「うちの子にぴったりのフードはどれ?」「給餌量はこれで合ってる?」——小型犬の飼い主さんから、こうした声がとても多く寄せられています[3]。
その気持ち、よくわかります。フードの種類が多すぎて「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いでしょう。愛犬の健康を思うからこそ、真剣に悩んでしまうものです。
でもご安心ください。実は、小型犬のフード選びには押さえておくべきポイントがあります。小型犬と大型犬では必要な栄養バランスや粒サイズが大きく異なるため、それを理解すればフード選びがぐっと楽になります。
このガイドでは、小型犬のフード選びの基本から、体重別の給餌量、AAFCO基準の見方、失敗しない選び方まで一緒に見ていきましょう。
📊 小型犬の飼い主さんが抱える悩みTOP5
当サイト診断データ 2025年9月〜2026年1月(n=1,608)
当サイトの診断データによると、小型犬の飼い主さんの42.0%が皮膚・被毛、36.2%が体重管理の悩みを抱えています。フード選びはこれらの悩み解決に直結します。
小型犬にはどんな栄養が必要?
1. 高い代謝率
小型犬は体重あたりの基礎代謝が大型犬の約1.5〜2倍といわれています[2]。体表面積と体重の比率が大きいため、熱を放出しやすく、体温維持に多くのエネルギーが必要です。
| 体サイズ | 体重範囲 | 1kgあたりカロリー | 具体例(5kg犬) |
|---|---|---|---|
| 超小型犬 | 〜5kg | 75〜90kcal | 375〜450kcal/日 |
| 小型犬 | 5〜10kg | 65〜75kcal | 325〜375kcal/日 |
| 中型犬 | 10〜25kg | 55〜65kcal | - |
| 大型犬 | 25kg〜 | 45〜55kcal | - |
2. 小さな胃
小型犬の胃は小さく、1回に大量の食事を取れません。そのため、高カロリー密度(360kcal/100g以上)のフードがおすすめです。
3. 歯が小さい
小型犬の歯は小さく、大きな粒を噛み砕くのが苦手です。粒サイズ5〜8mmくらいが食べやすいです。
4. 低血糖リスク
特に超小型犬(3kg以下)は、空腹時間が長いと低血糖を起こしやすい傾向があります。1日2〜3回に分けて給餌するのがおすすめです。また、冬場は体温維持にエネルギーを使うため、冬の小型犬の健康管理も意識しておきましょう。
5. 長寿傾向
小型犬の平均寿命は13〜15歳と、大型犬(9〜11歳)より長いです。だからこそ、長期的な健康維持が大切です。
体重別の適正給餌量
計算式
1日の必要カロリー = 70 × (体重kg)^0.75 × 活動係数
| 犬の状態 | 活動係数 | 具体例 |
|---|---|---|
| 運動量少ない | 1.2〜1.4 | 1日散歩15分程度 |
| 普通 | 1.6 | 1日散歩30分×2回 |
| 運動量多い | 2.0 | 毎日60分以上運動 |
| 成長期(〜1歳) | 2.0〜3.0 | 子犬 |
| 妊娠・授乳期 | 2.0〜4.0 | 母犬 |
体重別の給餌量早見表
| 体重 | 必要カロリー(活動係数1.6) | 給餌量 | 1回量(2回給餌) |
|---|---|---|---|
| 3kg | 240kcal | 約64g | 約32g |
| 4kg | 302kcal | 約81g | 約40g |
| 5kg | 374kcal | 約100g | 約50g |
| 6kg | 426kcal | 約114g | 約57g |
| 7kg | 496kcal | 約132g | 約66g |
| 8kg | 556kcal | 約148g | 約74g |
| 9kg | 613kcal | 約163g | 約82g |
| 10kg | 662kcal | 約177g | 約88g |
⚠️ 重要な注意点
- 上記はあくまで目安です。個体差により±20%程度の調整が必要
- 2週間ごとに体重測定し、増減に応じて給餌量を調整
- BCS(ボディコンディションスコア)3/5が理想
- フードのカロリーにより給餌量は変わります(パッケージ確認必須)
AAFCO基準の見方
AAFCO基準とは?
