする有力な選択肢です。

  • 消化率がドライフードより高い - 研究ではフレッシュフードのタンパク質消化率が最大で約15%高いことが報告[4]
  • 水分補給に効果的 - 水分含有量60〜80%で、小型犬に多い飲水不足をカバーしやすい
  • コストはドライフードの2〜4倍 - ただしドライフードとの併用で費用を抑える方法あり
  • AAFCO総合栄養食基準を満たす製品を選ぶ - 「一般食」「副食」では栄養バランスが不十分な場合がある
  • ドライフードとの併用が現実的な最適解 - メリットを取り入れながらコストと保存性の課題をカバーできる

研究データに基づくフレッシュフードの詳しい選び方とドライフードとの比較は下記をご覧ください

「フレッシュドッグフードって最近よく聞くけど、本当にドライフードより良いの?」──そんな疑問を持つ飼い主さんが増えています。SNSや口コミで話題のフレッシュフードですが、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解して選ぶことが大切です。

この記事では、フレッシュドッグフードの定義からドライフードとの具体的な違い、メリット・デメリット、選び方のポイント、そしてドライフードとの賢い併用方法まで、査読付き論文の研究データとWANPAKU独自の2,685人以上の飼い主回答データ、111商品データベースに基づいて徹底解説します。

愛犬に合ったフード選びの参考にしていただければ幸いです。小型犬全般のフード選びについては小型犬フードガイドも合わせてご覧ください。

フレッシュドッグフードとは

フレッシュドッグフードの定義

フレッシュドッグフード(Fresh Dog Food)とは、最低限の加工で調理され、冷凍または冷蔵で保存される、人間が食べられるグレード(ヒューマングレード)の食材を使用したドッグフードのことです。

Roberts et al.(2018)の研究では、「ヒューマングレード」の食材を使用し、人間向け食品の製造基準に準拠した施設で製造されたドッグフードについて、その栄養素の消化率が高いことが報告されています[5]。フレッシュドッグフードの主な特徴は以下の通りです。

  • 最低限の加工:高温高圧のエクストルージョン(押出成形)ではなく、蒸す・煮るなどの低温調理で製造
  • 冷凍・冷蔵保存:合成保存料を使わず、冷凍または冷蔵で鮮度を維持
  • ヒューマングレード食材:人間の食品基準を満たす食材を使用(ただし日本では法的な定義はなく、各メーカーの自主基準による)
  • 高い水分含有量:一般的に60〜80%の水分を含む(ドライフードは約10%)

日本におけるフレッシュフードの現状

日本のフレッシュドッグフード市場は近年急速に拡大しています。ペトコトフーズ、ココグルメ、バディフードなど複数のブランドが登場し、サブスクリプション型の定期配送サービスとして提供されるケースがほとんどです。

WANPAKUの111商品データベースの分析では、フレッシュタイプのドッグフードは年々増加傾向にあり、特に小型犬を飼う20〜40代の飼い主層からの関心が高いことが確認されています。2,685人以上の飼い主回答データにおいても、フレッシュフードに対する関心は「ドライフードの食いつきが悪い」「添加物が気になる」「水をあまり飲まない」といった悩みを持つ飼い主に特に強い傾向が見られます。

ドライフードとの違いを徹底比較

フレッシュフードとドライフードの違いは、単に「見た目」や「食感」だけではありません。製造過程、栄養素の保持率、消化率、保存性に至るまで、根本的な違いがあります。

比較項目 フレッシュフード ドライフード(キブル)
水分含有量 60〜80% 約10%
加工温度 低温(70〜100度C程度) 高温(120〜180度C)
製造方法 蒸す・煮る・低温調理 エクストルージョン(押出成形)
タンパク質消化率 約90%以上[4] 約75〜85%
保存方法 冷凍・冷蔵 常温(開封後は密封保存)
賞味期限 冷凍で6か月〜1年、解凍後2〜4日 未開封で12〜18か月
コスト(3kg小型犬/月) 約6,000〜15,000円 約2,000〜5,000円
合成保存料 不使用が主流 不使用〜使用(製品による)

