「うちの子、最近フケが増えてきた気がする…」「毛並みがパサパサで元気がないように見える」「かゆがって体を掻いてばかりで、見ていてかわいそう」——そんなお悩み、ありませんか?
小型犬の飼い主さんから、こうした皮膚・被毛のお悩みをよく聞きます。大切な家族だからこそ、なんとかしてあげたいと思うのは当然のことです。
実は、毎日のフードを見直すだけで改善が期待できるケースも少なくありません。皮膚・被毛の健康に深く関わるのがオメガ3脂肪酸。人間のサプリでもおなじみの成分ですが、犬にとっても皮膚のバリア機能を高め、炎症を抑える働きがあるといわれています。
この記事では、オメガ3含有量を基準に厳選した5つのドッグフードを、比較表付きでご紹介します。愛犬の皮膚トラブル対策の参考にしてください。
なぜ小型犬は皮膚トラブルが多いのか
小型犬特有の皮膚の特徴
小型犬は体が小さい分、皮膚の表面積に対して体重が軽いという特徴があります。そのため、外部環境の影響を受けやすく、乾燥や刺激に敏感です。
また、トイプードル、チワワ、ヨークシャーテリアなど人気の小型犬種は、遺伝的に皮膚トラブルを起こしやすいといわれています[2]。
フードで対策できる皮膚トラブルとは
フードの見直しでサポートが期待できる症状[1]:
- 乾燥によるフケ・かゆみ
- 毛並みのパサつき・ツヤのなさ
- 軽度の皮膚の赤み
- 被毛の抜けやすさ
⚠️ 獣医師への相談が必要なケース
激しいかゆみ、広範囲の脱毛、皮膚の化膿、慢性的な症状は、アレルギーや感染症など別の原因が考えられます。自己判断せず、獣医師に相談してください。
📊 皮膚・被毛の悩みが多いライフステージ
当サイト診断データ 2025年9月〜2026年1月(n=676)
皮膚・被毛の悩みを選択した飼い主さんの47.0%が成犬(2-6歳)。活動量が多く外出も増える成犬期にトラブルが起きやすいといわれています。
皮膚ケアフードは何を基準に選べばいい?
①オメガ3脂肪酸の含有量をチェック
オメガ3脂肪酸(EPA・DHA・α-リノレン酸)は、皮膚・被毛の健康維持をサポートするとされています[3]。
💡 オメガ3含有量の目安
- 1.2%以上: 超強化(皮膚トラブルが気になる子に最適)
- 0.8〜1.2%: 強化(予防・維持に十分)
- 0.5〜0.8%: 標準配合
魚をメインにしたフードは、オメガ3が豊富に含まれています。サーモン、ニシン、タラなどの原材料をチェックしてみてください。
②オメガ6との比率も大切
オメガ6脂肪酸も皮膚の健康に必要ですが、オメガ3とのバランスが大切です[4]。オメガ6が多すぎると、かえって炎症を促進してしまうことも。
理想的な比率は、オメガ6:オメガ3 = 1:1〜5:1といわれています。この記事で紹介するフードは、すべてこの基準をクリアしています。
③アレルゲンになりにくいタンパク源
皮膚トラブルの原因が食物アレルギーの場合、タンパク源の見直しが効果的です[5]。
鶏肉は一般的なタンパク源ですが、アレルギーを起こす子もいます。以下のタンパク源は比較的アレルゲンになりにくいといわれています:
- 魚(サーモン、タラ、ニシン)
- ラム(羊肉)
- 鹿肉(ベニソン)
うちの子にはどれが合う?皮膚トラブルに強いドッグフード5選
オメガ3含有量、オメガ比率、価格帯のバランスを考慮して、5つのフードを厳選しました。
| 商品名 | オメガ3 | オメガ比率 | 主原料 | タイプ | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| ZIWI エアドライ ラム | 1.82% | 1.3:1 | ラム肉 | エアドライ | ¥1,023/100g |
| K9ナチュラル ラム&サーモン | 1.1% | 2.0:1 | ラム&サーモン | フリーズドライ | ¥1,439/100g |
| ペトコトフーズ フィッシュ | 6.0% | 0.3:1 | 北海道産タラ | フレッシュ | ¥930/100g |
| プラペ!ラム&リンゴ | 0.7% | 1.6:1 | グラスフェッドラム | ドライ | ¥262/100g |
| ウェルネスコア 小型犬体重管理用 | 1.25% | 2.8:1 | 七面鳥 | ドライ | ¥137/100g |
ZIWI エアドライ ラム
| 主原料 | ラム生肉、ラムトライプ、ラム内臓類、ニュージーランド緑イ貝 |
|---|---|
| 成分 | タンパク質38% / 脂質30% / 繊維3% / 495kcal/100g |
| タイプ・対象年齢 | エアドライ・成犬 |
