「うちの子、いつも体をかいてる…」「耳の中が赤くなりやすいんです」「下痢を繰り返してて心配」——そんなお悩み、ありませんか?
季節に関係なくこうした症状が続くと、本当に心配になるものです。愛犬が辛そうにしている姿を見ると、何とかしてあげたいと思うのは当然のことです。
実は、これらの症状は食物アレルギーが原因かもしれません。そして嬉しいことに、犬の食物アレルギーはフードを変えることで改善できるケースが少なくありません。
この記事では、アレルギー対策に特化した「単一タンパク源」「低アレルゲン」のフードを厳選してご紹介します。愛犬に合ったフード選びの参考にしてください。
犬の食物アレルギーとは
食物アレルギーの主な症状
- 皮膚症状: かゆみ(顔、耳、足先、お腹)、皮膚の赤み、発疹、脱毛[2]
- 耳の症状: 慢性的な外耳炎、耳をかく、頭を振る
- 消化器症状: 下痢、嘔吐、軟便、おならが多い
- 目の症状: 涙やけ、目やにが多い
これらの症状が季節に関係なく続く場合は、食物アレルギーの可能性が高いといわれています[4]。環境アレルギー(花粉など)は季節性がありますが、食物アレルギーは年中症状が出ます。
📊 アレルギーで悩む飼い主さんが同時に抱える悩み
当サイト診断データ 2025年9月〜2026年1月(n=532)
アレルギーを選択した飼い主さんの61.5%が皮膚・被毛の悩みも抱えています。アレルギー反応が皮膚症状として現れやすいことが反映されています。
アレルギーを起こしやすい食材
🔬 犬のアレルゲンTOP7
- 牛肉 - 最も多いアレルゲン
- 乳製品 - チーズ、ミルクなど
- 小麦 - グルテンが原因
- 鶏肉 - 使用頻度が高いため
- 卵 - 特に卵白
- 大豆 - 植物性タンパク質
- とうもろこし - 穀物アレルギー
特に牛肉と乳製品で犬の食物アレルギーの約70%を占めると言われています[1]。
アレルギー対策フードは何を基準に選べばいい?
①単一タンパク源(LID)を選ぶ
LID(Limited Ingredient Diet)とは、原材料を限定したフードのこと[5]。特に動物性タンパク質が1種類のみのフードを「単一タンパク源」と呼びます。
複数のタンパク源が含まれていると、どれがアレルゲンか特定できません。まずは単一タンパク源のフードで様子を見ることが、アレルギー対策の第一歩として大切です。
②新奇タンパク質を選ぶ
今まで食べたことのない「新奇タンパク質」は、アレルギー反応を起こしにくいとされています。
- ラム(羊): 低アレルゲンの代表格
- ターキー(七面鳥): 鶏肉アレルギーでも食べられることが多い
- 鹿肉: 国内ではあまり使われない珍しいタンパク源
- 魚(サーモン、ニシンなど): 肉類全般にアレルギーがある場合に
③グレインフリー(穀物不使用)
小麦やとうもろこしにアレルギーがある場合は、グレインフリーが有効です。ただし、穀物アレルギーは比較的少なく、主な原因はタンパク質であることが多いため、グレインフリーだけでは不十分な場合もあります。
⚠️ 自己判断は禁物です
食物アレルギーの確定診断には、獣医師による「除去食試験」が大切です[3]。症状が重い場合や改善しない場合は、必ず獣医師に相談してください。
うちの子にはどれが合う?アレルギー対策ドッグフード5選
単一タンパク源・低アレルゲン・グレインフリーの条件を満たすフードを厳選しました。
| 商品名 | タンパク源 | 特徴 | タイプ | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| ZIWI エアドライ ラム | ラム | 低アレルゲン・超高品質 | エアドライ | ¥1,023/100g |
| GO! LID サーモン | サーモン | 魚のみ・グレインフリー | ドライ | ¥210/100g |
| アランズナチュラル | ラム | 原材料9種のみ・シンプル | ドライ | ¥336/100g |
| ペロリコ アレカット | ターキー | 鶏アレルギー対応設計 | ドライ | ¥336/100g |
| メディコートアレルゲンカット | 魚+えんどう豆 | 肉不使用・高コスパ | ドライ | ¥115/100g |
ZIWI エアドライ ラム
| 主原料 | ラム肉のみ(96%) |
|---|---|
