【比較表あり】ドッグフード4種類の違い|ドライvsウェットvsセミモイスト、愛犬に合うのは?

ドッグフード4種類の違い|ドライvsウェットvsセミモイスト

この記事のポイント

  • ドッグフードは水分量目的で分類される
  • ドライフード:保存性◎、コスパ◎、水分補給は別途必要
  • ウェットフード:嗜好性◎、水分補給◎、開封後は要冷蔵
  • 総合栄養食はそれだけで必要な栄養が摂れる主食向け
  • 一般食は総合栄養食と組み合わせて使うおかず的存在

「ドライとウェット、どっちがいいの?」「総合栄養食って何?一般食と何が違う?」ドッグフード売り場に行くと種類が多すぎて、何を選べばいいか迷ってしまいますよね。間違った選び方をすると、愛犬の健康に影響することも。この記事を読めば、フードの種類と特徴がわかり、愛犬にぴったりのフードを迷わず選べるようになります。

この記事でわかること

  • ドライ・ウェット・セミモイスト・フリーズドライのメリット・デメリット
  • 「総合栄養食」と「一般食」の決定的な違い(間違えると栄養不足に)
  • 愛犬の状態別おすすめフードタイプ早見表
  • フード選びで失敗しないための4ステップ

まず知っておきたい!ドッグフードの2つの分類軸

「種類が多すぎてわからない」という方、安心してください。実はドッグフードの分類はたった2つの軸を理解すれば整理できます。

ドッグフードの分類

  1. 水分量による分類(形状別)
    • ドライフード(水分約10%)
    • セミモイスト・ソフトドライ(水分25〜35%)
    • ウェットフード(水分約75%)
    • フリーズドライ・エアドライ(特殊製法)
  2. 目的による分類
    • 総合栄養食(主食)
    • 一般食・副食(おかず)
    • 間食(おやつ)
    • 療法食(治療目的)

フードを選ぶ際は、この両方の視点から確認することが大切です。例えば「ウェットフードの総合栄養食」「ドライフードの一般食」など、組み合わせは様々です。

水分量で変わる4つの形状タイプ

ドッグフードは含まれる水分量によって、見た目も食感も大きく変わります。まずは基本の4タイプを押さえましょう。

タイプ 水分量 形状 代表的な製品
ドライフード 約10%以下 カリカリした粒状 一般的なドッグフード
セミモイスト 25〜35% しっとりした粒状(発泡なし) 半生タイプ
ソフトドライ 25〜35% しっとりした粒状(発泡あり) 半生タイプ
ウェットフード 約75% ペースト状・ゼリー状 缶詰、パウチ

出典:一般社団法人ペットフード協会

【王道】ドライフードのメリット・デメリット

いわゆる「カリカリ」と呼ばれる、最も普及しているタイプのドッグフードです。水分量が約10%以下と低く、長期保存に優れています。多くの飼い主さんがこのタイプを主食として選んでいます。

メリット

  • 保存性が高い:水分が少ないためカビが生えにくく、開封後も比較的長く保存可能(1ヶ月程度)
    → まとめ買いができて、買い物の手間が減る
  • コスパが良い:同じ重量あたりの栄養価が最も高く、少量で必要な栄養を摂取できる
    → 月々のフード代を抑えながら、しっかり栄養を与えられる
  • 種類が豊富:年齢別・犬種別・目的別など、選択肢が最も多い
    → 愛犬にぴったりのフードが見つかりやすい
  • 歯の健康に◎:噛むことで歯垢の付着を抑える効果が期待できる
    → デンタルケアの一助に
  • 持ち運びしやすい:軽くてかさばらないため、お出かけや災害時にも便利
    → 旅行や災害備蓄にも対応できる安心感

デメリット

  • 水分補給が別途必要:食事からの水分摂取が少ないため、十分な飲水が必要
  • 嗜好性がやや低い:ウェットフードに比べると香りや風味が弱い傾向
  • 噛む力が弱い犬には不向き:歯周病のある犬や高齢犬は食べづらいことがある

こんな犬におすすめ

  • 健康な成犬で、しっかり噛める犬
  • 歯の健康を維持したい犬
  • コスパ重視で選びたい飼い主さん
  • お出かけや旅行が多い場合

【嗜好性No.1】ウェットフードのメリット・デメリット

缶詰やレトルトパウチに入った、水分量約75%の柔らかいフードです。素材の風味がダイレクトに感じられるため、「ドライフードを食べてくれない」という悩みを解決してくれることも。

