犬の給餌量計算|フード別グラム数の求め方と体重別の目安表

小型犬の給餌量計算|ライフステージ別の適正量と自動ツール

💡 この記事の結論

フードのグラム数は「カロリー÷フードのカロリー密度」で求められます

  • 給餌量(g)= DER ÷ フードのkcal/100g × 100 - フードごとにカロリー密度が違うため、グラム数も変わる
  • 体重別の目安表つき - 2〜10kgの小型犬、低活動/標準/高活動の3パターンで掲載
  • パッケージ記載量との比較方法 - メーカー推奨量と計算値のズレをチェックする方法を解説

📌 詳しくは本文で解説します

「うちの子には、このフードを何グラムあげればいいんだろう?」そんな疑問を抱えていませんか?

同じ体重の犬でも、フードによってカロリー密度が違うため、適切な給餌量(グラム数)はフードごとに変わります。フードを切り替えたのに前と同じ量を与え続けて、いつの間にか太ってしまった...というケースは珍しくありません。

パッケージに書いてある給餌量目安もありますが、愛犬の活動量や避妊・去勢の有無によって最適な量は異なります。

この記事では、フードのカロリー密度から給餌量(g)を求める方法と、体重2〜10kgの小型犬向けの目安表、さらにパッケージ記載量との比較チェック方法を紹介します。

小型犬のライフステージとは?

ライフステージの3つの区分

小型犬のライフステージは、成長段階と栄養ニーズに基づいて3つに分けられます。[3]

小型犬のライフステージ区分
ライフステージ 年齢 特徴
子犬期(Puppy) 1歳未満 急速な成長期、高エネルギー必要
成犬期(Adult) 1〜6歳 維持期、安定したエネルギー必要
シニア期(Senior) 7歳以上 代謝低下、低カロリー推奨

💡 補足情報

小型犬は約10ヶ月齢で成長が完了しますが、大型犬は最大24ヶ月齢まで成長が続きます。そのため、小型犬は1歳で成犬用フードへの切り替えが適切です。

なぜライフステージで給餌量が変わるのか

ライフステージごとに必要なエネルギー量が異なるのは、体の成長や代謝速度が変化するためです。[4]

子犬期は体重を40〜50倍に増やす急成長期。骨格形成や筋肉発達のため、成犬の約2倍のエネルギーが必要です。

成犬期は体重維持が中心。活動量に応じた適切なカロリー管理が肥満予防の鍵になります。

シニア期は筋肉量の減少と代謝の低下により、成犬期より10〜20%少ないカロリーで十分です。

📊 2,685人の飼い主さんに聞きました(2025年9月〜2026年2月)

実際に聞いてみると、子犬期の飼い主さんの最も多い悩みは「涙やけ」(39.9%)と「皮膚・被毛」(35.2%)でした。一方、成犬期では「皮膚・被毛」(48.8%)と「体重管理」(41.2%)、シニア期では「関節」(37.3%)と「皮膚・被毛」(37.1%)が上位を占めています。

年齢によって必要な栄養バランスが変わることが、データからも裏付けられています。

ライフステージ別の主な悩み Top3
ライフステージ 1位 2位 3位
子犬期(878人) 涙やけ
(39.9%)
皮膚・被毛
(35.2%)
関節
(33.6%)
成犬期(1,171人) 皮膚・被毛
(48.8%)
体重管理
(41.2%)
アレルギー
(37.6%)
シニア期(636人) 関節
(37.3%)
皮膚・被毛
(37.1%)
体重管理
(31.9%)

フード別グラム数の求め方

愛犬に与えるフードのグラム数は、1日に必要なカロリー(DER)フードのカロリー密度(kcal/100g)の2つがわかれば簡単に計算できます。

必要カロリー(DER)の確認

まず、愛犬の1日に必要なカロリー(DER)を把握しましょう。DERは「RER(安静時エネルギー要求量)× 活動係数」で求められます。RERの計算式や活動係数の詳細は、カロリー自動計算ツールのページで詳しく解説しています。