| 成分 | タンパク質38% / 脂質30% / 繊維3% / 495kcal |
| タイプ・対象 | エアドライ・成犬 |
| 特徴 | 完全単一タンパク源、炭水化物わずか3%で穀物・芋類にも反応しやすい子に最適 |
こんな子におすすめ
- 複数の食材にアレルギー反応が出やすい子
- 穀物や芋類にも敏感な子
- 品質にとことんこだわりたい飼い主さん
アレルギー対策フードの最高峰。ラム96%という圧倒的な単一タンパク源で、アレルゲンとなりうる成分を徹底排除。炭水化物わずか3%は、穀物や芋類にも反応しやすい子に最適。価格は高いですが、重度のアレルギーに悩む方には検討の価値があります。
GO! LID サーモン グレインフリー
| 主原料 | サーモンのみ |
|---|---|
| 成分 | タンパク質24% / 脂質12% / 繊維4.5% / 408kcal |
| タイプ・対象 | ドライ(13-15mm)・全年齢 |
| 特徴 | 魚のみのLID設計、肉類全般アレルギーに対応、オメガ3で皮膚ケアも |
こんな子におすすめ
- 鶏肉・牛肉など肉類全般にアレルギーがある子
- 皮膚トラブルで被毛のケアもしたい子
- 子犬からシニアまで長く使いたい飼い主さん
肉類(鶏肉・牛肉など)全般にアレルギーがある子におすすめ。サーモンのみを動物性タンパク源として使用し、LID設計でアレルゲンを最小限に。オメガ3脂肪酸が豊富なサーモンは、アレルギーで荒れた皮膚のケアにも効果的です。
アランズナチュラルドッグフード
| 主原料 | ラム40%のみ |
|---|---|
| 成分 | タンパク質19% / 脂質11% / 繊維8% / 341kcal |
| タイプ・対象 | ドライ(8-10mm)・全年齢 |
| 特徴 | 原材料わずか9種類のシンプル設計、アレルゲン特定がしやすい |
こんな子におすすめ
- 何が原因か分からずアレルゲンを特定したい子
- シンプルな原材料で安心感がほしい飼い主さん
- 体重管理もしながらアレルギー対策したい子
「シンプルが一番」という方におすすめ。原材料わずか9種類という徹底した少数原材料設計で、何が入っているか分かりやすく、アレルゲンを特定しやすいのがメリット。ラム単一タンパクで低アレルゲン、価格もZIWIより手頃です。
ペロリコ アレカット
| 主原料 | ターキー47%のみ |
|---|---|
| 成分 | タンパク質25% / 脂質9.5% / 繊維6% / 354kcal |
| タイプ・対象 | ドライ(10mm)・全年齢 |
| 特徴 | 鶏肉アレルギーでも食べられるターキー使用、緑イ貝で関節サポートも |
こんな子におすすめ
- 鶏肉アレルギーだけど鳥類は食べさせたい子
- 関節ケアも一緒にしたいシニアの子
- 低脂質で体重管理もしたい飼い主さん
鶏肉にアレルギーがあるけど、家禽類は食べさせたいという方に。ターキー(七面鳥)は鶏肉と異なるタンパク構造のため、鶏肉アレルギーでも反応しないことが多いです。「アレカット」という商品名通り、アレルギー対策に特化した設計。
メディコートアレルゲンカット 魚&えんどう豆たんぱく
| 主原料 | 魚+えんどう豆(肉類不使用) |
|---|---|
| 成分 | タンパク質21% / 脂質9.5% / 繊維10% / 340kcal |
| タイプ・対象 | ドライ(8mm)・成犬 |
| 特徴 | 肉類完全不使用、100gあたり約115円の高コスパで長期ケアに最適 |
こんな子におすすめ
- どの肉類にも反応してしまう子
- 長期間のアレルギー対策でコストを抑えたい飼い主さん
- 消化がデリケートでお腹の調子が気になる子
肉類全般にアレルギーがある子に。鶏肉・牛肉・ラム・ターキーなど、どの肉にも反応してしまう場合は、魚+植物性タンパクという選択肢も。100gあたり約115円と今回紹介する中で最も手頃な価格で、長期使用でもコスト負担が少ないのがメリットです。
タンパク源別おすすめの選び方
鶏肉・牛肉アレルギー
ZIWI エアドライ ラムまたはアランズナチュラルがおすすめ。ラムは低アレルゲンの代表格で、多くの犬が問題なく食べられます。
鶏肉アレルギー(牛肉はOK)
ペロリコ アレカットがおすすめ。ターキーは鶏肉とは異なるタンパク構造のため、鶏肉アレルギーでも反応しないことが多いです。