メリット

  • 嗜好性が非常に高い:肉や魚の風味がしっかり残り、食いつきが良い
    → 「何を与えても食べてくれない」という悩みが解決することも
  • 水分補給ができる:食事から水分を摂取でき、泌尿器の健康維持に役立つ
    → 水をあまり飲まない子の尿路結石予防に
  • 柔らかく食べやすい:噛む力が弱い子犬・高齢犬・歯に問題がある犬に最適
    → 歯が弱くなったシニア犬でも無理なく食べられる
  • 香りが強く食欲を刺激:食欲が落ちている犬の食事サポートに
    → 夏バテや病後の食欲回復をサポート

デメリット

  • 価格が高い:ドライフードに比べてコストがかかる
  • 保存性が低い:開封後は冷蔵保存が必要で、1〜2日で使い切る必要がある
  • 歯石がつきやすい:柔らかく歯に残りやすいため、デンタルケアが重要
  • 総合栄養食が少ない:一般食が多いため、購入時は表示を確認

ウェットフードが向いている人・犬

  • 水をあまり飲まない犬
  • 泌尿器の健康が気になる犬
  • 噛む力が弱くなったシニア犬
  • 食欲が落ちている犬
  • ドライフードを食べてくれない犬

注意点

ウェットフードは「一般食」が多いため、パッケージの表示を必ず確認しましょう。「総合栄養食」と書かれていない場合は、それだけでは栄養が偏ります。主食にする場合は「総合栄養食」を選ぶか、ドライフードの総合栄養食と組み合わせてください。

【中間タイプ】セミモイスト・ソフトドライの特徴

水分量25〜35%程度の「半生タイプ」のフードです。ドライの保存性とウェットの嗜好性、両方のいいとこ取りを狙ったフードといえます。

セミモイストとソフトドライの違い

  • セミモイスト:発泡していない(粒の密度が高い)
  • ソフトドライ:加熱発泡されている(粒の中に気泡がある)

どちらも「半生タイプ」として販売されていることが多く、特徴は似ています。

メリット

  • 柔らかく食べやすい:硬いドライフードが苦手な犬、高齢犬でも食べやすい
  • 嗜好性が高い:ドライフードより香りや風味が良い傾向
  • 保存・給与が比較的容易:ウェットフードほど管理が難しくない

デメリット

  • 保存料・湿潤調整剤が含まれる:しっとり感を保つための添加物が使われていることが多い
  • 開封後の劣化が早い:水分が抜けて硬くなりやすいため、早めに使い切る必要がある
  • 糖尿病の犬には不向きな場合も:消化吸収の早い糖質が含まれている場合がある

こんな犬におすすめ

  • ドライフードが硬くて食べにくい犬
  • ドライとウェットの中間的なフードを試したい場合
  • 噛む力がやや弱くなってきたシニア犬

【栄養価最強】フリーズドライ・エアドライの特徴

近年注目されている特殊製法のフードです。高温加熱を行わないため、栄養素の損失が少ないのが最大の特徴。「フードにこだわりたい」という飼い主さんに支持されています。

フリーズドライ製法とは

フリーズドライの仕組み

真空凍結乾燥という製法で作られます。食材を一度凍結させ、真空状態で水分を「昇華」(氷から直接水蒸気に変化)させて乾燥させます。

  • 高温加熱を行わないため、熱に弱いビタミンなどの栄養素が残りやすい
  • 素材の形状・風味・色がほぼそのまま保たれる
  • 水やぬるま湯で戻すと、元の状態に近く復元される

エアドライ製法とは

エアドライの仕組み

乾いた温風をゆっくりと当て、時間をかけて水分を蒸発させる製法です。

  • 低温でじっくり乾燥させるため、タンパク質や酵素が壊れにくい
  • 一定の水分が残るため、香りが立ちやすく食感も楽しめる

メリット

  • 栄養素の損失が少ない:熱による栄養素の破壊が最小限
  • タンパク質の消化率が高い:研究でタンパク質の消化性が高いことが報告されている
  • 嗜好性が非常に高い:素材本来の香りと風味が残り、食いつきが良い
  • 軽くて持ち運びやすい:乾燥しているので非常に軽量
  • 炭水化物を抑えられる:通常のドライフードのような炭水化物が少ない製品が多い

