犬の手作りご飯は何割まで?トッピングの安全な比率

栄養バランスを守る手作り食の正しい足し方|85-90%ルール【UC Davis研究】

💡 この記事の結論

手作り食は85-90%ドライフード + 10-15%手作りが安全です

  • 完全手作り食のリスク - カルシウム、リン、ビタミンD・E、亜鉛が不足しやすい
  • 推奨比率 - UC Davis研究によりドライフード85-90%が最適
  • 安全なトッピング - 茹でた鶏胸肉、白身魚、蒸し野菜を少量から
  • 味付け不要 - 塩・砂糖・調味料は一切使わない
  • 定期チェック - 体重、便の状態、毛艶を週次で観察

📌 簡単トッピングレシピと注意点は下記をご覧ください

「愛犬のために手作りごはんを作ってあげたい」——そう思ったことはありませんか?その気持ち、とても素敵です。

でも、ちょっと待ってください。実は完全手作り食は小型犬の健康に思わぬリスクをもたらすことがあります。

UC Davis大学の調査[1]によると、家庭で作られた手作り食の95%以上が栄養基準を満たしていないという結果が出ています[2]。これは、少し驚きです。

でも大丈夫。この記事では、愛犬の健康を守りながら手作りご飯を楽しむための安全な併用方法を、一緒に見ていきましょう。

完全手作り食にはどんなリスクがあるの?

UC Davisの衝撃的な研究結果

カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)の研究チームが、200件の家庭用手作り食レシピを分析したところ、ちょっと気になる結果が出ています。

📊 手作り食の栄養バランス調査結果

  • 95%以上のレシピが少なくとも1つの必須栄養素で基準未達
  • 83.5%のレシピが複数の栄養素で基準未達
  • 最も不足しやすい栄養素:カルシウム、ビタミンD、ビタミンE、亜鉛、リン
  • 子犬用レシピ:94%が成長期の栄養要求を満たしていない

出典: Stockman et al., Journal of the American Veterinary Medical Association, 2013

栄養不足が引き起こす健康問題

栄養不足が続くと、どんな問題が起きるのでしょうか?実は、思った以上に深刻な影響が出ることがあります。

手作り食による栄養不足と健康リスク
不足栄養素 引き起こされる症状 特に影響を受けやすい時期
カルシウム 骨の発育不全、骨粗鬆症、歯の問題、痙攣 子犬(成長期)、妊娠・授乳期
リン 骨軟化症、筋力低下、食欲不振 全ライフステージ
ビタミンD くる病(子犬)、骨軟化症、免疫機能低下 子犬、シニア犬
ビタミンE 筋肉変性、免疫機能低下、皮膚疾患 全ライフステージ
亜鉛 皮膚炎、脱毛、免疫機能低下、傷の治癒遅延 子犬、皮膚トラブルがある犬

なぜ手作り食で栄養不足になりやすいのか

では、なぜ家庭での完全手作り食は栄養バランスを保つのが難しいのでしょうか?主に3つの理由があります。

  1. 微量栄養素の計算が複雑:カルシウム、ビタミン、ミネラルは微量(mg単位)で必要だが、過不足の影響が大きい
  2. 栄養素同士のバランスが重要:カルシウム:リン比は1:1〜2:1が基準[3]だが、肉だけだと1:15以上に偏る
  3. 食材の栄養価のバラつき:同じ鶏肉でも部位や調理法で栄養価が大きく変わる

不足しやすい5大栄養素

1. カルシウム

なぜ重要か

骨と歯の形成、筋肉収縮、神経伝達、血液凝固に必須

AAFCO[5]推奨量(成犬)

乾物ベースで0.5%以上(体重5kgの犬なら1日約500mg)

手作り食での問題

肉類はカルシウムが少ない(鶏胸肉100gで約5mg)。骨を含まない限り、必要量の1/100程度しか摂取できない

望ましいカルシウム源

  • 小魚(骨ごと):イワシ小1尾で約70mg
  • 骨粉サプリメント(獣医師の指導下で)
  • 総合栄養食のドライフード:100gで約1,000mg含有[4]