肉類全般アレルギー
GO! LID サーモンまたはメディコートアレルゲンカットがおすすめ。魚を主なタンパク源とすることで、肉類アレルギーを回避できます。
コスパ重視
メディコートアレルゲンカットがおすすめ。100gあたり約115円で、長期間のアレルギー対策でも続けやすい価格です。
アレルギー対策フードの与え方
除去食試験の方法
アレルギー対策フードに切り替える際は、8〜12週間は他の食べ物を一切与えずに様子を見ましょう。おやつも同じタンパク源のものに限定するか、与えないことが重要です。
切り替えは徐々に
急なフード変更は消化不良の原因に。7〜10日かけて徐々に新しいフードの割合を増やしていきましょう。
- 1〜3日目: 新フード25% + 旧フード75%
- 4〜6日目: 新フード50% + 旧フード50%
- 7〜9日目: 新フード75% + 旧フード25%
- 10日目〜: 新フード100%
💡 改善までの目安
食物アレルギーによる症状は、原因食材を除去してから4〜8週間で改善することが多いです。すぐに効果が出なくても、最低8週間は続けて様子を見ましょう。
よくある質問
Q. 犬の食物アレルギーの症状は?
主な症状は皮膚のかゆみ(特に顔、耳、足先、お腹)、皮膚の赤み・発疹、慢性的な耳炎、下痢・嘔吐、目やに・涙やけなどです。季節に関係なく症状が続く場合は、食物アレルギーの可能性があります。
Q. 犬がアレルギーを起こしやすい食材は?
犬のアレルギー原因として多いのは、牛肉、乳製品、小麦、鶏肉、卵、大豆、とうもろこしなどです。特に牛肉と乳製品は犬の食物アレルギーの約70%を占めるとも言われています。
Q. 単一タンパク源フードとは?
動物性タンパク質が1種類のみのフードです。例えば「ラムのみ」「サーモンのみ」など。複数のタンパク源が含まれていると、どれがアレルゲンか特定しにくいため、アレルギー対策には単一タンパク源が推奨されます。
Q. グレインフリーはアレルギー対策になる?
小麦やとうもろこしなどの穀物にアレルギーがある場合は効果的です。ただし、犬の食物アレルギーの主な原因はタンパク質(肉類)であることが多いため、グレインフリーだけでは不十分な場合があります。タンパク源の見直しも重要です。
Q. アレルギー検査は必要?
食物アレルギーの確定診断には「除去食試験」が最も確実です。血液検査もありますが、偽陽性(実際にはアレルギーがないのに陽性と出る)が多いと言われています。獣医師と相談の上、適切な検査方法を選びましょう。
まとめ
食物アレルギーが疑われる小型犬には、単一タンパク源の低アレルゲンフードを選びましょう。
- 最高品質のラムなら: ZIWI エアドライ ラム
- シンプル設計なら: アランズナチュラルドッグフード
- 魚のみなら: GO! LID サーモン
- 鶏アレルギーなら: ペロリコ アレカット(ターキー)
- コスパ重視なら: メディコートアレルゲンカット
除去食試験は8〜12週間かけて行い、改善が見られない場合は獣医師に相談しましょう。
参考文献を表示(全5件)
- BMC Veterinary Research (2016). "Critically appraised topic on adverse food reactions of companion animals (2): common food allergen sources in dogs and cats."
- Merck Veterinary Manual. "Cutaneous Food Allergy in Animals."
- Today's Veterinary Practice. "Elimination Diet Trials: Steps for Success and Common Mistakes."
- Journal of the American Veterinary Medical Association (2023). "Food allergy in dogs and cats; current perspectives on etiology, diagnosis, and management."
- American Kennel Club. "What Is Limited Ingredient Dog Food?"