| 皮膚被毛サポート成分 | オメガ3: 1.82% / オメガ6: 2.4%(比率 1.3:1)、緑イ貝 |
こんな子におすすめ
- 皮膚トラブルが深刻で、本気でケアしたい子
- アレルギーが心配で、単一タンパク源を選びたい飼い主さん
- 関節と皮膚を同時にケアしたい子
ニュージーランドの牧草で育ったラムを96%使用した、最高品質のエアドライフード。緑イ貝には、皮膚の健康に寄与するオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。価格は高めですが、皮膚トラブルが深刻な子には試す価値があります。
K9ナチュラル フリーズドライ ラム&キングサーモン
| 主原料 | 子羊肉、鮭、グリーントライプ、ニュージーランド緑イ貝 |
|---|---|
| 成分 | タンパク質40% / 脂質38% / 繊維2.5% / 515kcal/100g |
| タイプ・対象年齢 | フリーズドライ・全年齢 |
| 皮膚被毛サポート成分 | オメガ3: 1.1% / オメガ6: 2.25%(比率 2.0:1)、緑イ貝 |
こんな子におすすめ
- 子犬からシニアまで、幅広い年齢に対応したい飼い主さん
- 食いつきが悪くて悩んでいる子
- 品質にこだわりたいプレミアム志向の飼い主さん
ニュージーランドの牧草で育ったグラスフェッド・ラムと、栄養豊富な海で育ったキングサーモンを贅沢に使用。緑イ貝由来のオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が皮膚の健康をサポートします。価格は高めですが、本気で皮膚トラブルに向き合いたい方におすすめです。
ペトコトフーズ フィッシュ
| 主原料 | 北海道産タラ(50%)、国産さつまいも、亜麻仁オイル |
|---|---|
| 成分 | タンパク質30% / 脂質17% / 繊維3.3% / 135kcal/100g |
| タイプ・対象年齢 | フレッシュフード(冷凍)・全年齢 |
| 皮膚被毛サポート成分 | オメガ3: 6.0% / オメガ6: 1.8%(比率 0.3:1)、亜麻仁オイル |
こんな子におすすめ
- 皮膚トラブルに本気で向き合いたい飼い主さん(オメガ3が6.0%!)
- ドライフードだと食いつきが悪い子
- 体重管理もしながら皮膚ケアしたい子
オメガ3含有量6.0%は、今回紹介する5商品の中でダントツの数値。北海道産タラをメインに、亜麻仁オイルも配合することで、皮膚ケアに特化した配合になっています。フレッシュフードなので食いつきも抜群。本気で皮膚トラブルに向き合いたい方におすすめです。
プラペ!ラム&リンゴ
| 主原料 | グラスフェッドラム58%(新鮮に調理されたラム35%、乾燥ラム17.5%) |
|---|---|
| 成分 | タンパク質26% / 脂質14% / 繊維6% / 339.5kcal/100g |
| タイプ・対象年齢 | ドライフード・全年齢 |
| 皮膚被毛サポート成分 | オメガ3: 0.7% / オメガ6: 1.1%(比率 1.6:1) |
こんな子におすすめ
- 鶏肉アレルギーが心配で、ラム肉を試したい子
- 関節もケアしたいシニア犬
- コスパよく皮膚ケアを続けたい飼い主さん
イギリス産のグラスフェッドラムを58%使用した、アレルギーに配慮したグレインフリーフード。ラム肉は低アレルゲンで消化しやすく、皮膚トラブルを起こしやすい子にも向いています。関節サポート成分も複合配合されており、価格と品質のバランスが取れた選択肢です。
ウェルネスコア 小型犬体重管理用
| 主原料 | 骨抜き七面鳥、七面鳥ミール、チキンミール |
|---|---|
| 成分 | タンパク質34% / 脂質13% / 繊維7.5% / 356kcal/100g |
| タイプ・対象年齢 | ドライフード・成犬 |
| 皮膚被毛サポート成分 | オメガ3: 1.25% / オメガ6: 3.5%(比率 2.8:1) |
こんな子におすすめ
- 皮膚ケアも体重管理も両立したい子
- 長く続けられる価格を重視する飼い主さん
- 関節もケアしたいシニア犬
「皮膚ケアも気になるけど、体重も気になる」という子にぴったり。オメガ3を1.25%含みながら、低脂肪・高タンパク設計で体重管理もサポートします。価格も今回紹介する中では最も手頃で、続けやすいのが魅力です。
タイプ別おすすめの選び方
ドライフード派におすすめ
プラペ!ラム&リンゴまたはウェルネスコアがおすすめです。保存がしやすく、コスパも良好。毎日の主食として続けやすいのがメリットです。