2. リン

カルシウムとのバランスが重要

カルシウム:リン比は1:1〜1.5:1が理想。肉類はリンが多くカルシウムが少ないため、比率が1:15以上に偏りやすい

バランスが崩れると

高リン血症により、骨からカルシウムが溶出し、骨が弱くなる(栄養性二次性副甲状腺機能亢進症)

3. ビタミンD

なぜ重要か

カルシウムとリンの吸収を促進、骨の健康維持

犬は日光浴では合成できない

人間と異なり、犬は日光を浴びてもビタミンDを体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある

含有量が多い食材

  • サーモン、イワシなどの脂の多い魚
  • 卵黄
  • 総合栄養食のドライフード:ビタミンD3として添加

4. ビタミンE

なぜ重要か

抗酸化作用、免疫機能維持、細胞膜の保護

手作り食での問題

加熱調理により大部分が失われる。生肉にはある程度含まれるが、加熱後は不足しやすい

5. 亜鉛

なぜ重要か

皮膚・被毛の健康、免疫機能、傷の治癒、DNA合成

不足症状

皮膚炎、脱毛、食欲不振、成長遅延

85-90%ルールの根拠

研究で推奨される併用比率

では、専門家が推奨する安全な比率はどのくらいなのでしょうか?

💡 推奨比率

  • ドライフード(総合栄養食):85-90%
  • 手作り食(トッピング):10-15%

この比率により、栄養バランスを維持しながら、食事の楽しみと嗜好性を高めるできます。

なぜ10-15%が適切なの?

「10-15%って少なくない?」と思われるかもしれません。でも、この比率にはちゃんと理由があります。

  1. 栄養バランスの維持:総合栄養食が85%以上あれば、必須栄養素の基準を満たせる
  2. 嗜好性の向上:10-15%のトッピングでも、香りと味が加わり食いつきが改善する
  3. 消化器への負担が少ない:急激な食事変更を避け、消化不良のリスクを最小化

20%を超えるとどうなるの?

手作り食の比率が20%を超えると、ちょっと心配なことが起きやすくなります。

  • 微量栄養素(カルシウム、ビタミンD、亜鉛など)が基準値を下回る
  • カルシウム:リン比が崩れ、骨の健康に悪影響
  • 長期的に栄養不足が蓄積し、健康問題が顕在化

どうやって併用すればいいの?

給餌量の計算のしかた

実際にどのくらいの量をあげればいいのか、具体的に見てみましょう。例えば、5kg犬の1日給餌量が100gの場合はこんな感じです。

📐 計算例

  • ドライフード:100g × 85-90% = 85-90g
  • 手作りトッピング:100g × 10-15% = 10-15g

※手作りトッピングの水分を考慮し、実際の重量はやや多めでもOK(茹で野菜など水分が多い場合)

トッピングの基本ルール

  1. 味付けは一切しない:塩、砂糖、醤油、調味料は不要
  2. 加熱する:生肉・生魚は寄生虫やバクテリアのリスクがあるため、必ず加熱
  3. 細かく刻む:小型犬が食べやすいサイズ(5mm角程度)
  4. 冷ましてから与える:火傷防止
  5. 新鮮なうちに:作り置きは冷蔵で2日以内、冷凍で1週間以内

⚠️ 与えてはいけない食材に注意

玉ねぎ、チョコレート、ぶどうなど、犬に危険な食材があります。トッピングを始める前に小型犬の危険な食材リストを必ず確認してください。

簡単トッピングレシピ5選

🍗 レシピ1:茹で鶏胸肉トッピング

材料(5kg犬の3日分)

  • 鶏胸肉(皮なし):50g

作り方

  1. 鶏胸肉を一口大に切る
  2. 沸騰したお湯で10分茹でる
  3. 火が通ったら取り出し、5mm角に細かく刻む
  4. 冷ましてから与える(1回15g程度)

栄養メリット

高タンパク・低脂肪で消化に優しい。嗜好性が高く、食いつき向上におすすめ

🐟 レシピ2:サーモン&野菜ミックス

材料(5kg犬の3日分)

