キャバリアのドッグフードおすすめ5選|体質に合った栄養管理と体重管理の選び方

キャバリアのご飯選び|栄養管理と体重管理に配慮したフード選びのポイント

この記事の結論

キャバリアのフード選びで押さえるべき3つの条件

  • ナトリウム控えめの設計 - MVD好発犬種だからこそ、日頃からナトリウム控えめなフードで心臓への負担を軽減
  • タウリン・L-カルニチン・EPA/DHAが豊富 - タウリン・L-カルニチン・EPA/DHAが豊富な栄養バランス
  • 適切なカロリー設計 - 食欲旺盛で太りやすい体質に合わせ、340kcal/100g前後で体重管理

おすすめフード5選と選び方の詳細を本文で解説します

「キャバリアは心臓病になりやすいって聞いたけど、フードで何かできることはあるの?」——そんな不安を感じている飼い主さんは少なくないでしょう。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、穏やかで愛情深い性格から「コンフォーター・スパニエル(癒やしのスパニエル)」とも呼ばれる人気犬種です。しかし、その愛くるしい姿の裏には、僧帽弁閉鎖不全症(MVD)という心臓疾患のリスクがほぼ全頭に潜んでいます[1]

「最近ちょっと太ってきたかも…」「心臓のためにできることを始めたい」——そんな想いを抱えている飼い主さんのために、この記事ではキャバリアの体質に合ったドッグフードの選び方を詳しく解説します。

栄養管理・体重管理・被毛ケアの3つの観点から、最適なフードを一緒に見つけていきましょう。

キャバリアの体質と栄養の特徴

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは体重5.4〜8kgの小型犬で、イギリス王室に愛されてきた歴史を持つ犬種です。フード選びに直結する体質的な特徴をまず押さえておきましょう。

食欲旺盛で太りやすい

キャバリアは食べることが大好きな子が多く、与えれば与えるほど食べてしまう傾向があります。運動量は中程度で、激しい運動をする犬種ではないため、カロリーの摂りすぎによる肥満に注意が必要です。NRCのガイドラインによると、体重あたりの代謝エネルギー要求量は活動量に応じた適切な設定が重要とされています[3]

心臓に負担がかかりやすい体質

キャバリアは遺伝的にMVD(僧帽弁閉鎖不全症)のリスクが非常に高く、加齢とともにほぼ全頭で何らかの弁膜異常が見られるとされています[1]。心臓への余計な負担を避けるために、日々の食事からナトリウム量を意識することが大切です。

美しいシルキーコートの維持

キャバリアの特徴であるシルクのような長い被毛は、栄養状態が直接反映されやすい部分です。良質な脂肪酸(EPA・DHA・オメガ6)を十分に含むフードを選ぶことで、被毛の美しさと皮膚の健康を内側からサポートできます[4]

キャバリアの標準サイズ

AKC(アメリカンケネルクラブ)の基準では、キャバリアの理想体重は5.4〜8kg(12〜18ポンド)、体高は30〜33cmとされています。小型犬としてはやや大きめの部類に入り、フードも超小粒ではなく小型犬〜中型犬用のサイズが適しています。

キャバリアに多い3つの健康課題

キャバリアは犬種特有の体質から、いくつかの健康上の課題を抱えやすい傾向があります。フード選びで対策できることも多いので、ひとつずつ見ていきましょう。

キャバリアの飼い主さんが気になること

キャバリアの飼い主さん177人の回答(2025年9月〜2026年2月)

キャバリアの飼い主さん、「心臓のことが心配…」と感じたことはありませんか? 約6割近くの方が心臓ケア(58.2%)を気にかけており、約半数が体重管理(47.5%)を心配しています。食事でできる対策は意外と多いんです。

1. 僧帽弁閉鎖不全症(MVD)

キャバリアの最大の健康課題が僧帽弁閉鎖不全症(MVD: Myxomatous Mitral Valve Disease)です。心臓の僧帽弁が変性し、血液が逆流してしまう疾患で、ACVIMのガイドラインではステージ分類に基づいた管理が推奨されています[1]

