子犬のフードはいつから?離乳期の進め方と週齢別スケジュール

子犬にドッグフードはいつから?離乳のタイミングと安全な進め方【専門家ガイド2025】

💡 この記事の結論

子犬のドッグフードは生後3〜4週齢から段階的に始めます

  • 離乳開始 - 生後3〜4週齢、母乳だけでは栄養が不足し始める
  • 完全離乳 - 生後7〜8週齢で完了(小型犬は10週齢までかかることも)
  • 4段階プログラム - お粥状→ペースト状→半固形→ドライフードへ段階的に移行
  • 必須栄養素 - タンパク質22%以上、DHA 0.02%以上、カルシウム0.8〜1.2%
  • 犬種別注意点 - 小型犬は低血糖予防で1日4〜6回、大型犬は制限給餌

📌 詳しいふやかし方と犬種別の注意点は下記をご覧ください

「子犬にドッグフードはいつから与えればいいの?」——初めて子犬を迎えた飼い主さんなら、きっと一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。

実は、離乳のタイミングには目安があります。一般的には生後3〜4週齢から開始し、生後7〜8週齢で完了するのが標準と言われています。

ただ、犬種のサイズや個体差によって、最適な進め方は少しずつ違ってきます。小型犬なら低血糖に気をつけたり、大型犬なら成長スピードを意識したり...ちょっとしたコツがあります。

この記事では、安全な離乳のステップや必要な栄養素、犬種別の注意点を、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。

子犬の離乳はいつから始めるのがベスト?

生後3〜4週齢:離乳を始めるサイン

子犬の離乳は生後3〜4週齢(21〜28日齢)から始めるのが一般的です。この時期には、子犬の体に次のような変化が現れます。

📅 離乳開始の3つのサイン

  • 乳歯の萌出:乳切歯(前歯)が生え始める
  • 母乳不足:母犬の乳量が成長に追いつかなくなる
  • 興味の出現:母犬のフードに興味を示し始める

Cornell大学の専門家によると、子犬は生後24時間以内に母犬の初乳(コロストラム)を摂取すると、母体由来抗体(MDA)を獲得します[1]。初乳に含まれる免疫グロブリンG(IgG)は血中濃度が約20g/Lと母犬の血清の2〜3倍も高く、子犬は腸管から免疫抗体を吸収できるのは生後24時間以内のみです。

生後0〜3週齢:母乳のみの期間

生後0〜3週齢の子犬には、母乳または子犬用ミルクリプレーサー(代用乳)のみを与えます。この時期の子犬の消化器系は未発達で、固形物を消化する準備が整っていません。専門機関の報告では、生後4週齢未満の子犬は免疫機能が未発達であり、母乳による受動免疫に依存しているという報告があります。

新生子犬はほぼ無ガンマグロブリン血症の状態で生まれ、出生時のIgG血清レベルは0.3g/L程度です(成犬は8〜25g/L)。母乳を通じた受動免疫移行により、子犬は生後2週間で免疫を獲得しますが、母体由来抗体は徐々に減少し、自己免疫が十分に機能するまでの「免疫学的ギャップ」が生じます。これが生後16週齢での3回目のワクチン接種が推奨される理由です。

離乳開始が早すぎる・遅すぎるリスク

⚠️ 離乳タイミングのリスク

早すぎる離乳(生後3週未満)

  • 消化器系の未発達により下痢や嘔吐のリスク増加
  • 母体由来抗体の不足による免疫力低下
  • 社会化期の学習不足による行動問題

遅すぎる離乳(生後10週以降)

  • 母乳だけでは栄養不足となり成長遅延のリスク
  • 固形フードへの適応が困難になる
  • 母犬への依存が強くなり分離不安の原因に

母乳から固形フードへ:子犬の体の変化

消化酵素の発達:アミラーゼとリパーゼ

子犬の離乳期には、消化器系の劇的な変化が起こります。特に重要なのが膵臓で産生される消化酵素の発達です。主要な消化酵素には以下の3種類があります。

🧬 3大消化酵素の役割

  • アミラーゼ(Amylase):炭水化物(デンプン)を分解
  • リパーゼ(Lipase):脂肪を分解
  • プロテアーゼ(Protease):タンパク質を分解

PubMed掲載の研究によると、犬のアミラーゼ活性はAMY2B遺伝子のコピー数と関連しており、犬の家畜化過程で炭水化物を多く含む食事に適応するため、膵臓アミラーゼ遺伝子のコピー数が劇的に増加しました。これにより犬は雑食性の食事に適応し、デンプンを効率的に消化できるようになったのです。

