犬が黄色い泡を吐いた!病院に行くべき?自宅対処の判断基準

犬が黄色い泡を吐いた!病院に行くべき?自宅対処の判断基準

💡 この記事のポイント

犬が吐く原因と予防法をわかりやすく解説します。

  • 体の構造 - 犬は四足歩行のため、人間より吐きやすい動物です
  • 黄色い液体 - 胆汁で、空腹時間が長いと起こります
  • 予防法 - 食事回数を増やす(1日3-4回)ことが対策に役立ちます
  • フード選び - 消化しやすいたんぱく質源(魚・鶏)を選ぶがポイントです
  • 受診目安 - 1日3回以上吐く場合は獣医師に相談しましょう

📌 自宅でできる対処法と、おすすめのフード3選は下記をご覧ください

「うちの子がまた吐いてしまった...」朝起きたら、愛犬が黄色い液体を吐いていた経験はありませんか? 初めて見たときは本当に心配になります。

実は、犬は人間よりも吐きやすい体の構造をしています。四足歩行のため胃が横向きになっていて、内容物が逆流しやすいのです。

朝方に黄色い液体を吐くのは「胆汁嘔吐症候群」といって、空腹時間が長すぎることが原因のケースがほとんどです。食事の与え方やフード選びを工夫するだけで、落ち着くことが多くあります。

この記事では、犬が吐く主な原因と自宅でできる対処法をわかりやすくお伝えします。「どんなときに病院に行くべき?」「どんなフードを選べばいい?」といった疑問にもお答えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

なぜ犬は吐きやすいの?

犬の体の構造

犬は人間と比べて吐きやすい動物です。四足歩行のため、胃や食道が地面と水平に近い位置にあり、内容物が流れやすい構造をしています。人間は二足歩行で胃が縦向きですが、犬は胃が横向きになっているため、胃の内容物が逆流しやすいのです。

生理的な嘔吐と注意が必要な嘔吐

嘔吐には一時的な生理現象によるものと、注意が必要なものがあります。1回だけ吐いて、その後元気で食欲がある場合は様子を見ても問題ないことが多いです。ただし、1日に何度も吐く、元気がない、食欲がないなどの症状がある場合は、早めに獣医師に相談しましょう。嘔吐後に食欲が戻らない場合の原因と対処法は犬がご飯を食べない原因と対策ガイドもあわせてご覧ください。

犬が吐くのはどんなとき?主な原因を解説

早食い・食べ過ぎ

早食いや食べ過ぎは、胃が急に膨らんで内容物を吐き出す原因になります。一度に大量の食事を取ることで、胃に空気も一緒に入り込み、苦しくなって吐くことがあります。特に、複数頭飼いで他の犬と競争するように食べる環境だと、早食いになりがちです。

空腹時間が長すぎる(黄色い液体)

愛犬が朝方に黄色い液体を吐いたことはありませんか? 長時間の空腹状態が続くと、胆汁が胃に逆流し、黄色い液体や泡を吐きます。これは「胆汁嘔吐症候群」と呼ばれ、朝方や夕方の食事前によく見られます[1]

胃が空っぽの状態で胆汁が分泌されると、酸性の胃酸とアルカリ性の胆汁が混ざって刺激となり、嘔吐を引き起こします。

💡 黄色い液体(胆汁)の特徴

  • 朝方(起床前)や夕方に多い
  • 吐いた後は元気で食欲がある
  • 黄色〜黄緑色の液体や泡

これは病気ではなく、空腹時間が長いことで起こる生理現象です。

ストレス

環境の変化や不安を感じると、胃腸の調子が悪くなり、吐くことがあります。

ストレスの原因例:

  • 引っ越しや模様替え
  • 新しい家族やペットの追加
  • 長時間の留守番
  • 大きな音(雷、花火)

車酔い

車酔いは特に子犬に多く見られます。三半規管が未発達なため、車の揺れに敏感に反応します。

車酔いのサイン:

  • よだれが増える
  • 元気がなくなる
  • あくびが増える
  • 嘔吐

成長とともに改善することも多いですが、車に乗る前の準備が対策に役立ちます。

フードの急な変更

フードを急に変えると、消化器系が対応できず嘔吐することがあります。新しいフードへの切り替えは、7-10日かけて徐々に混ぜる割合を増やしていく必要があります[2]。フードの正しい切り替え手順についてはフード切り替えのタイミングと手順ガイドで詳しく解説しています。

📋 切り替えスケジュール例

  • 1-3日目: 新フード25% + 旧フード75%
  • 4-6日目: 新フード50% + 旧フード50%
  • 7-9日目: 新フード75% + 旧フード25%
  • 10日目〜: 新フード100%

高脂肪の食事

高脂肪の食事やテーブルスクラップ(人間の食べ残し)は、消化器系に負担をかけ、嘔吐の原因になります。特に、クリスマスやお正月など、人間の食事のおそ分けをしがちな時期は注意が必要です。