デメリット

  • 価格が高い:製法にコストがかかるため、他のタイプより高価
  • 開封後は酸化しやすい:空気に触れる表面積が大きく、劣化が早い
  • 水で戻す手間がある:フリーズドライは基本的にふやかして与える
  • 割れやすい・崩れやすい:取り扱いに注意が必要

こんな犬におすすめ

  • どのフードも食べてくれない「フードジプシー」の犬
  • アレルギーで悩んでいる犬
  • できるだけ高品質なフードを与えたい場合
  • トッピングとして取り入れたい場合

ここまでのまとめ

ドッグフードは水分量によって「ドライ」「ウェット」「セミモイスト」「フリーズドライ」の4タイプに分類されます。コスパ重視ならドライ、食いつき重視ならウェット、栄養重視ならフリーズドライがおすすめ。次に解説する「総合栄養食」と「一般食」の違いは、フード選びで最も重要なポイントです。

【超重要】総合栄養食vs一般食の違い

ドッグフードは形状だけでなく、「何のために与えるか」という目的でも分類されます。この違いを理解していないと、栄養不足で愛犬の健康を損なう可能性も。パッケージには必ずこの目的が記載されているので、購入時に確認しましょう。

1. 総合栄養食

総合栄養食とは

そのフードと水だけで、犬に必要な栄養素をすべて摂取できるように設計されたフードです。毎日の主食として与えることを目的としています。

  • AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準をクリア
  • 成長段階(子犬用・成犬用・シニア用など)に合わせた栄養バランス
  • パッケージに「総合栄養食」と明記されている

2. 一般食・副食

一般食・副食とは

「おかず」や「ふりかけ」のような位置づけのフードです。単独では栄養が偏るため、総合栄養食と組み合わせて与えます

  • 嗜好性を高める目的のフード
  • 特定の栄養素を補うためのフード
  • 「一般食」「副食」「おかず」などと表示

要注意

ウェットフード(缶詰・パウチ)は「一般食」が多いため、見た目が美味しそうでも主食にはなりません。必ずパッケージの表示を確認してください。

3. 間食(おやつ)

間食とは

ご褒美やしつけのトレーニングなど、限られた量を与えることを目的としたフードです。

  • 「おやつ」「スナック」「トリーツ」などと表示
  • 1日の摂取カロリーの10%以内に抑えることが推奨
  • これだけでは栄養バランスが偏る

4. 療法食

療法食とは

特定の病気や健康状態に対応するため、特別な栄養バランスで設計されたフードです。

  • 腎臓病、心臓病、アレルギー、肥満などに対応
  • 獣医師の指導のもとで使用するのが原則
  • 自己判断での使用は避ける

一目でわかる!タイプ別比較表

「結局どれがいいの?」という方のために、4タイプを8つの観点で比較しました。愛犬の状況に合わせてチェックしてみてください。

項目 ドライ ウェット セミモイスト フリーズドライ
水分量 約10% 約75% 25〜35% 約5〜10%
保存性 ◎ 高い △ 開封後1〜2日 ○ やや短い ○ 開封前は◎
コスパ ◎ 良い △ 高め ○ 中程度 △ 高い
嗜好性 ◎ 非常に高い ◎ 高い ◎ 非常に高い
水分補給 × 別途必要 ◎ 食事から摂取 ○ 一部補える ○ 戻し水で補える
栄養素維持 ◎ 損失が少ない
種類の豊富さ ◎ 最も多い ○ 多い △ やや少ない △ 少なめ
シニア犬向き △ 硬い場合あり ◎ 柔らかい ◎ 柔らかい ◎ 戻すと柔らかい

失敗しない!愛犬に合ったフードの選び方4ステップ

「種類はわかったけど、うちの子にはどれがいい?」という疑問にお答えします。以下の4ステップで、愛犬にぴったりのフードを見つけましょう。

ステップ1:「総合栄養食」を選ぶ

主食として与えるフードは、必ず「総合栄養食」と表示されているものを選びましょう。これが基本です。

ステップ2:愛犬の状態に合わせてタイプを選ぶ

状況別おすすめタイプ

  • コスパ重視・保存性重視 → ドライフード
  • 水をあまり飲まない → ウェットフード
  • 食欲が落ちている → ウェットフード
  • 噛む力が弱い・シニア犬 → ウェットフード、セミモイスト
  • 食いつきが悪い → フリーズドライ、ウェットフード
  • アレルギーが心配 → フリーズドライ(原材料がシンプルなもの)