  • サーモン(生):30g
  • さつまいも:20g
  • にんじん:10g

作り方

  1. サーモンは骨を取り除き、一口大に切る
  2. さつまいも・にんじんは皮をむき、5mm角に切る
  3. 全ての材料を茹でる(サーモン5分、野菜10分)
  4. 冷ましてから混ぜ合わせる(1回15g程度)

栄養メリット

オメガ3脂肪酸(抗炎症作用)、ビタミンA(にんじん)、食物繊維(さつまいも)

🥩 レシピ3:牛赤身&かぼちゃ

材料(5kg犬の3日分)

  • 牛赤身肉:40g
  • かぼちゃ:20g

作り方

  1. 牛肉は脂肪を取り除き、小さく切る
  2. かぼちゃは種を取り、5mm角に切る
  3. 牛肉をフライパンで焼く(油不要、肉の脂で十分)
  4. かぼちゃは茹でるor電子レンジで柔らかくする
  5. 混ぜ合わせて冷ます(1回15g程度)

栄養メリット

鉄分(貧血予防)、ビタミンA(かぼちゃ)、高タンパク質

🍳 レシピ4:卵&ブロッコリー

材料(5kg犬の2日分)

  • 卵:1個
  • ブロッコリー:20g

作り方

  1. 卵はよく溶いてスクランブルエッグにする(油不要)
  2. ブロッコリーは小房に分け、茹でて細かく刻む
  3. 混ぜ合わせる(1回15g程度)

栄養メリット

ビタミンD(卵黄)、ビタミンC・K(ブロッコリー)、高タンパク質

🍚 レシピ5:鶏ささみ&白米粥

材料(5kg犬の3日分)

  • 鶏ささみ:40g
  • 白米(炊いたもの):20g
  • にんじん:10g

作り方

  1. 鶏ささみは筋を取り、細かく裂く
  2. にんじんはみじん切り
  3. 全ての材料を水と一緒に煮て、お粥状にする
  4. 冷ます(1回15g程度)

栄養メリット

消化に優しく、胃腸が弱い犬に最適。食欲不振時の回復食としても

トッピングに適したフード

手作りトッピングと相性が良い、栄養バランスの優れたドライフードをご紹介します。

Nutro シュプレモ プレミアムブレンド チキン

Nutro シュプレモ プレミアムブレンド チキン
対象年齢成犬
主原料チキン、ラム、野菜・果物(15種の自然素材)
成分タンパク質30% / 脂質16% / 365kcal/100g
特徴高たんぱくグレインフリー無添加

💡 こんな子におすすめ

  • AAFCOの全栄養基準を満たす総合栄養食
  • カルシウム:リン比が望ましい(1.25:1)
  • ビタミン・ミネラルが豊富
  • 手作りトッピングと混ぜても栄養バランスが崩れにくい

15種の自然素材をバランス良くブレンドした高タンパク設計のフードです。AAFCOの全栄養基準を満たし、手作りトッピングと併用しても栄養バランスが崩れにくいおすすめの総合栄養食として、小型犬の健康を総合的にサポートします。

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HEKA グレインフリー サーモン

HEKA グレインフリー サーモン
対象年齢全年齢
主原料フレッシュサーモン25%、サツマイモ、エンドウ豆
成分タンパク質23% / 脂質8.5% / 343kcal/100g
特徴グレインフリー小粒6-8mmコスパ◎

💡 こんな子におすすめ

  • 手作り食併用に最適な栄養バランス
  • フレッシュサーモン25%使用で低アレルゲン
  • 小粒(6-8mm)で小型犬にも食べやすい
  • コスパ抜群の高品質ドイツ産フード

ドイツ産の高品質グレインフリーフード。フレッシュサーモン25%とサーモンオイル0.5%を使用。小粒設計で小型犬にも食べやすく、グレインフリーで消化に優しい設計です。手作りトッピングと併用しても栄養バランスが崩れにくい総合栄養食です。