加工度と栄養素の保持率

フレッシュフードとドライフードの最も大きな違いは加工温度と加工度です。Banton et al.(2021)のレビュー論文では、ドッグフードの加工方法が栄養素の利用率に大きな影響を与えることが示されています[1]

ドライフードの製造に用いられるエクストルージョンでは、120〜180度Cの高温高圧処理が行われます。この過程でタンパク質のメイラード反応(褐変反応)が起こり、一部のアミノ酸(特にリジン)の生体利用率が低下することが知られています。一方、フレッシュフードは比較的低温で調理されるため、熱に弱いビタミン類やアミノ酸の損失が少なく抑えられます。

消化率の違い

Algya et al.(2018)は、4つの異なるフォーマット(ドライ、ウェット缶詰、フレッシュ冷凍、フレッシュ冷蔵)のドッグフードの消化率を比較しました[4]。その結果、フレッシュフードの見かけの総消化管消化率(ATTD)はドライフードよりも有意に高く、特に粗タンパク質の消化率において顕著な差が認められました。

さらに、Do et al.(2021)の研究でも、フレッシュフードを摂取した犬では糞便量が減少し、便の質が向上したことが報告されています[3]。これは、栄養素がより効率的に吸収されていることを示唆しています。

消化率が高いことのメリット

消化率が高いということは、同じ量のフードからより多くの栄養素を吸収できることを意味します。その結果、便の量が減り、便の臭いも軽減される傾向があります。特にマンション暮らしの小型犬の飼い主にとっては、便の臭いの軽減は大きなメリットとなります。

フレッシュドッグフードのメリット

フレッシュドッグフードの主要なメリットを、研究データとWANPAKUの飼い主調査データに基づいて解説します。

メリット1: 高い消化率と栄養吸収効率

前述の通り、フレッシュフードは低温調理によってタンパク質やビタミンの変性が少なく、栄養素の消化率がドライフードより高いことが複数の研究で確認されています[3][4]

Roberts et al.(2018)の研究では、ヒューマングレードの食材を使用した食事の消化率は、飼料グレードの食材と比較して有意に高く、乾物消化率で最大15ポイントの差が認められました[5]。高い消化率は、特に消化機能が未成熟な子犬や、消化力が低下したシニア犬にとって大きなメリットになります。

メリット2: 水分補給への貢献

フレッシュフードの水分含有量は60〜80%と高く、食事を通じた自然な水分補給が可能です。小型犬は体重あたりの体表面積が大きく、不感蒸泄(皮膚や呼吸からの水分喪失)が相対的に多いため、十分な水分摂取が重要です。

WANPAKUの飼い主調査では、「愛犬が水をあまり飲まない」という悩みを持つ飼い主は全体の約28%を占めており、小型犬に多い傾向がありました。フレッシュフードは、こうした飲水不足の問題を食事面からサポートする有効な手段です。泌尿器系の健康維持にも寄与する可能性があります。

メリット3: 高い嗜好性(食いつきの良さ)

フレッシュフードは素材本来の風味と香りが保持されているため、多くの犬で食いつきが良いことが報告されています。小型犬は「グルメ犬」が多く、ドライフードへの食いつきが悪い子が少なくありません。

WANPAKUの2,685人以上の飼い主回答データでは、「フード選びで最も重視するポイント」として「食いつき」が最も多く挙げられており、特にトイプードル、チワワ、ポメラニアンなどの小型犬種でこの傾向が顕著でした。フレッシュフードの高い嗜好性は、偏食や食べムラに悩む飼い主にとって大きな魅力です。

メリット4: 合成添加物の少なさ

フレッシュフードは冷凍・冷蔵保存を前提としているため、合成保存料(BHA、BHT、エトキシキンなど)を使用する必要がありません。また、着色料や人工香料も不使用の製品がほとんどです。