ただし、生後3〜4週齢の子犬の消化酵素産生能力はまだ十分ではありません。そのため、最初はフードをお湯でふやかして消化しやすい状態にし、徐々に固形に移行していく必要があります。

歯の発達と咀嚼能力

子犬の乳歯は生後3〜4週齢で乳切歯(前歯)から生え始め、生後6〜8週齢までに28本の乳歯が生え揃います。歯の萌出スケジュールは以下の通りです。

🦷 子犬の乳歯萌出スケジュール

  • 生後3〜4週齢:乳切歯(Incisors)6本×上下
  • 生後4〜5週齢:乳犬歯(Canines)2本×上下
  • 生後5〜6週齢:乳前臼歯(Premolars)6本×上下
  • 生後6〜8週齢:全28本の乳歯が生え揃う

乳歯の萌出に伴い、母犬は授乳時の痛みから授乳を拒否し始めます。これは自然な離乳の促進要因となり、子犬は固形フードを食べる必要性に直面します。

腸内細菌叢の変化

離乳期には、子犬の腸内細菌叢(マイクロバイオーム)も大きく変化します。母乳のみを摂取している期間は、乳糖を分解する乳酸菌(Lactobacillus)などが優勢ですが、固形フードの導入により、より多様な細菌叢が形成されます。

BMC Veterinary Research(2017)の研究では、急激な食事変更は腸内細菌叢を乱し、有益菌(Turicibacter、Lactobacillus)を減少させ、有害菌(Clostridium perfringens、Fusobacterium)を増加させることがという報告があります。これが離乳を段階的に進める必要がある理由のひとつです。

4段階の離乳プログラム:週齢別の詳細ガイド

第1段階:生後3〜4週齢(お粥状フード)

離乳の第一歩は、ふやかしたフードをお粥状にして与えることから始めます。具体的な方法は以下の通りです。

🥣 第1段階の与え方

  • フードの形態:子犬用ドライフードを40℃のお湯で30〜40分ふやかし、スプーンで完全にペースト状に潰す
  • 給餌量:1回小さじ1〜2杯から始め、子犬の反応を見ながら徐々に増やす
  • 給餌回数:1日3〜4回、母乳と併用
  • 授乳との併用:固形フード導入初期は母犬との授乳も継続

最初は子犬の口元にお粥をつけて舐めさせるところから始めます。多くの子犬は最初は戸惑いますが、数日以内に自分から皿に顔を近づけるようになります。1回の給餌時間は母犬から1時間程度離し、落ち着いた環境で行うのが理想的です。

第2段階:生後4〜5週齢(ペースト状フード)

子犬がお粥状のフードに慣れたら、徐々に水分量を減らしてペースト状にしていきます。

🍽️ 第2段階の与え方

  • フードの形態:ドライフードを40℃のお湯で20〜30分ふやかし、軽く潰してペースト状に
  • 給餌量:1日の推奨量の50〜70%を固形フードから摂取
  • 給餌回数:1日4回に増やす(胃が小さいため)
  • 授乳との併用:母犬との授乳は徐々に減らしていく

この段階では、子犬同士で同じ皿から食べさせることで、食事を巡る社会的ルールを学ぶ機会にもなります。ただし、食事競争が激しすぎる場合は、個別に給餌して誤嚥を防ぎましょう。

第3段階:生後5〜6週齢(半固形フード)

この時期には、子犬の消化能力が大幅に向上し、より固形に近いフードを食べられるようになります。

🥘 第3段階の与え方

  • フードの形態:ドライフードを40℃のお湯で10〜15分ふやかし、粒が少し残る程度の半固形状態
  • 給餌量:1日の推奨量の80〜90%を固形フードから摂取
  • 給餌回数:1日4回
  • 授乳との併用:母犬からの授乳はほぼ終了

この段階では、フードの粒感を残すことで咀嚼を促し、顎の発達を促進します。歯の萌出に伴う歯茎のむず痒さも、固形フードを噛むことで軽減されます。

第4段階:生後6〜8週齢(ドライフード)

生後7〜8週齢で完全にドライフードへ移行します。ほとんどの子犬はこの時期に離乳が完了しますが、小型犬種(特にトイ種)は10週齢までかかることもあります。

🍖 第4段階の与え方

  • フードの形態:ドライフードをそのまま、または軽く水分を加える程度
  • 給餌量:パッケージに記載された体重別推奨量に従う
  • 給餌回数:1日4回(生後3〜6ヶ月)→1日3回(生後6〜12ヶ月)→1日2回(1歳以降)[3]
  • 新鮮な水:常に清潔な飲み水を用意

この時期の子犬は新しい家族のもとへ迎えられることが多い時期です。環境変化によるストレスで食欲が低下することもあるため、ブリーダーやペットショップで与えられていたフードと同じものを用意し、徐々に新しいフードに切り替えましょう。

子犬にはどんな栄養素が必要なの?