キャバリアではこの疾患の発症率が際立って高く、他の犬種に比べて若齢で発症し、進行も早い傾向があります。5歳を超えると約半数の個体に心雑音が確認されるという報告もあるほどです。

フードでできる対策としては、ナトリウム含有量の低いフードを選ぶこと、心筋の健康維持に役立つタウリンやL-カルニチンを含むフードを選ぶことが挙げられます[2]

MVDのサインに注意

咳が増えた、運動を嫌がる、呼吸が速い、疲れやすいなどの症状が見られたら、早めに動物病院で心臓検査(聴診・心エコー)を受けてください。早期発見・早期管理が進行を遅らせる鍵になります。食事面の対策はあくまで日常的なサポートであり、治療が必要な場合は必ず獣医師の指示に従ってください。

2. 肥満・体重増加

キャバリアは食欲旺盛で太りやすい犬種です。穏やかな性格のため激しい運動をあまりしない反面、食べることへの執着は強い子が多く、気がつくと適正体重をオーバーしていることも。

肥満は心臓への負担をさらに増大させるため、キャバリアにとっては体重管理が心臓ケアに直結します。カロリー密度が高すぎないフードを選び、給餌量を適切に管理することが重要です。BCS(ボディコンディションスコア)を定期的にチェックし、肋骨に軽く触れて確認できる状態を維持しましょう。

3. 皮膚トラブルと被毛の劣化

キャバリアのシルキーコートは美しい反面、皮膚が敏感な子も少なくありません。アレルギー性皮膚炎やフケ、被毛のパサつきなどが起きやすく、食事中の脂肪酸バランスが直接影響します[4]

EPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸は皮膚の健康維持に役立つとされており、魚を主原料とするフードや、フィッシュオイルを配合したフードを選ぶと効果的です。

キャバリアのフード選び3つの条件

キャバリアの体質的特徴を踏まえて、フード選びで特に重視すべき3つの条件を解説します。

条件1: ナトリウム(塩分)控えめな設計

キャバリアのフード選びで最も意識したいのがナトリウム含有量です。ナトリウムの過剰摂取は体内の循環血液量を増やし、心臓に余計な負荷をかけます。

AAFCO基準では成犬の最低ナトリウム要求量は0.08%とされていますが、上限は特に設定されていません。キャバリアの場合は、ナトリウム含有量が0.3%以下のフードを目安に選ぶとよいでしょう。フードのパッケージにナトリウム量が明記されていない場合は、メーカーに問い合わせるか、塩化ナトリウム(食塩)が原材料リストの上位に来ていないかを確認してください。

低ナトリウムの見分け方

  • 原材料リストで「食塩」「塩化ナトリウム」が上位にないか確認
  • 保証成分表にナトリウム値が記載されていればチェック(0.3%以下が目安)
  • 「心臓ケア」「心臓の健康維持」をうたうフードは低ナトリウム設計のことが多い
  • おやつやトッピングのナトリウムも考慮に入れる

条件2: タウリン・EPA/DHAが豊富

心臓の健康維持に重要な栄養素として、タウリン、L-カルニチン、EPA・DHA(オメガ3脂肪酸)が挙げられます[2]

  • タウリン:心筋の収縮力を正常に保つ働きがあり、欠乏すると拡張型心筋症のリスクが高まるとされています
  • L-カルニチン:脂肪酸をミトコンドリアへ運搬し、心筋のエネルギー産生を助けます
  • EPA・DHA:抗炎症作用に加え、心臓の不整脈リスクを軽減する可能性が報告されています[4]

これらの栄養素は魚を主原料とするフードに比較的多く含まれています。チキンやラム主体のフードでも、フィッシュオイルが配合されていればEPA・DHAを摂取できます。

条件3: 適切なカロリー設計(340kcal/100g前後)

キャバリアは食欲旺盛で太りやすいため、カロリー密度が高すぎないフードを選ぶことが大切です。目安としては340kcal/100g前後が適切です。

ただし、カロリーが低すぎるフード(300kcal/100g以下のダイエット用など)は、必要な栄養素の密度も下がるため注意が必要です。適度なカロリーで、かつ栄養バランスの良いフードを選びましょう。タンパク質は22〜28%、脂質は8〜15%程度が目安です。