ここでは代表的な体重のDER目安を示します(避妊・去勢済み成犬、活動係数1.6の場合)。

体重別DER目安(避妊・去勢済み成犬)
体重 DER(kcal/日)
2kg約189 kcal
3kg約256 kcal
5kg約374 kcal
7kg約482 kcal
10kg約630 kcal

フードのカロリー密度を確認する

フードのパッケージ裏面に記載されている「代謝エネルギー(ME)」を確認してください。表記方法はメーカーによって異なります。

  • kcal/100g: そのまま使えます(最も一般的な表記)
  • kcal/kg: 10で割ると kcal/100g に変換できます(例: 3,600kcal/kg → 360kcal/100g)
  • kcal/カップ: メーカーに1カップの重量を確認し、100gあたりに換算してください

給餌量の計算式

DERとフードのカロリー密度がわかったら、以下の式で1日に必要なグラム数が求められます。

給餌量(g)= DER(kcal)÷ フードのkcal/100g × 100

具体例: 3種類のフードで比較

体重5kg・避妊済み成犬(DER = 374 kcal)の場合、フードのカロリー密度によって給餌量がどう変わるか見てみましょう。

フード別の給餌量比較(体重5kg・DER 374kcal)
フードタイプ カロリー密度 計算式 1日の給餌量
低カロリーフード 320 kcal/100g 374 ÷ 320 × 100 約117g
標準的なフード 360 kcal/100g 374 ÷ 360 × 100 約104g
高カロリーフード 400 kcal/100g 374 ÷ 400 × 100 約94g

同じ犬でも、フードのカロリー密度が異なれば給餌量は20g以上の差が出ます。フードを切り替えた際は必ず給餌量を再計算することが見逃せない要素です。

⚠️ 注意

計算式はあくまで目安です。個体差により実際の必要量は計算値の±50%の範囲で変動することがあります[3]。体重の増減を観察しながら、愛犬一頭一頭に合わせて調整してあげてください。

【自動計算ツール】愛犬の適正給餌量を診断

「計算は難しそう...」と思った方もご安心ください。以下のツールに愛犬の情報を入力するだけで、適正な給餌量が自動で計算されます。

体重別の給餌量目安表

体重2〜10kgの小型犬について、活動量3パターン×フードのカロリー密度360kcal/100g(標準的なドライフード)を基準にした給餌量目安表です。愛犬の体重と活動量に近いところを探してみてください。

体重別・活動量別の1日給餌量目安(360kcal/100gのフードの場合)
体重 低活動
(室内中心)
標準
(散歩30分)
高活動
(散歩1時間+)
2kg 約39g 約53g 約66g
3kg 約53g 約71g 約89g
4kg 約66g 約88g 約110g
5kg 約78g 約104g 約130g
6kg 約89g 約119g 約149g
7kg 約100g 約134g 約167g
8kg 約111g 約148g 約185g
9kg 約121g 約162g 約202g
10kg 約131g 約175g 約219g

💡 この表の計算根拠

上記の表は以下の計算で算出しています。

  • 低活動: RER × 1.2(室内中心)÷ 360 × 100
  • 標準: RER × 1.6(避妊・去勢済み成犬)÷ 360 × 100
  • 高活動: RER × 2.0(活動的な成犬)÷ 360 × 100

お使いのフードのカロリー密度が360kcal/100gと異なる場合は、上記の値を「360 ÷ お使いのフードのkcal/100g」で掛けて調整してください。例えば、400kcal/100gのフードなら、表の値 × 0.9 が目安です。

パッケージ記載量との比較方法

フードのパッケージに書かれている給餌量目安と、自分で計算した値が異なることはよくあります。ここでは、その違いの読み解き方と調整のポイントを解説します。

なぜパッケージの目安量と計算値がズレるのか

パッケージの給餌量目安は、メーカーが「標準的な犬」を想定して算出しています。具体的には以下の前提が置かれていることが多いです。

  • 未避妊・未去勢の成犬(活動係数1.8前後)
  • 標準体型(BCS 3/5)
  • 中程度の活動量

そのため、避妊・去勢済みの犬(活動係数1.6)や室内中心の犬ではパッケージの目安量よりも少なくて良いケースが多くなります。

比較チェックの3ステップ

パッケージの給餌量が適切かどうか、以下の手順で確認してみましょう。

ステップ1: パッケージ記載量をカロリーに変換

パッケージに「体重5kg: 1日80g」と書いてあり、フードが360kcal/100gの場合:

80g × 360 ÷ 100 = 288 kcal

ステップ2: 自分で計算したDERと比べる

体重5kg・避妊済み成犬のDER = 約374 kcal。この場合、パッケージ記載量(288kcal)は計算値より約23%少ないことがわかります。

ステップ3: 差が大きい場合の対処

パッケージ記載量と計算値の差への対処
差の大きさ 対処方法
±10%以内 誤差の範囲。パッケージ記載量で問題ありません
10〜20%のズレ 愛犬の体型(BCS)を確認し、計算値を参考に微調整
20%以上のズレ 計算値を優先しつつ、2週間ごとに体重を測定して調整

⚠️ フード切り替え時は要注意

フードを変更した際、以前と同じグラム数で与えると、カロリー密度の違いから太ったり痩せたりすることがあります。フードを切り替えるときは必ず新しいフードのカロリー密度で給餌量を再計算しましょう。

ライフステージ別の給餌ガイド

子犬期(1歳未満)の給餌

子犬期は生涯で最も成長が早く、栄養需要が高い時期。この時期の食事はとても大切です。子犬用フードへの切り替え時期についても、ぜひ確認しておきましょう。

📊 子犬期の飼い主さん878人に聞きました(2025年9月〜2026年2月)

実際に聞いてみると、「散歩1時間程度」が29.4%と最も多く、「散歩1時間+遊び」も26.4%いました。子犬期は好奇心旺盛で活発な時期なので、適度な運動を取り入れている飼い主さんが多いようです。

また、飼い主さんの悩みとして「涙やけ」(39.9%)と「皮膚・被毛」(35.2%)が上位を占めており、成長期特有の体質変化への関心が高いことがわかります。

必要な栄養素

  • タンパク質: 22%以上(AAFCO基準)[1]
  • 脂質: 8%以上
  • カルシウム・リン: 骨格形成に重要
  • DHA・EPA: 脳と目の発達をサポート

給餌回数

子犬の胃は小さいため、1日3〜4回に分けて与えます。

  • 生後2〜4ヶ月: 1日4回
  • 生後4〜6ヶ月: 1日3回
  • 生後6〜12ヶ月: 1日2〜3回

⚠️ 注意点

過度な成長速度は骨格異常のリスクを高めます。ふっくらし過ぎず、肋骨が軽く触れる程度の体型を維持しましょう。

成犬期(2〜6歳)の給餌

成犬期は体重維持が目標になります。活動量に応じた適切なカロリー管理がポイントです。

📊 成犬期の飼い主さん1,171人に聞きました(2025年9月〜2026年2月)

実際に聞いてみると、「散歩1時間程度」が最も多く36.2%、次いで「散歩1時間+遊び」が28.1%でした。適度な運動を取り入れている飼い主さんが多いことがわかります。

一方で、「皮膚・被毛」(48.8%)が最も多い悩みとなっており、「体重管理」(41.2%)、「アレルギー」(37.6%)も上位に入っています。

必要な栄養素

  • タンパク質: 18%以上(AAFCO基準)[1]
  • 脂質: 5〜15%(活動量による)
  • 繊維質: 消化と満腹感のサポート

給餌回数

1日2回が基本です。朝夕の決まった時間に与えることで、消化リズムが安定します。

体重管理のポイント

  • 週1回の体重測定を習慣化
  • 肋骨が触れる、腰にくびれがある状態を維持[3]
  • おやつは1日総カロリーの10%以内に

💡 避妊・去勢後の調整

避妊・去勢手術後は代謝が変化し、20〜30%カロリーが少なくても体重維持できます。手術後は給餌量を徐々に減らし、体重の変化を観察しながら調整しましょう。

シニア期(7歳以上)の給餌

シニア期になると筋肉量が減り、脂肪が増えやすくなってきます。カロリー調整と栄養バランスの見直しを意識してあげましょう(シニア犬の栄養ガイドも参考にしてください)。[5]

📊 シニア期の飼い主さん636人に聞きました(2025年9月〜2026年2月)

