ドッグフードの裏面が読める!原材料表示の見方と5つのチェックリスト

ドッグフードの原材料表示の読み方

💡 この記事の結論

原材料表示を読むときの5つのチェックポイント

  • 原材料の順番に注目 - 配合量の多い順に記載。最初に肉類があるかチェック
  • タンパク源の具体性 - 「チキン」など具体的な名称か、「肉類」など曖昧な表記か
  • 添加物の種類 - 着色料・酸化防止剤が天然由来か合成かを確認
  • 総合栄養食の表示 - 主食として与えられるかどうかの基準
  • 原産国と製造国 - 原材料の産地と最終加工地の違いを理解

📌 詳しい読み方を本文で解説します

「原材料を見てもよくわからない…」「チキンミールって何?」「添加物は避けた方がいいの?」

ドッグフードを選ぶとき、パッケージ裏の原材料表示を見て困った経験はありませんか。実は、原材料は「配合量の多い順」に記載されるというルールがあります。つまり、最初に肉類が書かれているかどうかが重要なチェックポイントなのです。

この基本ルールを知るだけで、原材料表示は愛犬に合ったフードを選ぶための判断材料になります。

この記事では、初心者でもすぐに実践できる5つのチェックポイントを解説します。

知っておきたい原材料表示のルール

まずは、ドッグフードの原材料表示がどのようなルールで書かれているかを確認します。

ペットフード安全法による規制

日本で販売されるペットフードは、ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)によって規制されています。[1]この法律により、以下の項目の表示が義務付けられています。

  • 名称(ドッグフード、キャットフードなど)
  • 原材料名
  • 賞味期限
  • 原産国名
  • 事業者の氏名または名称および住所

ペットフード公正競争規約

さらに、業界の自主基準であるペットフード公正競争規約では、より詳細な表示ルールが定められています。[2]この規約に基づき、原材料は配合量の多い順に記載されます。

💡 表示義務のある項目

  • ペットフードの目的(総合栄養食、一般食など)
  • 内容量
  • 給与方法
  • 成分(タンパク質、脂質、繊維、灰分、水分)
  • 原材料名(配合量の多い順)
  • 原産国名
  • 事業者名・住所

「配合量順」が意味すること

原材料表示を読む上で最も重要なのが、記載順序です。原材料は配合量の多い順に並んでいるため、最初に書かれている原材料がそのフードのメイン食材です。

良い例と気になる例

原材料表示の比較例
パターン 原材料表示例 特徴
肉類メイン チキン、チキンミール、玄米、オートミール… 動物性タンパク質が豊富
穀物メイン トウモロコシ、小麦粉、チキンミール、コーングルテン… 穀物が主原料、タンパク質は控えめの可能性

犬は肉食に近い雑食動物です。一般的に、原材料の最初に肉類(チキン、ビーフ、ラム、魚など)が記載されているフードは、動物性タンパク質を重視した設計と言えます。

⚠️ 「分割表記」に注意

同じ原材料を別名で分けて記載することで、順位を下げるテクニックがあります。例えば「トウモロコシ、コーングルテン、コーンスターチ」と分けることで、実際には穀物が最も多くても、肉類を先頭に見せることができます。原材料全体を見て判断しましょう。

生肉と乾燥肉(ミール)の違い

「チキン」と「チキンミール」の違いも重要なポイントです。

  • チキン(生肉表記):水分を含んだ状態の重量。加工後は重量が大幅に減少
  • チキンミール:乾燥・粉砕済み。水分が少ないため、表記重量≒実質的なタンパク量

つまり、「チキン」が1位でも、加工後の実質量では「チキンミール」が2位のフードの方が、動物性タンパク質が多い可能性があります。

チキンミールって何?タンパク源の見方

原材料表示では、タンパク源の「具体性」も見逃せないチェック項目です。

具体的な表記 vs 曖昧な表記

タンパク源の表記パターン
表記タイプ 特徴
具体的 チキン、ラム、サーモン、ビーフ 原材料が明確。アレルギー管理に適している
やや曖昧 家禽類、魚類 種類は限定されているが、具体的な動物は不明
曖昧 肉類、動物性油脂 何の動物かわからない。アレルギー管理が難しい

アレルギーが心配なわんこには、具体的な原材料名が記載されているフードがおすすめです。「肉類」「動物性油脂」などの曖昧な表記では、何の動物が使われているかわからず、アレルゲンを避けることが難しくなります。

「ミール」の意味

「チキンミール」「フィッシュミール」などの「ミール」は、原材料を乾燥・粉砕したものを指します。

💡 ミールの種類

  • チキンミール:鶏の筋肉組織を乾燥・粉砕したもの
  • チキン副産物ミール:内臓、頭、足などを含む可能性あり
  • ミートミール:何の動物かわからない汎用的な表記

「チキンミール」は品質の良いタンパク源ですが、「副産物ミール」「ミートミール」は内容が不明確です。不安な場合は避けるという選択肢もあります。

避けるべき添加物はある?