1. タンパク質:成長の基礎

AAFCO(米国飼料検査官協会)基準では、成長期用ドッグフードには最低22%のタンパク質が必要と言われています(成犬用は18%以上)[2]。タンパク質は筋肉、臓器、免疫系、酵素、ホルモンなど、体を構成するほぼすべての組織の材料となります。

🥩 タンパク質の重要な役割

  • 筋肉形成:子犬の体重増加の主要因
  • 免疫機能:抗体(免疫グロブリン)はタンパク質でできている
  • 組織修復:成長に伴う細胞分裂と組織再生
  • 酵素とホルモン:消化酵素や成長ホルモンの材料

質の高いタンパク源には、鶏肉、ラム肉、魚肉、卵などがあります。植物性タンパク質(大豆ミールなど)も栄養価はありますが、犬にとっては動物性タンパク質の方が消化吸収率が高く、必須アミノ酸バランスも優れています。

2. DHA(ドコサヘキサエン酸):脳と目の発達

DHA(Docosahexaenoic Acid)はオメガ3系長鎖多価不飽和脂肪酸で、子犬の神経系発達に不可欠です。特に大事なのは以下の点です。

🧠 DHAの効果

  • 網膜発達:DHAは網膜の脂質の30%を構成し、視覚機能の発達に必須
  • 脳神経発達:海馬や大脳皮質の神経細胞膜に高濃度で存在
  • 学習能力向上:記憶力と学習能力の向上が研究で実証されている
  • 免疫調節:抗炎症作用により健康な免疫応答をサポート

Purina Institute(ピュリナ研究所)の研究では、DHAを豊富に含むフードを与えられた子犬は、血漿中のDHA濃度が上昇し、神経学的発達が促進され、記憶力と学習能力が向上したという報告があります。

DHAの主な供給源は魚油(サーモンオイル、ニシン油など)です。植物由来のα-リノレン酸(亜麻仁油など)は体内でDHAに変換されますが、変換効率は低いため、直接DHAを含む魚油の方が効率的です。

3. カルシウムとリン:骨格形成

カルシウム(Ca)とリン(P)は、子犬の骨格形成に特に重要なミネラルです。しかし、過剰も不足も骨の発育異常を引き起こすため、合ったバランスが大切です。

🦴 カルシウムとリンの推奨値

  • カルシウム含有量:0.8〜1.2%(乾物ベース)
  • リン含有量:0.7〜1.0%(乾物ベース)
  • Ca:P比:1.2:1〜1.4:1が理想的(1:1〜2:1の範囲が安全)

PubMed掲載のJournal of Nutrition研究によると、生後5ヶ月未満の子犬はカルシウムの吸収調節機能が未発達です。成犬は必要量以上のカルシウムを摂取しても吸収率を下げることで調節できますが、子犬は摂取したカルシウムをほぼすべて吸収してしまうため、過剰摂取が骨の異常成長を引き起こします。

⚠️ カルシウム過剰摂取のリスク

特に大型犬・超大型犬の子犬では、カルシウム過剰摂取により以下のリスクが増加します。

  • 股関節形成不全(Hip Dysplasia)
  • 骨軟骨症(Osteochondrosis)
  • 変形性関節症(Osteoarthritis)
  • 骨の過剰石灰化による成長板の早期閉鎖

だから、子犬にカルシウムサプリメントを追加する必要はなく、AAFCO基準を満たす子犬用フードのみを与えることが推奨されます。

4. 脂質:エネルギーと必須脂肪酸

脂質は1gあたり9kcalと最も高エネルギー密度の栄養素で、活発に成長する子犬には重要なエネルギー源です。AAFCO基準では、成長期用フードには最低8%の脂質が向いています(実際には15〜20%程度が一般的)。