キャバリアのカロリー目安

  • 成犬(活動量普通):体重1kgあたり約50〜60kcal/日
  • シニア犬・運動量少ない子:体重1kgあたり約40〜50kcal/日
  • 避妊・去勢後:未手術時の約80〜85%に減量を検討

年齢別の給餌量目安

キャバリアは年齢やライフステージによって必要なエネルギー量が変わります。以下の表を参考に、体型をチェックしながら調整してください。

キャバリア 1日の給餌量目安(350kcal/100gのフードの場合)
ライフステージ 体重5kg 体重6kg 体重7kg 体重8kg
子犬(4〜6ヶ月) 100〜115g 115〜130g 130〜145g 145〜160g
子犬(6〜12ヶ月) 85〜100g 100〜115g 110〜125g 120〜135g
成犬(標準) 75〜90g 85〜100g 95〜110g 105〜120g
成犬(避妊・去勢後) 65〜78g 75〜88g 83〜95g 90〜105g
シニア犬(7歳以上) 60〜75g 70〜85g 78〜93g 85〜100g

キャバリアの給餌で注意すること

  • 1日2回に分けて給餌:朝夕の2回が基本。子犬期は3回に分ける
  • おやつは1日の総カロリーの10%以内:フードの給餌量を減らして調整する
  • BCSを2週間ごとにチェック:肋骨に触れて確認し、太り気味なら給餌量を5〜10%減らす
  • 塩分の多いおやつは避ける:人間用の食べ物やジャーキー類はナトリウムが高いことが多い

食器の高さが合っていないと首や関節に負担がかかることがあります。詳しくは犬の食器台、高さが合ってないかも?小型犬の体高別・最適な食器の選び方をご覧ください。

フードの切り替え方

新しいフードに切り替える際は、消化器系への負担を軽減するため、7〜14日かけてゆっくり移行しましょう。

  • 1〜3日目:新フード20% + 旧フード80%
  • 4〜6日目:新フード40% + 旧フード60%
  • 7〜10日目:新フード60% + 旧フード40%
  • 11〜14日目:新フード80% + 旧フード20%
  • 15日目以降:新フード100%

よくある悩みと食事対策

キャバリアの飼い主さんからよく寄せられる悩みと、食事面でできる対策をまとめました。

MVDの早期対策 ── いつから食事に気をつける?

キャバリアのMVD対策は、できるだけ早い段階から始めるのが理想です。心雑音が確認される前の段階(ACVIMステージA)であっても、日常的にナトリウムの摂取を控えめにしておくことで、将来的な心臓への負担を軽減できる可能性があります[1]

  • 1歳から:低ナトリウム設計のフードを選ぶ習慣をつける
  • 3歳以降:年1回の心臓検査(聴診・心エコー)を開始
  • 心雑音が確認されたら:獣医師と相談の上、タウリン・L-カルニチンの摂取を強化
  • 症状が出たら:療法食への切り替えを検討(必ず獣医師の指示のもとで)

体重管理 ── 食欲旺盛なキャバリアのダイエット

キャバリアの肥満対策では、フードの量を減らすだけではうまくいかないことが多いです。空腹感が強くなり、おねだりが激しくなって続かない…というパターンに陥りがちです。

効果的なアプローチとしては以下の方法があります。

  • 食物繊維が豊富なフードに切り替え:満腹感が持続しやすくなる
  • 給餌回数を増やす:1日の総量は変えず、2回→3回に分ける
  • 早食い防止食器の活用:食べるスピードを落とすことで満足感アップ
  • おやつを低カロリーなものに変更:茹でたブロッコリーやきゅうりなど

皮膚・被毛ケア ── シルキーコートを保つ食事

キャバリアの美しい被毛を維持するためには、食事からの栄養摂取が欠かせません。特に以下の栄養素を意識しましょう。

  • EPA・DHA(オメガ3脂肪酸):皮膚の炎症を抑え、被毛にツヤを与える
  • リノール酸(オメガ6脂肪酸):皮膚のバリア機能を維持する
  • 亜鉛・ビオチン:健康な皮膚と被毛の成長に必要なミネラル・ビタミン
  • 良質なタンパク質:被毛の主成分であるケラチンの材料