原材料表示の後半には、添加物が記載されています。添加物にはさまざまな種類があり、目的も異なります。

添加物の主な種類

ドッグフードに使われる主な添加物
種類 目的 具体例
酸化防止剤 脂質の酸化を防ぐ ミックストコフェロール(天然)、BHA・BHT(合成)
着色料 見た目を良くする カラメル色素、赤色○号、青色○号
保存料 カビや細菌の繁殖を防ぐ ソルビン酸カリウム
栄養添加物 栄養バランスを整える ビタミン類、ミネラル類

天然由来 vs 合成添加物

酸化防止剤には天然由来と合成のものがあります。

  • 天然由来:ミックストコフェロール(ビタミンE)、ローズマリー抽出物、クエン酸
  • 合成:BHA、BHT、エトキシキン、没食子酸プロピル

合成酸化防止剤はペットフード安全法の基準内であれば使用可能ですが、気になる飼い主さんは天然由来の酸化防止剤を使用したフードを選ぶ方法もあります。[4]

💡 着色料について

犬は色を識別する能力が人間より低いため、着色料は主に飼い主の視覚的な満足のために使われています。着色料がないフードでも、犬の食いつきには影響しないことが多いです。気になる飼い主さんは、着色料不使用のフードを選ぶ方法もあります。

「無添加」の意味

「無添加」と表示されていても、すべての添加物が入っていないわけではありません。多くの場合、「人工着色料・人工香料・人工保存料無添加」など、特定の添加物を指しています。何が無添加なのか、表示を確認してみてください。

また、栄養添加物(ビタミン・ミネラル類)は総合栄養食の基準を満たすために必要なため、ほぼすべてのフードに含まれています。

総合栄養食・一般食の違い

原材料表示以外にも、パッケージにはフード選びに役立つ情報が記載されています。

総合栄養食と一般食の違い

ドッグフードには「目的」が表示されています。主食として与えるなら、「総合栄養食」を選んでください。[3]

ペットフードの目的表示
表示 意味 使い方
総合栄養食 そのフードと水だけで必要な栄養を摂取できる 主食として毎日与えられる
一般食(副食) 栄養基準を満たしていない おかず・トッピング用。主食には不向き
間食 おやつ しつけやご褒美に。与えすぎに注意
療法食 特定の疾患に配慮した設計 獣医師の指導のもとで使用

対象年齢(ライフステージ)

フードには対象年齢が表示されています。愛犬のライフステージに合ったフードを選んでください。

  • 子犬用(パピー):成長期に必要な高カロリー・高タンパク設計
  • 成犬用(アダルト):維持期に適したバランス設計
  • シニア用:代謝が落ちた高齢犬向けの設計
  • 全年齢対応:どのライフステージにも対応

原産国と製造国

「原産国」は最終加工を行った国を指します。原材料の産地とは異なる場合があります。例えば、「原産国:日本」でも、原材料は海外から輸入している可能性があります。

原材料の産地にこだわる場合は、メーカーの公式サイトや問い合わせで確認できます。

すぐ使える!5つのチェックリスト

ここまでの内容を踏まえて、フードを選ぶときのチェックリストをまとめました。

原材料表示チェックリスト

  • □ 原材料の最初に具体的な肉類名(「チキン」「ラム」など)が記載されているか
  • □ 穀物が複数に分割表記されていないか
  • □ 酸化防止剤・着色料は天然由来か(気になる場合)
  • □ 「総合栄養食」表示があり、AAFCO基準またはペットフード公正取引協議会の基準を満たしているか
  • □ 対象年齢(ライフステージ)は愛犬に合っているか

すべての項目を満たす必要はありません。愛犬の状態や、飼い主さんが重視するポイントに合わせて、優先順位をつけて選んでください。

よくある質問

Q. 原材料表示の順番には意味がありますか?

はい、原材料は配合量の多い順に記載することがペットフード公正競争規約で定められています。最初に記載されている原材料がそのフードのメイン食材です。肉類が最初に来ているフードは、タンパク質を重視した設計と言えます。

Q. チキンミールとは何ですか?

チキンミールとは、鶏肉を加熱・乾燥・粉砕して作られた原材料です。水分を除去しているため、同じ重量でも生肉より多くのタンパク質を含みます。「副産物ミール」と異なり、チキンミールは筋肉組織が主原料です。

Q. 避けた方がいい添加物はありますか?

ペットフード安全法の基準内であれば安全性は確保されていますが、気になる場合は合成着色料(赤色○号、青色○号など)、合成酸化防止剤(BHA、BHT、エトキシキンなど)を避けることができます。天然由来の酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)を使用したフードを選ぶ方法もあります。

Q. 「肉類」と「チキン」の表記の違いは?

「チキン」「ラム」など具体的な名称は、その動物の肉を使用していることを示します。一方「肉類」「家禽類」などの総称表記は、複数の動物の肉が混合されている可能性があります。アレルギーが心配な場合は、具体的な名称で記載されているフードを選ぶと安心です。

Q. 総合栄養食と一般食の違いは?

総合栄養食は、そのフードと水だけで必要な栄養素をすべて摂取できる基準を満たしたフードです。一般食(副食)は栄養基準を満たしておらず、主食には適しません。パッケージの表記を必ず確認してください。

まとめ

ドッグフードの原材料表示を読むときは、以下の5つのポイントを押さえましょう。

  • 原材料の順番:配合量の多い順に記載。最初に肉類があるかチェック
  • タンパク源の具体性:「チキン」など具体名か、「肉類」など曖昧か
  • 添加物の種類:酸化防止剤・着色料が天然由来か合成か
  • 総合栄養食の表示:主食として与えるなら必須
  • 対象年齢:愛犬のライフステージに合っているか

完璧なフードを探す必要はありません。愛犬の体調や好み、飼い主さんの価値観に合ったフードを選ぶことが大切です。迷ったときは、この記事のチェックリストを参考にしてみてください。

参考文献を表示(全4件)
  1. 農林水産省. ペットフード安全法
  2. ペットフード公正取引協議会. ペットフードの表示に関する公正競争規約
  3. AAFCO. Dog and Cat Food Nutrient Profiles
  4. 環境省. ペットフード・ガイドライン

愛犬にぴったりのフードを見つけよう

愛犬の犬種・年齢・悩みに合わせて、111商品の中から最適なフードをご提案します。

無料で診断する(30秒)→

こちらもおすすめ