ステップ3:組み合わせも検討する

おすすめの組み合わせ

  • ドライフード(総合栄養食)+ ウェットフード(一般食):嗜好性と栄養バランスを両立
  • ドライフード + フリーズドライトッピング:食いつきアップと栄養強化
  • ドライフード + ぬるま湯:シニア犬や水分補給したい場合に

ステップ4:愛犬の反応を見て調整

どんなに評判の良いフードでも、愛犬に合うかどうかは試してみないとわかりません。以下のポイントをチェックしながら、愛犬に合ったフードを見つけましょう。

  • 食いつきは良いか
  • 便の状態は良いか(硬すぎず柔らかすぎず)
  • 毛艶は良いか
  • 体重は適正に維持されているか
  • アレルギー症状(かゆみ、下痢など)は出ていないか

よくある質問

ドライフードとウェットフード、どちらを主食にすべき?

どちらも「総合栄養食」と表示されていれば主食として使用できます。一般的にはコスパと保存性に優れたドライフードが主食として選ばれることが多いですが、水分摂取量を増やしたい場合や食欲が落ちている場合はウェットフードが適しています。愛犬の状態に合わせて選びましょう。

総合栄養食と一般食の見分け方は?

パッケージの表示を確認しましょう。「総合栄養食」と明記されていれば、それだけで必要な栄養が摂れます。「一般食」「副食」「おかず」などと書かれている場合は、単独では栄養が偏るため、総合栄養食と組み合わせて与える必要があります。

セミモイストフードは毎日与えても大丈夫?

「総合栄養食」と表示されているセミモイストフードであれば、毎日の主食として与えても問題ありません。ただし、水分保持のための添加物が含まれていることが多いため、成分表示を確認することをおすすめします。また、開封後は乾燥しやすいため、早めに使い切りましょう。

フリーズドライフードは価格に見合う価値がある?

フリーズドライフードは熱を加えないため栄養素の損失が少なく、タンパク質の消化率も高いとされています。食いつきが良いことでも知られています。ただし価格は高めなので、主食として使うか、トッピングとして取り入れるかは予算と愛犬の状態に応じて判断しましょう。

シニア犬にはどのタイプのフードが向いている?

噛む力が弱くなったシニア犬には、柔らかいウェットフードやセミモイストフードが食べやすくおすすめです。水分摂取も同時にできます。ドライフードを与える場合は、ぬるま湯でふやかして柔らかくする方法もあります。持病がある場合は、獣医師に相談して適切なフードを選びましょう。

まとめ:愛犬に最適なフードを選ぼう

  • ドライフード:保存性・コスパに優れた定番。水分補給は別途必要
  • ウェットフード:嗜好性・水分補給に優れる。「一般食」が多いので表示を確認
  • セミモイスト:柔らかく食べやすい。シニア犬にもおすすめ
  • フリーズドライ:栄養素の損失が少ない。価格は高めだが品質は◎
  • 総合栄養食:主食として必須。必ずこの表示があるものを選ぶ
  • 一般食・副食:おかず的存在。総合栄養食と組み合わせて使う

フード選びで最も大切なのは、愛犬の状態に合ったものを選ぶことです。「うちの子に合うかな?」と迷ったら、まずは少量パックで試してみるのがおすすめ。愛犬の食いつきや便の状態を見ながら、最適なフードを見つけてあげてくださいね。

次にやるべきこと

フードの種類が決まったら、次は品質のチェック!以下の記事も参考にしてください。

参考文献を表示(全6件)
  1. 一般社団法人ペットフード協会 - ペットフードの種類
  2. ユニ・チャーム - ペットフードの種類と使い方
  3. ユニ・チャーム - 総合栄養食って何?
  4. Purina Institute - ペットフードの形状の違い
  5. ドッグフード勉強会 - フリーズドライ製法ドッグフード
  6. POCHI - フリーズドライとエアドライのドッグフード

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