被毛のパサつきやフケが気になる場合は、魚主体のフードへの切り替えを検討してみてください。サーモンオイルやフィッシュオイルをトッピングするのも効果的です。

よくある質問

Q. キャバリアに低ナトリウム食が重要なのはなぜ?

キャバリアは僧帽弁閉鎖不全症(MVD)の好発犬種で、ほぼ全頭に発症リスクがあるとされています。ナトリウム(塩分)の過剰摂取は体内の水分量を増加させ、心臓に余計な負担をかけます。心臓への負荷を軽減するため、日頃からナトリウム含有量が控えめなフードを選ぶことが推奨されます。ただし、極端な制限は必要なく、AAFCO基準の範囲内で低めのものを選ぶのがポイントです。

Q. キャバリアの適正体重はどのくらい?

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの適正体重は5.4〜8kgが目安です。ただし骨格の大きさによって個体差があるため、体重の数値だけでなくBCS(ボディコンディションスコア)で判断することが大切です。肋骨に軽く触れて確認できる程度が理想的で、見た目にはうっすらとウエストのくびれが確認できる状態がBCS3(理想体型)です。

Q. キャバリアにタウリンやL-カルニチンが大切なのはなぜ?

タウリンは心筋の収縮力を維持する働きがあり、L-カルニチンは脂肪酸を心筋細胞のミトコンドリアへ運搬してエネルギー産生を助けます。キャバリアのようにMVDリスクの高い犬種では、これらの栄養素を十分に摂取することで心臓の健康維持をサポートできると考えられています[2]。魚や肉を主原料とするフードに比較的多く含まれています。

Q. キャバリアにおすすめのフードの粒サイズは?

キャバリアは中型犬寄りの小型犬(体重5〜8kg)で、口のサイズも極端に小さくはありません。粒サイズは8〜12mm程度の小型犬〜中型犬用が適しています。あまり小さすぎる粒だと丸呑みしてしまい消化に負担がかかることがあるため、適度に噛める大きさを選びましょう。

まとめ

キャバリアのドッグフード選びでは、低ナトリウム設計、タウリン・EPA/DHAの豊富さ、適切なカロリーの3つの条件を押さえることが大切です。

キャバリアはほぼ全頭にMVD(僧帽弁閉鎖不全症)の発症リスクがある犬種です。心雑音が確認される前の段階から、日頃の食事でナトリウムを控えめにし、心臓の健康維持に役立つ栄養素をしっかり摂ることが将来への備えになります。

また、食欲旺盛で太りやすい体質にも注意が必要です。肥満は心臓への負担を増大させるため、適切なカロリー管理と定期的な体重チェックを心がけましょう。美しいシルキーコートの維持には、EPA・DHAなどの良質な脂肪酸を含むフードが効果的です。

愛犬の健康状態や年齢に合わせて、この記事で紹介したフードを参考に最適な一品を見つけてください。心臓に不安がある場合は、必ず獣医師に相談のうえで食事管理を行いましょう。

参考文献を表示(全4件)
  1. Keene BW, Atkins CE, Bonagura JD, et al. "ACVIM consensus guidelines for the diagnosis and treatment of myxomatous mitral valve disease in dogs." J Vet Intern Med. 2019;33(3):1127-1140. DOI: 10.1111/jvim.15488
  2. Freeman LM, Rush JE, Markwell PJ. "Effects of dietary modification in dogs with early chronic valvular disease." J Vet Intern Med. 2006;20(5):1116-1126. DOI: 10.1111/j.1939-1676.2006.tb00709.x
  3. National Research Council (NRC). "Nutrient Requirements of Dogs and Cats." National Academies Press. 2006.
  4. Bauer JE. "Therapeutic use of fish oils in companion animals." JAVMA. 2011;239(11):1441-1451. DOI: 10.2460/javma.239.11.1441

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