🥑 脂質の重要な役割

  • エネルギー供給:炭水化物やタンパク質の2倍以上の効率
  • 必須脂肪酸:オメガ6(リノール酸)とオメガ3(α-リノレン酸、DHA、EPA)の供給
  • 脂溶性ビタミン吸収:ビタミンA、D、E、Kの吸収に必要
  • 嗜好性向上:脂質は風味を高め、食欲を刺激する

5. 炭水化物:持続的エネルギー

AAFCOには炭水化物の最低基準はありませんが、炭水化物は持続的なエネルギー供給源として重要です。食物繊維は腸内細菌の餌となり、健康な腸内環境を維持します。

先述の通り、犬は家畜化の過程でAMY2B遺伝子のコピー数が増加し、アミラーゼ産生能力が高まり、デンプンを効率的に消化できるように進化しました。ただし、離乳期の子犬はまだ消化酵素が十分ではないため、消化しやすい炭水化物源(米、オートミール、ポテトなど)を選ぶことが大切です。

犬種サイズ別の注意点:小型犬・大型犬の違い

小型犬(成犬時10kg未満)の注意点

小型犬・超小型犬(トイプードル、チワワ、ポメラニアンなど)の子犬には、低血糖症のリスクが特に高いという特徴があります。

⚠️ 小型犬子犬の低血糖症リスク

  • 原因:体が小さく肝臓のグリコーゲン貯蔵量が少ないため、食事間隔が長いと血糖値が急低下
  • 症状:ふらつき、震え、意識混濁、痙攣、最悪の場合は昏睡状態
  • 対策:1日5〜6回の少量頻回給餌、食事間隔を4時間以内に保つ
  • 緊急時:低血糖の兆候が見られたら、すぐにハチミツやシロップを舐めさせて動物病院へ

小型犬は離乳完了までに10週齢程度かかることもあります。体が小さいため消化器系の発達もゆっくりで、焦らず個体のペースに合わせるがポイントです。

大型犬・超大型犬(成犬時32kg以上)の注意点

大型犬・超大型犬(ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバー、ジャーマンシェパード、グレートデーンなど)の子犬には、発育性整形外科疾患(DOD: Developmental Orthopedic Disease)のリスクがあります。

⚠️ 大型犬子犬の骨格異常リスク

主な発育性整形外科疾患

  • 股関節形成不全(Hip Dysplasia):股関節の発育異常
  • 肘関節形成不全(Elbow Dysplasia):肘関節の発育異常
  • 骨軟骨症(Osteochondrosis):関節軟骨の異常な骨化
  • 分離性骨軟骨炎(OCD):軟骨が剥離する疾患

予防のための栄養管理

  • 大型犬専用の成長期フードを使用(カルシウム含有量が調整されている)
  • 自由採食ではなく計量給餌を徹底
  • カルシウムサプリメントの追加は絶対にしない
  • 急激な成長を避けるため、推奨量を守る

Today's Veterinary Nurse(獣医看護学誌)によると、大型犬は骨格の成長速度に筋肉や軟骨の発達が追いつかず、DODのリスクが高いという報告があります。特に生後4〜8ヶ月の急成長期には、過剰なカロリー摂取や過度な運動を避けるがポイントです。

中型犬(成犬時10〜32kg)の注意点

中型犬(ビーグル、コーギー、柴犬、ブルドッグなど)は、小型犬と大型犬の中間的な栄養要求を持ちます。特別なリスクは少ないですが、以下の点に注意しましょう。

🐕 中型犬子犬の給餌ポイント

  • 給餌回数:生後3〜6ヶ月は1日4回、6ヶ月以降は1日3回
  • フード選び:「全犬種対応」または「中型犬用」の成長期フード
  • 体重管理:週1回の体重測定で成長曲線を確認
  • 運動量:成長期は過度な運動を避け、散歩は1日10〜15分程度

離乳期によくあるトラブルと対処法

1. 下痢や軟便

離乳期の下痢は最も一般的なトラブルです。新しいフードへの適応、食べ過ぎ、寄生虫、感染症など、原因は多岐にわたります。

💊 下痢の対処法

  • 軽度の軟便(元気がある場合):1段階前のフード状態に戻す、給餌量を減らす
  • 水様性下痢:動物病院を受診(脱水のリスクあり)
  • 血便:すぐに動物病院へ(感染症や寄生虫の可能性)
  • 下痢+嘔吐+元気消失:緊急受診(パルボウイルスなど重篤な感染症の可能性)