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オリジン オリジナル

オリジン オリジナル
対象年齢全年齢
主原料新鮮鶏肉・七面鳥・魚類(肉原材料85%)
成分タンパク質38% / 脂質18% / 386kcal/100g
特徴超高たんぱくグレインフリー生肉2/3使用

💡 こんな子におすすめ

  • 肉・魚85%の超高動物性タンパク質設計
  • 新鮮または生の動物原材料を3分の2使用
  • タンパク質38%で栄養密度が極めて高い
  • 穀物・ポテト不使用の完全グレインフリー
  • 手作り食のトッピングベースに最適な栄養バランス

手作り食との併用に最適な、栄養密度の高いプレミアムフード。肉・魚85%配合でタンパク質38%と極めて高く、手作り食でトッピングする野菜や穀物を加えても、全体のタンパク質バランスを適正に保てます。新鮮な鶏肉・七面鳥・魚類を丸ごと使用し、カルシウム・リン・ビタミンD・亜鉛など手作り食で不足しやすい栄養素を完全にカバー。手作り食85-90%+ドライフード10-15%の比率で与える際、栄養不足のリスクを最小化します。

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よくある質問

Q1. 完全手作り食ではダメなのですか?

完全手作り食は、栄養バランスを維持するのが難しいことが研究で示されています。

UC Davisの研究では、家庭で作られた手作り食の95%以上が少なくとも1つの栄養素で基準を満たしていないことが明らかになりました。特にカルシウム、リン、ビタミンD、ビタミンE、亜鉛などが不足しやすく、長期的には骨の発育不全、皮膚疾患、免疫機能低下などのリスクがあります。

完全手作り食を行う場合は、獣医栄養学の専門家(獣医栄養学専門医)の指導のもと、綿密な栄養計算が必須です。

Q2. ドライフードと手作り食の併用比率はどうすればいいですか?

研究で推奨される安全な比率は:

  • ドライフード(総合栄養食):85-90%
  • 手作り食(トッピング):10-15%

この比率により、総合栄養食であるドライフードで栄養バランスを確保しながら、手作り食で食事の楽しみや嗜好性を高めるできます。

⚠️ 手作り食が20%を超えると、栄養バランスが崩れるリスクが高まります。

Q3. 手作りトッピングで特に気をつけたい栄養素は何ですか?

特に不足しやすい5大栄養素は:

  1. カルシウム:骨の発育に必須。肉類にはほとんど含まれない
  2. リン:カルシウムとのバランス(1:1〜1.5:1)が重要
  3. ビタミンD:カルシウム吸収を助ける。犬は日光浴では合成できない
  4. ビタミンE:抗酸化作用。加熱調理で失われやすい
  5. 亜鉛:皮膚・被毛の健康維持

これらはドライフード(総合栄養食)で補う必要があり、手作り食のみでは不足する可能性が高いです。

まとめ

手作り食は愛情表現の一つとして素晴らしいものですが、正しい方法で行うことが愛犬の健康を守るために不可欠です。以下のポイントを守りましょう:

  • 完全手作り食は栄養不足のリスクが高い(95%以上が基準未達)
  • 研究で推奨される比率:ドライフード85-90%、手作り食10-15%
  • 不足しやすい5大栄養素(カルシウム、リン、ビタミンD、E、亜鉛)を理解する
  • 手作りトッピングは味付けなし、加熱必須、細かく刻む
  • 総合栄養食のドライフードをベースにすることで栄養バランスを確保

愛犬の健康を長期的に守るために、「愛情」と「科学」のバランスを取った食事管理を心がけましょう。

参考文献を表示(全5件)
  1. UC Davis. "Homemade dog food recipes can be risky business, study finds."
  2. Stockman et al. (2013). "Evaluation of recipes of home-prepared maintenance diets for dogs." Journal of the American Veterinary Medical Association.
  3. Association of American Feed Control Officials (AAFCO). "Understanding Pet Food."
  4. Whole Dog Journal. "Calcium in Homemade Dog Food."
  5. AAFCO. "Dog and Cat Food Nutrient Profiles."

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