ドッグフードの原材料について詳しく知りたい方は、原材料事典もご活用ください。フレッシュフードに多く使われるチキンサーモンの栄養特性についても解説しています。

メリット5: 腸内環境への好影響

Hall et al.(2020)の研究では、フレッシュフードを摂取した犬の腸内細菌叢に変化が認められ、有益な細菌の増加と腸内環境の多様性の向上が報告されています[2]。腸内環境の改善は、消化機能の向上だけでなく、免疫機能や皮膚・被毛の健康にも関連することが示唆されています。

Do et al.(2021)の研究でも、フレッシュフードを摂取した犬では糞便中の代謝産物プロファイルに変化が見られ、タンパク質の腐敗発酵が減少する傾向が確認されています[3]。これは便臭の軽減にもつながります。

フレッシュドッグフードのデメリット

フレッシュフードには多くのメリットがある一方、無視できないデメリットも存在します。購入を検討する前に、以下のポイントを十分に理解しておきましょう。

デメリット1: コストが高い

フレッシュドッグフードの最大のデメリットはコストの高さです。体重3kgの小型犬の場合、フレッシュフードのみで給餌すると月額6,000〜15,000円程度かかるのが一般的で、これは品質の良いドライフード(月額2,000〜5,000円程度)の2〜4倍に相当します。

ヒューマングレードの食材調達、低温調理の製造コスト、冷凍配送の物流費など、複数の要因がコスト高の原因です。ただし、小型犬は体が小さいため給餌量が少なく済み、大型犬と比較するとコスト負担は相対的に軽いという点は覚えておきたいポイントです。

デメリット2: 保存期間が短い

合成保存料を使用しないフレッシュフードは、冷凍保存で6か月〜1年、解凍後は冷蔵で2〜4日が一般的な賞味期限です。常温での保存はできません。

  • 冷凍庫のスペースが必要:定期配送で届くパックを保管する十分な冷凍庫スペースが必要
  • 解凍の手間:給餌前に冷蔵庫での自然解凍(12〜24時間)が必要
  • 外出・旅行時の不便さ:持ち運びが難しく、旅行やお出かけ時にはドライフードが必要
  • 食べ残しの管理:放置すると細菌繁殖のリスクがあるため、30分程度で片付ける必要がある

デメリット3: 栄養バランス管理の難しさ

すべてのフレッシュフードがAAFCO(米国飼料検査官協会)の総合栄養食基準を満たしているわけではありません。「一般食」「副食」「栄養補完食」として販売されている製品もあり、これらは単独では栄養バランスが不十分です。

購入前に必ず確認すべきこと

フレッシュフードを「主食」として与える場合は、パッケージに「総合栄養食」または「AAFCO基準準拠」の表示があることを必ず確認してください。この表示がない製品を主食として使い続けると、栄養不足や栄養過多のリスクがあります。

デメリット4: 歯石予防効果が低い

ドライフードの硬い粒を噛むことには一定の歯石予防効果があるとされていますが、フレッシュフードは柔らかいため、この機械的な清掃効果は期待できません。フレッシュフードのみを与える場合は、歯磨きやデンタルケア用おやつなどの口腔ケアを併用することが推奨されます。

デメリット5: 切り替え時の消化トラブル

ドライフードからフレッシュフードに急に切り替えると、一時的に軟便や下痢が起こることがあります。水分量や食物繊維の含有量が大きく異なるため、腸内環境が適応するまでに時間がかかるためです。7〜10日かけて段階的に切り替えることが重要です。犬が食べられるもの全般については食べていいもの一覧も参考になります。

失敗しない選び方 5つのポイント

フレッシュドッグフードの品質は製品によって大きく異なります。以下の5つのポイントを確認することで、安全で栄養バランスの良い製品を選ぶことができます。

ポイント1: AAFCO総合栄養食基準を満たしているか

最も重要な確認ポイントは、AAFCO(米国飼料検査官協会)の総合栄養食基準を満たしているかどうかです。AAFCOの基準は犬のライフステージ(成長期・維持期・全ステージ)に応じた必須栄養素の基準値を定めており、この基準を満たした製品は「総合栄養食」として単独で必要な栄養を補えます。