フレッシュフード派におすすめ
ペトコトフーズ フィッシュ一択。オメガ3含有量6.0%は圧倒的で、本気で皮膚トラブルに向き合いたい方に。冷凍保存が必要ですが、食いつきの良さも魅力です。
プレミアム志向におすすめ
ZIWI エアドライ ラムまたはK9ナチュラル ラム&キングサーモンがおすすめ。価格は高いですが、品質は最高クラス。緑イ貝配合で関節ケアも同時にできます。
コスパ重視におすすめ
ウェルネスコア 小型犬体重管理用は、100gあたり約137円と今回紹介する中で最も手頃。皮膚ケア効果を維持しながら、長期間続けやすい価格帯です。
フード切り替え時の注意点
新しいフードへの切り替えは、7〜10日かけて徐々に行うのが基本です。急な切り替えは消化不良や下痢の原因になります。
💡 フード切り替えスケジュール
- 1〜3日目: 新フード25% + 旧フード75%
- 4〜6日目: 新フード50% + 旧フード50%
- 7〜9日目: 新フード75% + 旧フード25%
- 10日目以降: 新フード100%
皮膚・被毛の変化が見られるまでには、最低でも6〜8週間はかかります。すぐに効果が出なくても、焦らず継続しましょう。被毛のターンオーバーは約3ヶ月。毛並みのサポートには時間がかかります。
よくある質問
Q. 皮膚トラブルはフードでどのくらいで変化する?
フード変更後、早い子で2〜4週間、一般的には6〜8週間ほどで変化が見られることが多いです。被毛のターンオーバーは約3ヶ月かかるため、毛並みのサポートには継続が大切です。3ヶ月経っても変化が見られない場合は、獣医師に相談しましょう。
Q. オメガ3サプリとフードどちらがいい?
まずはオメガ3が豊富なフードを選ぶことをおすすめします。フードに含まれるオメガ3は他の栄養素とバランスよく配合されており、毎日の食事で自然に摂取できます。サプリは獣医師の指導のもと、必要に応じて追加を検討しましょう。
Q. アレルギーと皮膚トラブルの違いは?
食物アレルギーは特定の食材に対する免疫反応で、かゆみ・発疹・下痢などを伴います。皮膚トラブル全般は乾燥・フケ・毛並みの悪化など幅広い症状を指します。アレルギーが疑われる場合は、獣医師による除去食試験が必要です。
Q. 子犬でも皮膚ケアフードを使える?
「全年齢対応」と記載されたフードなら子犬にも使えます。今回紹介した中では、K9ナチュラル ラム&キングサーモン、ペトコトフーズ フィッシュ、プラペ!ラム&リンゴが全年齢対応です。ただし、子犬期は成長に必要な栄養バランスが重要なため、AAFCOの子犬用基準を満たしているか確認しましょう。
Q. 獣医に相談すべきタイミングは?
以下の場合は早めに獣医師に相談してください:激しいかゆみで皮膚を傷つけている、脱毛が広がっている、皮膚に赤み・湿疹・膿がある、フード変更後3ヶ月経っても変化が見られない。皮膚トラブルの原因は多岐にわたるため、自己判断せず専門家の診断を受けましょう。
まとめ
小型犬の皮膚トラブルには、オメガ3脂肪酸が豊富なフードを選ぶことが大切です。
- 本気で向き合うなら: ペトコトフーズ フィッシュ(オメガ3 6.0%)
- 品質重視なら: ZIWI エアドライ ラム / K9ナチュラル ラム&サーモン(緑イ貝配合)
- 単一タンパクなら: プラペ!ラム&リンゴ(グラスフェッドラム58%)
- コスパ重視なら: ウェルネスコア 小型犬体重管理用
フードの切り替えは7〜10日かけて徐々に行い、6〜8週間は継続して様子を見ましょう。変化が見られない場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
参考文献を表示(全5件)
- Merck Veterinary Manual. "Essential Fatty Acid Deficiency in Dogs."
- Animals (2019). "Omega-3 Fatty Acids in the Treatment of Canine Atopic Dermatitis."
- American Kennel Club. "Omega Fatty Acids for Dogs: Benefits and Sources."
- Veterinary Dermatology (2019). "The role of nutrition in dermatologic conditions."
- Today's Veterinary Practice. "Essential Fatty Acids in Veterinary Dermatology."