病院に相談すべき目安

すぐに受診が必要な症状

以下の症状がある場合は、できるだけ早く動物病院を受診してください:

⚠️ 緊急受診が必要なサイン

  • 1日に3回以上吐く
  • 元気がなく、ぐったりしている
  • 食欲がまったくない
  • 水を飲んでも吐いてしまう
  • 吐いた物に血が混じる
  • 発熱がある(耳のつけ根が熱い)
  • 下痢も伴っている
  • 腹痛がある様子(背中を丸める、お腹を触ると嫌がる)

これらの症状は、注意が必要なサインです。様子を見ずに獣医師に相談しましょう。

様子を見てもよいケース

以下の場合は、自宅で様子を見ても問題ないことが多いです:

  • 1回だけの嘔吐
  • 吐いた後も元気がある
  • 食欲がある
  • 他に症状がない

ただし、同じような嘔吐が何日も続く場合は、獣医師に相談しましょう。

自宅でできる予防と対処法

空腹時の黄色い液体への対策

空腹時間を短くすることが効果的です。以下の方法を試してみましょう:

① 食事回数を増やす

1日2回→3-4回に分けます(1日の総量は変えない)。

例: 1日100gのフードを与えている場合

  • 変更前: 朝50g、夜50g
  • 変更後: 朝30g、昼20g、夕方30g、寝る前20g

② 寝る前に少量給餌

朝方の空腹を防ぐため、就寝前に少量のフードを与えます。1日の総カロリーを守りながら、夜の最後の食事を寝る直前(就寝30分前)にずらすだけでも効果があります。

③ 食事時間を調整

朝晩の食事間隔が12時間以上空かないようにしましょう。

  • 改善前: 朝7時、夜19時(間隔12時間)
  • 改善後: 朝7時、夜20時、寝る前23時

早食いを防ぐ工夫

早食いを防ぐために、以下の方法が有効です:

① 早食い防止食器を使う

食器の底に凹凸があり、食事時間を2-3倍に延ばせます。

② フードボウルにボールを入れる

大きめのボール(犬が飲み込めないサイズ)を入れることで、食べるスピードが遅くなります。

③ 手で少しずつ与える

時間はかかりますが、効果的に早食いを防げます。愛犬とのコミュニケーションにもなります。

食後の過ごし方

食後30分〜1時間は、激しい運動や遊びを避けましょう。散歩は食後1時間以上経ってから行うことをおすすめします。食後すぐに動くと、胃がゆれて嘔吐しやすくなります。

ストレス軽減

落ち着いた環境で食事を与えるがポイントです:

  • 静かな場所で食事を与える
  • 他のペットと食事場所を分ける
  • 決まった時間・場所で与える

食事は犬にとって楽しみな時間。リラックスして食べられる環境を整えましょう。

車酔い対策

車酔いしやすい犬には、以下の対策が有効です:

  • 乗車1〜30分前に少量の食事を与える(空腹・満腹どちらも避ける)
  • キャリーバッグに入れ、安定した場所に置く
  • 必要に応じて獣医師に酔い止めを処方してもらう

窓を少し開けて新鮮な空気を入れることも効果的です。

嘔吐しやすい犬にはどんなフードがいい?

消化しやすいたんぱく質を選ぶ

研究によると、たんぱく質源によって消化率が異なります[3]。魚と鶏肉は消化率が高く、消化器系がデリケートな犬におすすめです。

たんぱく質源 消化率
魚(ポロック、サーモン) 88.9-91.3%
鶏肉 88.9%
豚肉 90.5%

出典: Faber, T. A., et al. (2010). "Protein digestibility evaluations of meat and fish substrates using laboratory, avian, and ileally cannulated dog assays." Journal of Animal Science, 88(4), 1421-1432

消化率が高いほど、胃腸への負担が少なく、吐きにくくなります。

適切な脂肪量を選ぶ

高脂肪の食事は消化器系に負担をかけます。低〜中脂肪(12-16%程度)のフードを選ぶことで、嘔吐のリスクを減らせます。

💡 脂肪量の目安

  • 低脂肪: 10-14%
  • 中脂肪: 14-16%
  • 高脂肪: 16%以上

お腹がデリケートな犬には、低〜中脂肪のフードがおすすめです。

小粒サイズを選ぶ(小型犬)

小型犬には、5-8mm程度の小粒サイズがおすすめです。大きすぎる粒は飲み込みにくく、早食いの原因にもなります。口のサイズに合った粒を選ぶことで、ゆっくり噛んで食べられます。