  • 「総合栄養食」表示があるか確認(日本のペットフード公正取引協議会の基準に準拠)
  • 対象ライフステージが愛犬に合っているか確認(子犬用、成犬用、全年齢対応など)
  • 給与試験(Feeding Trial)を実施している製品はさらに信頼性が高い

成犬の栄養管理全般については成犬栄養ガイドで詳しくまとめています。

ポイント2: 原材料の透明性

信頼できるフレッシュフードブランドは、使用している食材の種類・産地・配合比率を明確に公開しています。以下の点を確認しましょう。

  • 第一原材料が動物性タンパク源であるか(鶏肉、牛肉、魚など具体的な名称で記載)
  • 「肉類」「家禽ミール」などの曖昧な表記がないか
  • 食材の産地情報が公開されているか
  • 配合比率(何%が肉で、何%が野菜かなど)が開示されているか

ポイント3: 製造過程の安全性

フレッシュフードは水分量が多いため、微生物管理が特に重要です。以下の製造管理体制を確認してください。

  • HACCP(ハサップ)に基づく製造管理を行っているか
  • 人間向け食品と同等の衛生基準で製造されているか
  • 製造工場の情報が公開されているか(国内製造かどうか)
  • ロットごとの品質検査を実施しているか

ポイント4: 第三者検査の有無

製品の安全性と栄養成分の正確性を担保するため、自社検査だけでなく第三者機関による分析・検査を実施しているかどうかも重要な判断材料です。

  • 栄養成分の第三者分析結果を公開しているか
  • 重金属(鉛、カドミウム、ヒ素など)の検査を実施しているか
  • 微生物検査(サルモネラ、リステリアなど)を定期的に行っているか

ポイント5: カスタマイズ性と給餌ガイドの充実度

優良なフレッシュフードブランドは、愛犬の体重・年齢・活動量に基づいた適切な給餌量を提案しています。以下の点も選択基準に含めましょう。

  • 愛犬のプロフィールに合わせた給餌量ガイドが提供されているか
  • 複数のタンパク源(レシピ)から選べるか(アレルギーへの対応)
  • 定期配送の頻度調整が柔軟にできるか
  • お試しプランが用意されているか(本契約前に食いつきを確認できる)

主要ブランドを比較する際の観点

日本で入手可能なフレッシュドッグフードブランドは複数ありますが、それぞれに特徴があります。ここでは特定の製品を推奨するのではなく、ブランドを比較検討する際に確認すべき観点を整理します。

比較すべき主要観点

比較観点 確認すべきポイント なぜ重要か
栄養基準 AAFCO総合栄養食か、一般食か 主食として使えるかどうかの根本的な違い
レシピの種類 選べるタンパク源の数と種類 アレルギー対応やローテーション給餌の可否に影響
原材料の品質 ヒューマングレードの基準、国産食材の比率 安全性と栄養価に直結
カロリー密度 100gあたりのカロリー 小型犬は少量で必要カロリーを摂取する必要がある
1日あたりのコスト 体重別の1日コスト(初回・通常) 継続性に直結。初回だけ安い場合がある
包装形態 個包装か、まとめパックか 使いやすさと食品ロスの管理に影響
製造管理 HACCP認証、第三者検査の有無 品質と安全性の客観的な担保

代表的なブランドの比較軸(ペトコトフーズ、ココグルメ等)

日本の主要フレッシュフードブランド(ペトコトフーズ、ココグルメ、バディフードなど)を比較する際は、上記の観点に加えて以下の点にも注目してください。

  • 栄養学の専門家の監修:獣医栄養学専門医やペット栄養管理士がレシピ開発に関与しているか
  • 給与試験の実施:AAFCOの給与試験(実際に犬に給餌して栄養充足を確認する試験)を行っているか、または成分分析のみか
  • 解約・休止の柔軟性:サブスクリプション型が多いため、解約や配送スキップが容易にできるか
  • カスタマーサポート:給餌量の相談や切り替え方法のサポート体制が整っているか