2. 食べない・食欲不振

子犬がフードを食べない理由は様々です。新しい味に慣れていない、フードが固すぎる、環境変化のストレスなどが考えられます。

🍽️ 食欲不振の対処法

  • フードを温める:40℃程度に温めると香りが立ち食欲が刺激される
  • ふやかし時間を延長:もう少し柔らかくしてみる
  • 少量の犬用ミルクを混ぜる:母乳の味に近づけて嗜好性を高める
  • 環境を静かに:他の子犬や母犬から離して落ち着いた場所で給餌
  • 12時間以上食べない場合:動物病院に相談(特に小型犬は低血糖のリスク)

3. 嘔吐

子犬は食べ過ぎや早食いによる嘔吐が多く見られます。消化不良や食物不耐性の可能性もあります。

⚠️ 嘔吐の対処法

  • 1回だけの嘔吐(その後元気):数時間絶食し、少量の水から再開
  • 繰り返す嘔吐:動物病院を受診
  • 嘔吐+下痢+元気消失:緊急受診(感染症の可能性)
  • 予防策:1回の給餌量を減らして回数を増やす、食事後すぐの運動を避ける

4. 誤嚥(食べ物が気管に入る)

子犬は食事に夢中になり、食べ物を誤って気管に吸い込んでしまう誤嚥が起こることがあります。

⚠️ 誤嚥の予防と対処

  • 予防策:ふやかしたフードは水分を切ってペースト状にする、浅い皿を使う
  • 多頭飼育の場合:食事競争が激しい場合は個別に給餌
  • 誤嚥した場合:激しく咳き込む、呼吸困難の様子があればすぐに動物病院へ

離乳完了後のフード選びのポイント

AAFCO基準を満たす成長期用フード

離乳完了後の子犬には、「成長期用(Growth)」または「全成長段階用(All Life Stages)」と表示されたフードを選びましょう。これらはAAFCO基準を満たし、子犬に必要な栄養素が適切に配合されています。

✅ フード選びのチェックポイント

  • AAFCO基準:「この製品はAAFCO Dog Food Nutrient Profilesの成長期基準を満たしています」の表記
  • タンパク質:22%以上
  • DHA:0.02%以上(できれば0.05%以上)
  • カルシウム:0.8〜1.2%(大型犬は上限に注意)
  • Ca:P比:1:1〜2:1の範囲内

犬種サイズに合ったフードを選ぶ

前述の通り、小型犬と大型犬では栄養要求が大きく異なるため、犬種サイズに特化したフードを選ぶことが向いています。

🐕 犬種サイズ別フードの特徴

  • 小型犬用:エネルギー密度が高く、粒が小さい。低血糖予防のため脂質やタンパク質が多め
  • 大型犬用:カルシウム含有量が調整され、急激な成長を防ぐ配合。粒は大きめで早食い防止
  • 全犬種対応:中型犬に適しているが、小型犬・大型犬には専用フードの方が望ましい

原材料の質をチェックする

フードの原材料表示は含有量の多い順に記載されているため、最初の数項目をチェックすることで品質を判断できます。

🥩 良質なフードの原材料表示例

  • 第1原材料:肉類(鶏肉、ラム肉、サーモンなど具体的な名称)
  • 第2〜3原材料:全粒穀物(玄米、オートミール)または穀物不使用の場合はサツマイモ、エンドウ豆
  • 脂質源:鶏脂、サーモンオイル(DHAとEPAの供給源)
  • 避けたい原材料:「ミートミール」「副産物」などの曖昧な表記、人工着色料、BHA・BHTなどの合成保存料

グレインフリー(穀物不使用)フードの注意点

近年人気のグレインフリーフードですが、FDA(米国食品医薬品局)は、豆類(エンドウ豆、レンズ豆)を多く含むグレインフリーフードと犬の拡張型心筋症(DCM)との関連性を調査しています。

⚠️ グレインフリーフードのDCMリスク

  • FDAの調査:2018年から豆類を多く含むフードとDCM発症の関連を調査中
  • メカニズム:豆類に含まれる成分がタウリンやカルニチンの吸収を阻害する可能性
  • 推奨:特にアレルギーや食物不耐性がない場合、全粒穀物を含むフードの方が安全
  • 獣医師に相談:グレインフリーフードを選ぶ場合は獣医師と相談

よくある質問

子犬のドッグフードはいつから始めればいいですか?