米国飼料検査官協会(AAFCO)が定めた、ペットフードの栄養基準です。日本のペットフード公正取引協議会もこの基準を採用しています。
成犬用AAFCO基準(乾物ベース)
| 栄養素 | 最小値 | 最大値 | 理想範囲(小型犬) |
|---|---|---|---|
| タンパク質 | 18.0% | - | 22〜32% |
| 脂質 | 5.5% | - | 12〜18% |
| カルシウム | 0.5% | 2.5% | 1.0〜1.8% |
| リン | 0.4% | 1.6% | 0.8〜1.4% |
| カルシウム:リン比 | 1:1 | 2:1 | 1.2:1〜1.5:1 |
「総合栄養食」の意味
パッケージに「総合栄養食」と表示されているフードは、そのフードと水だけで犬の健康を維持できることを意味しています[1]。これなら安心です。
総合栄養食の表示条件:
- AAFCO基準をすべて満たす
- 給与試験(実際に犬に与えて健康維持を確認)に合格
粒サイズの選び方
体重別の推奨粒サイズ
| 体重 | 推奨粒サイズ | 理由 |
|---|---|---|
| 〜3kg(超小型) | 5〜6mm | 口・歯が小さい |
| 3〜5kg | 6〜7mm | 小型犬標準サイズ |
| 5〜10kg | 7〜10mm | やや大きめでもOK |
粒の形状
- 丸型: 最も一般的、噛み砕きやすい
- 三角型: 歯垢除去効果あり
- 平型: 早食い防止効果
硬さ
- ドライフード: 歯の健康に良い、保存しやすい
- セミモイスト: 柔らかく食べやすい、嗜好性高い
- ウェットフード: 水分補給、消化しやすい
どうすればフード選びで失敗しない?
1. 総合栄養食であること
まずはパッケージに「総合栄養食」の表示があることを確認しましょう。「一般食」「副食」では栄養が不足してしまいます。
2. 小型犬用または全犬種対応
小型犬専用フードがおすすめですが、全犬種対応でも粒サイズが小さければ大丈夫です。
3. 原材料の質
原材料は含有量の多い順に記載されているので、チェックしてみてください。
良い原材料の例
- 第1原材料が肉・魚: チキン、ラム、サーモンなど
- 具体的な名前: 「チキン」○、「肉類」×
- ミール表記の確認: 「チキンミール」は肉を乾燥・粉砕したもので悪くない
⚠️ 避けたい原材料
- 曖昧な表記: 「肉類」「穀類」「動物性油脂」
- 副産物: 「ミートミール」「動物性副産物」
- 着色料: 赤色○号、黄色○号など(犬には不要)
- BHA、BHT: 合成保存料(天然保存料が望ましい)
4. 添加物の確認
推奨される添加物:
- 天然保存料: ミックストコフェロール(ビタミンE)、ローズマリー抽出物
- ビタミン・ミネラル: 栄養強化のため
- プロバイオティクス: 腸内環境改善
5. 価格とコスパ
フードの価格帯は品質と密接に関係しています。以下に価格帯別の特徴をまとめました。
| 価格帯 | 100gあたり | 特徴 | 対象 |
|---|---|---|---|
| エコノミー | 〜100円 | 穀物中心、添加物多め | 推奨しない |
| スタンダード | 100〜200円 | バランス良好、コスパ良 | 一般的な小型犬 |
| プレミアム | 200〜400円 | 高品質原材料、無添加 | アレルギー、こだわり派 |
| スーパープレミアム | 400円〜 | ヒューマングレード、特殊製法 | 特別なニーズ |
小型犬におすすめのフード4選
Nutro シュプレモ プレミアムブレンド チキン
| 主原料 | チキン、ラム、サーモン |
|---|---|
| 成分 | タンパク質30% / 脂質16% / 365kcal |
| タイプ・対象年齢 | ドライフード / 成犬用 |
| 小型犬向け特徴 | グレインフリー、オメガ脂肪酸配合で皮膚・被毛ケア |
こんな子におすすめ
- 活発で運動量が多い小型犬
- 皮膚・被毛の健康が気になる子
- 穀物アレルギーが心配な子