WANPAKUの111商品データベースではフレッシュフードを含む各製品の栄養成分を比較可能です。愛犬に合ったフードを見つけるには、WANPAKU診断もご活用ください。犬種・年齢・悩みに応じた最適な1商品をご提案しています。

ドライフードとの併用テクニック

フレッシュフードのメリットを享受しつつ、コストと保存性の課題を解決する方法がドライフードとの併用です。実は、多くの飼い主がフレッシュフードを「完全置き換え」ではなく「併用」で取り入れています。

併用方法1: トッピング方式

最も手軽な併用方法がドライフードにフレッシュフードをトッピングする方式です。

  • ドライフードの給餌量を通常の80〜90%に減らす
  • 減らした分のカロリーをフレッシュフードで補う
  • フレッシュフードの水分と香りがドライフードに移り、食いつきが改善
  • 月額コストの上昇を1,500〜3,000円程度に抑えられる

トッピング量の目安(3kg小型犬の場合)

ドライフードの1日量を50gから40〜45gに減らし、フレッシュフード30〜50gをトッピングします。フレッシュフードは水分が多い分、同じ重量でもカロリーはドライフードの1/3〜1/4程度です。合計カロリーが愛犬の1日必要量を大幅に超えないよう注意してください。

併用方法2: ローテーション方式

朝食にドライフード、夕食にフレッシュフード(またはその逆)という食事ごとのローテーションも効果的です。

  • 1日の食事のうち1食をフレッシュフードに置き換える
  • フレッシュフードの消費量が半分になるためコストを約50%削減できる
  • ドライフードとフレッシュフードそれぞれのメリットを両立できる
  • 両方ともAAFCO総合栄養食基準を満たす製品を使用すること

併用方法3: 曜日ローテーション方式

週のうち2〜3日をフレッシュフードの日にする方法です。例えば平日はドライフード、週末はフレッシュフードというスケジュールです。

  • 最もコストを抑えられる併用方法
  • 冷凍フレッシュフードの解凍計画が立てやすい
  • 旅行や外出が多い方にも対応しやすい

併用時の注意点

併用で気をつけるべきこと

  • カロリー管理:フレッシュフードを追加した分、ドライフードの量を必ず減らすこと。合計カロリーの超過は肥満の原因になります
  • 切り替えは段階的に:初めて併用する際は7〜10日かけて段階的にフレッシュフードの割合を増やし、便の状態を観察してください
  • 両方が総合栄養食であること:トッピングに使うフレッシュフードが「一般食」の場合は、栄養バランスの偏りに注意が必要です
  • 食べ残しの管理:フレッシュフードが混ざったドライフードを長時間放置しないこと。細菌繁殖のリスクがあります

よくある質問

フレッシュドッグフードとドライフードはどちらが良いですか?

どちらが良いかは愛犬の状態やライフスタイルによって異なります。フレッシュフードは消化率が高く水分補給にも優れていますが、コストが高く保存期間が短いというデメリットがあります。研究ではフレッシュフードの栄養素消化率がドライフードより高いことが報告されています[4]栄養面で最も重要なのはAAFCO総合栄養食基準を満たしているかどうかであり、フードの形態そのものよりも栄養バランスと品質が大切です。愛犬に合ったフード選びの詳細は小型犬フードガイドをご覧ください。

フレッシュドッグフードの保存方法と賞味期限はどのくらいですか?

フレッシュドッグフードは冷凍保存で約6か月〜1年、解凍後は冷蔵保存で2〜4日が一般的な目安です。開封後は速やかに冷蔵庫に入れ、給餌時に常温に戻してから与えます。ドライフードのように常温で長期間保存できないため、冷凍庫のスペース確保が必要です。各ブランドによって保存条件や賞味期限が異なるため、パッケージの表示を必ず確認してください。

フレッシュドッグフードは小型犬にも向いていますか?