お腹がデリケートな犬、吐きやすい犬におすすめのフードを3つご紹介します。

HEKA グレインフリー ラム

HEKA グレインフリー ラム
主原料ラム肉
脂質12%(低脂肪)
粒サイズ小粒(6-8mm)
価格目安¥180-190/100g

💡 こんな子におすすめ

  • お腹がデリケートで吐きやすい子
  • 穀物アレルギーが気になる子
  • 腸内環境を整えたい子

HEKA グレインフリー ラムは、獣医学的に推奨される脂肪12%で、敏感な胃腸に最適な栄養バランスです。プロバイオティクス(生きた善玉菌)とプレバイオティクス(善玉菌のエサ)をダブル配合し、腸内環境を整えます。

こんな犬におすすめ: 胃腸がデリケートな犬、嘔吐しやすい犬、グレインフリーを探している飼い主さん

解説記事を読む →

POCHI ザ・ドッグフード ベーシック 3種のポルトリー

POCHI ザ・ドッグフード ベーシック 3種のポルトリー
主原料チキン、ターキー、ダック
脂質10%以上(低脂肪)
粒サイズ小粒(7-8mm)
価格目安¥200-240/100g

💡 こんな子におすすめ

  • 低脂肪フードを探している子
  • 鶏肉が好きで消化に不安がある子
  • グレインフリーを試してみたい子

POCHIは、低脂肪かつグレインフリー設計で、お腹に優しいフードです。プロバイオティクス(生きた善玉菌)とプレバイオティクス(善玉菌のエサ)をダブル配合し、腸内環境を整えます。

こんな犬におすすめ: グレインフリーを試したい、腸内環境を整えたい、低脂肪フードを探している飼い主さん

解説記事を読む →

GO! LID サーモン グレインフリー

GO! LID サーモン グレインフリー
主原料サーモン(単一タンパク源)
脂質12%(低脂肪)
特徴限定原材料設計
価格目安約4,192円/1.59kg

💡 こんな子におすすめ

  • 食物アレルギーが心配な子
  • 胃腸がとても敏感な子
  • 魚が好きでお腹に優しいフードを探している子

GO! LIDは、サーモンを単一の動物性タンパク源とした限定原材料(Limited Ingredient Diet)設計。消化器官への負担を最小限に抑え、プロバイオティクス・プレバイオティクス配合で腸内環境をサポートします。

こんな犬におすすめ: 胃腸が敏感、食物アレルギーがある、消化しやすいフードを探している飼い主さん

解説記事を読む →

よくある質問

Q1. 黄色い液体を吐くのは何が原因ですか?

空腹時間が長いときに起こる現象で、胆汁が胃に逆流したものです。朝方や夕方に多く見られます。吐いた後も元気なら、食事回数を増やす(1日3-4回)ことで改善することが多いです。

Q2. 1日に何回吐いたら病院に行くべき?

1日に3回以上吐く場合は受診をおすすめします。また、1回でも元気がない、食欲がない、水を飲んでも吐くなどの症状があれば、早めに獣医師に相談しましょう。

Q3. フードを変えたら吐かなくなりますか?

消化しやすいフードに変更することで落ち着く場合があります。ただし、フードの切り替えは7-10日かけて徐々に行いましょう。急な変更は消化器系に負担をかけます。

Q4. 吐いた後の食事はどうすればいい?

吐いた後は半日程度食事を控え、胃腸を休ませます。その後、少量ずつ水を与え、問題なければ消化しやすい食事を少量ずつ与えます。ふやかしたフードや茹でた鶏肉+白米などがおすすめです。

Q5. 車酔いで吐く場合の対策は?

乗車前の食事調整(1〜30分前に少量)、キャリーバッグの使用、必要に応じて獣医師による酔い止めの処方が有効です。子犬は三半規管が未発達なため、成長とともに改善することも多いです。

まとめ

犬は体の構造上、人間より吐きやすい動物です。空腹時の黄色い液体(胆汁)や早食いによる嘔吐は、食事の与え方を工夫することで対策につながります。

この記事の重要ポイント

  • 空腹対策: 食事回数を増やし(1日3-4回)、寝る前に少量給餌
  • 早食い防止: 早食い防止食器を使用、食事時間を2-3倍に
  • フード選び: 消化しやすいたんぱく質源(魚・鶏)、低〜中脂肪(12-16%)
  • 受診目安: 1日3回以上、または元気がない場合

1回の嘔吐で元気があれば様子見可能ですが、繰り返す場合や他の症状がある場合は、獣医師に相談しましょう。愛犬の様子をよく観察し、必要に応じて専門家のアドバイスを受けるがポイントです。シニア犬は消化機能が低下しやすいため、シニア犬の食事見直しガイドもあわせてご確認ください。

参考文献を表示(全3件)
  1. American Kennel Club. "Bilious Vomiting Syndrome in Dogs: Causes, Symptoms, and Treatment"
  2. PetMD. "How to Switch Your Dog's Food"
  3. Faber TA, Bechtel PJ, Hengemuehle SB, et al. "Protein digestibility evaluations of meat and fish substrates using laboratory, avian, and ileally cannulated dog assays." Journal of Animal Science. 2010;88(4):1421-1432.

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