子犬のドッグフードは生後3〜4週齢から開始します。この時期は乳歯が生え始め、母乳だけでは栄養が足りなくなり始めます。最初はフードをお湯でふやかしてお粥状にし、1日3〜4回、1回小さじ1杯程度から始めましょう。子犬の体調を見ながら徐々に量を増やし、生後7〜8週齢で完全に固形フードに移行するのが標準的なスケジュールです。ただし小型犬は10週齢までかかることもあります。

離乳期の子犬にはどんな栄養素が向いていますか?

離乳期の子犬には成犬よりも高い栄養要求があります。AAFCO基準では、成長期用フードにはタンパク質22%以上(成犬は18%以上)が必要です。DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳や目の発達に不可欠で、網膜に高濃度で存在します。カルシウムは0.8〜1.2%(乾物ベース)カルシウム:リン比は1.2:1〜1.4:1が向いています。生後5ヶ月未満の子犬はカルシウムの吸収調節ができないため、過剰も不足も骨の発育異常を引き起こす可能性があります。

子犬のフードをふやかす時間はどのくらいですか?

子犬のフードをふやかす時間は、生後週齢によって調整します。生後3〜4週齢では30〜40分かけて完全にお粥状にします。生後4〜5週齢では20〜30分でペースト状に、生後5〜6週齢では10〜15分で半固形状態にします。生後6〜8週齢になったら、ドライフードをそのまま与えるか、軽く水分を加える程度に移行します。お湯の温度は40℃前後(人肌程度)が最適で、熱湯は栄養素を破壊するため避けましょう。

離乳期の子犬は1日何回食事を与えればいいですか?

離乳期の子犬には1日4回の食事が向いています。生後3〜6ヶ月の子犬は胃が小さく、一度に多量の食事を消化できません。1日の必要カロリーを4回に分けることで、消化器への負担を減らし、血糖値を安定させます。特に小型犬は低血糖のリスクが高いため、1日5〜6回の少量給餌が必要な場合もあります。生後6ヶ月以降は1日3回、1歳以降は1日2回に減らしていくのが一般的です。

大型犬の子犬に与えるフードで気をつけたいことは何ですか?

大型犬(成犬時70ポンド/約32kg以上)の子犬には、急速な成長による骨格異常を防ぐため、大型犬専用の成長期フードが向いています。カルシウム含有量は0.8〜1.2%の範囲に抑え、過剰なカルシウム摂取を避けるがポイントです。大型犬は骨格の成長速度に筋肉や軟骨の発達が追いつかず、股関節形成不全や骨軟骨症などの発育性整形外科疾患(DOD)を起こしやすいためです。自由採食ではなく計量給餌とし、パッケージに記載された給餌量を守りましょう。

離乳期に下痢をしたらどうすればいいですか?

離乳期の下痢は一般的なトラブルです。軽度の軟便で元気がある場合は、1段階前のフード状態(より柔らかく)に戻し、給餌量を減らして様子を見ましょう。水様性下痢の場合は脱水のリスクがあるため動物病院を受診してください。血便が見られる場合はすぐに動物病院へ(感染症や寄生虫の可能性)。下痢+嘔吐+元気消失の組み合わせは緊急受診が必要です(パルボウイルスなど重篤な感染症の可能性)。

グレインフリー(穀物不使用)フードは子犬に与えても大丈夫ですか?

グレインフリーフードは必ずしも子犬に最適とは限りません。FDA(米国食品医薬品局)は、豆類(エンドウ豆、レンズ豆)を多く含むグレインフリーフードと犬の拡張型心筋症(DCM)との関連性を調査中です。豆類に含まれる成分がタウリンやカルニチンの吸収を阻害する可能性が指摘されています。特にアレルギーや食物不耐性がない場合、全粒穀物(玄米、オートミール)を含むフードの方が安全です。グレインフリーフードを選ぶ場合は獣医師に相談しましょう。

子犬の離乳期は一生の健康を左右する重要な時期です。生後3〜4週齢から始め、7〜8週齢で完了する段階的な離乳プログラムに従い、AAFCO基準を満たす成長期用フードを選びましょう。特に小型犬は低血糖に注意し、大型犬は急激な成長を避けるための栄養管理が大切です。焦らず、子犬のペースに合わせて進めることが成功の鍵です。不安な点があれば、必ず獣医師に相談しましょう。

参考文献を表示(全3件)
  1. Cornell University College of Veterinary Medicine. "Re-evaluating your dog's diet."
  2. AKC (American Kennel Club). "Puppy Nutrition Basics."
  3. VCA Animal Hospitals. "Feeding Times and Frequency for Your Dog."

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