15種類の自然素材をバランス良くブレンドした高タンパク設計のフードです。チキン・ラム・サーモンの3種の動物性タンパク質配合で栄養バランスに優れ、AAFCO基準準拠の総合栄養食として活発な小型犬の健康を総合的にサポートします。
ウェルネスコア 小型犬体重管理用
| 主原料 | 七面鳥、チキン |
|---|---|
| 成分 | タンパク質34% / 脂質13% / 356kcal |
| タイプ・対象年齢 | ドライフード / 成犬用(体重管理) |
| 小型犬向け特徴 | 高タンパク・低脂肪設計、グルコサミン・コンドロイチン配合 |
こんな子におすすめ
- 体重が気になる・ダイエット中の子
- 関節のケアが必要な子
- お腹が弱く消化に配慮したい子
七面鳥を主原料とした高タンパク質34%・低脂肪13%設計で、小型犬の体重管理をサポートします。グルコサミン・コンドロイチン配合で関節の健康維持、オメガ3脂肪酸1.25%で皮膚・被毛ケア、プロバイオティクス配合で消化をサポートする総合的な栄養設計のフードです。
ナウフレッシュ スモールブリード アダルト
| 主原料 | ターキー、サーモン、ダック(100%生肉使用) |
|---|---|
| 成分 | タンパク質27% / 脂質17% / 371kcal |
| タイプ・対象年齢 | ドライフード / 成犬用 |
| 小型犬向け特徴 | 小型犬専用粒サイズ、ヒューマングレード、プロバイオティクス配合 |
こんな子におすすめ
- 素材にこだわりたい飼い主さんの愛犬
- お腹が敏感で消化に配慮したい子
- 野菜・果物の栄養も一緒に摂らせたい子
ターキー・サーモン・ダックの100%生肉使用で、小型犬専用に粒サイズと栄養を最適化したフードです。プロバイオティクス配合で腸内環境をサポートし、豊富な野菜・果物で抗酸化成分も配合したプレミアム品質フードです。
ペルシア オールミックス
| 主原料 | 牛、鶏、馬、魚肉(4種の生肉使用) |
|---|---|
| 成分 | タンパク質28% / 脂質10% / 360kcal |
| タイプ・対象年齢 | ドライフード / 成犬用 |
| 小型犬向け特徴 | 粒サイズ約5mm、国産・無添加、乳酸菌配合 |
こんな子におすすめ
- 超小型犬で粒が大きいと食べにくい子
- 国産・無添加にこだわりたい飼い主さんの愛犬
- フードに飽きやすく食いつきが気になる子
超小型犬専用設計の国産無添加フードで、牛・鶏・馬・魚・豚の4種の生肉を配合しています。粒サイズ約5mmで超小型犬も食べやすく、クランベリー配合で泌尿器の健康もサポート。国産にこだわる飼い主さんに最適なヒューマングレード品質です。
よくある質問
小型犬のフードの適正な給餌量は?
体重3kgで約60〜70g/日、5kgで約90〜100g/日、7kgで約115〜130g/日が目安です(375kcal/100gのフードの場合)。
ただし、活動量、年齢、体質により調整が向いています。2週間ごとに体重とBCS(ボディコンディションスコア)を確認し、適正量を見極めましょう。
小型犬専用フードは必要?
必須ではありませんが推奨されます。
小型犬専用フードは、粒サイズが小さく(5〜8mm)食べやすい、カロリー密度が高く少量で栄養が取れる、小型犬に多い関節・歯周病対策成分が配合されているなどのメリットがあります。
AAFCO基準とは?
米国飼料検査官協会が定めた、ペットフードの栄養基準です。
AAFCO基準を満たすフードは「総合栄養食」と表示でき、そのフードと水だけで犬の健康を維持できることを意味します。日本のペットフード公正取引協議会もAAFCO基準を採用しています。
まとめ
小型犬のフード選びは、体のサイズに合った栄養バランスと粒サイズが大切です。
この記事の重要ポイント
- 高い代謝率: 体重1kgあたり75〜90kcal必要
- 小さな粒: 5〜8mmが理想
- 総合栄養食を選ぶ: AAFCO基準準拠
- 原材料の質: 第1原材料が肉・魚
- 体重管理: 2週間ごとに測定、BCS 3/5維持
愛犬の体質、活動量、好みに合わせて、ぴったりのフードを選びましょう。