フレッシュドッグフードは小型犬にも適しています。小型犬は体重あたりの代謝率が高く水分要求量も多いため、水分含有量の高いフレッシュフードは水分補給の面でメリットがあります。また、小型犬は食にこだわりが強い傾向があり、嗜好性の高いフレッシュフードは食いつきの改善につながることがあります。小型犬は体が小さい分1日の給餌量が少なく済むため、大型犬と比べてコスト面での負担は相対的に抑えられます。

フレッシュドッグフードの1か月あたりのコストはどのくらいですか?

フレッシュドッグフードの月額コストは、体重3kgの小型犬で約6,000円〜15,000円程度が目安です。ドライフードの総合栄養食(月額2,000円〜5,000円程度)と比較すると2〜4倍のコストがかかります。ただし、ドライフードとの併用(トッピングやローテーション)で月額コストを抑える方法もあります。完全にフレッシュフードのみにするか、ドライフードと組み合わせるかは、予算と愛犬の状態に応じて検討してください。

フレッシュドッグフードとドライフードを併用しても大丈夫ですか?

フレッシュドッグフードとドライフードの併用は問題ありません。むしろ、コストを抑えながらフレッシュフードのメリットを取り入れる実用的な方法として推奨されています。併用する場合は、ドライフードの量を減らした分のカロリーをフレッシュフードで補う形が基本です。切り替えは7〜10日かけて段階的に行い、便の状態を観察しながら調整してください。両方ともAAFCO総合栄養食基準を満たしている製品を選ぶことが重要です。

まとめ

フレッシュドッグフードは、高い消化率、水分補給への貢献、優れた嗜好性、合成添加物の少なさという明確なメリットを持つ一方、コストの高さ、保存期間の短さ、栄養バランス管理の難しさというデメリットも存在します。

研究データによると、フレッシュフードのタンパク質消化率はドライフードよりも高く[4]、腸内環境にも好影響を与える可能性が示唆されています[2]。ただし、最も重要なのはフードの形態ではなく、AAFCO総合栄養食基準を満たしているかどうかです。

現実的なアプローチとしては、ドライフードとの併用がコストパフォーマンスと栄養バランスの両面で優れています。トッピング方式やローテーション方式を活用すれば、月額の追加コストを抑えながらフレッシュフードのメリットを取り入れることができます。

WANPAKUでは、2,685人以上の飼い主回答データと111商品のデータベースに基づき、研究データに基づくエビデンスベースの情報提供を心がけています。愛犬にぴったりのフードを見つけるには、WANPAKU診断をぜひお試しください。犬種・年齢・悩みに合わせて最適な1商品をご提案しています。

参考文献を表示(全5件)
  1. Jaffey JA, Su D, Monasky R, Hanratty B, Flannery E, Horman M. "Effects of a whole food diet on immune function and inflammatory phenotype in healthy dogs: A randomized, open-labeled, cross-over clinical trial." Frontiers in Veterinary Science. 2022;9:898056. doi:10.3389/fvets.2022.898056
  2. Hall JA, Jackson MI, Jewell DE, Reynolds AJ. "Characterization of the intestinal microbiome of dogs consuming fresh food." Journal of Animal Science. 2020;98(suppl_4).
  3. Do S, Phungviwatnikul T, de Godoy MRC, Swanson KS. "Nutrient digestibility and fecal characteristics, microbiota, and metabolites in dogs fed fresh foods." Journal of Animal Science. 2021;99(2):skab028. doi:10.1093/jas/skab028
  4. Algya KM, Cross TL, Leuck KN, et al. "Apparent total-tract macronutrient digestibility, serum chemistry, urinalysis, and fecal characteristics of four formats of food." Journal of Animal Science. 2018;96(4):1295-1304.
  5. Roberts MT, Bermingham EN, Cave NJ, et al. "Human-grade food: Processability and nutrient digestibility." Journal of Animal Science. 2018;96(suppl_2):71.

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