実際に聞いてみると、「散歩1時間程度」が31.6%と最も多く、「散歩30分程度」も23.4%いました。シニア期でも適度な運動を続けている飼い主さんが多いようです。

ただし、「関節」(37.3%)が最も多い悩みとなっており、「皮膚・被毛」(37.1%)、「体重管理」(31.9%)が続いています。加齢に伴う体の変化への配慮が必要な時期であることが分かります。

必要な栄養素

  • タンパク質: 筋肉維持のため質の高いものを
  • 脂質: 低め(肥満予防)
  • 繊維質: 消化機能のサポート
  • 関節サポート成分: グルコサミン、コンドロイチン

カロリー調整

成犬期より10〜20%少ないカロリーで十分です。ただし、食欲低下や体重減少が見られる場合は、獣医師に相談してください。

健康維持のポイント

  • 消化しやすいフードを選ぶ
  • 水分摂取量の確保(ドライフードにぬるま湯を加えるのも有効)
  • 定期的な健康チェック(年2回推奨)

給餌量の調整が必要なのはどんなとき?

避妊・去勢後の調整

避妊・去勢手術は肥満リスクを2倍に高めることがあります。ホルモンバランスの変化により、以前と同じ量では太りやすくなるので見落としがちなポイントです。

📅 手術後の給餌量調整プラン

  • 手術直後〜1週間: 通常量の80%に減量
  • 2〜4週間: 体重を週1回測定、増加傾向なら70%まで減量
  • 1ヶ月後〜: 体重が安定する量を見つけて維持

活動量の変化

散歩時間の変更、引越し、季節による運動量の変化に応じて給餌量を調整しましょう。

活動量が増えた場合: 10〜20%増量し、2週間後に体重確認

活動量が減った場合: 10〜20%減量し、2週間後に体重確認

体重の増減が見られる場合

理想体重から5%以上の増減があれば要注意です。早めに対処しましょう。

体重が増加している

  • 給餌量を10%減らす
  • おやつを半分に減らす
  • 運動量を増やす(散歩時間+10分)

体重が減少している

  • 給餌量を10%増やす
  • 食欲低下がある場合は獣医師に相談
  • ストレスや病気の可能性を確認

⚠️ 受診推奨

以下の場合は早めに獣医師に相談してください: 急激な体重変化(1週間で5%以上)、食欲不振が3日以上続く、嘔吐や下痢を伴う体重減少。

よくある質問

Q1. フードを切り替えるタイミングは?

小型犬は1歳で成犬用フードへ、7歳でシニア用フードへの切り替えが目安です。ただし、避妊・去勢の時期や健康状態によって前後することがあります。切り替えは7〜10日かけて徐々に行い、消化器への負担を減らしましょう。

Q2. 給餌量を守っても太る場合は?

計算式はあくまで目安で、個体差により±50%の変動があります。太る場合は10%ずつ給餌量を減らし、2週間ごとに体重をチェックしてください。また、おやつの量や家族からの「ちょっとだけ」も見直しましょう。

Q3. パッケージの給餌量目安と違う場合は?

パッケージの目安は平均的な犬を想定しています。愛犬の活動量、避妊去勢の有無、代謝の個体差により、実際に必要な量は異なります。体重と体型(肋骨が触れるか、腰にくびれがあるか)を基準に調整してください。

Q4. おやつのカロリーはどう計算する?

おやつは1日の総カロリーの10%以内に収めます。例えば1日256kcal必要な犬なら、おやつは25kcal以内です。おやつを与えた分、主食を減らしてバランスを取りましょう。

Q5. 水はどのくらい必要?

犬は1日に体重1kgあたり50〜60mlの水が必要です。体重3kgなら150〜180ml程度。夏場や運動後はさらに多く必要になります。常に新鮮な水を用意し、飲水量が急に増減した場合は獣医師に相談してください。

まとめ: フードに合った給餌量を見つけよう

給餌量(g)は、DER ÷ フードのkcal/100g × 100 で求められます。フードによってカロリー密度が異なるため、フードを変えたら給餌量も必ず再計算しましょう。

  • フードのカロリー密度を確認 - パッケージ裏面の「代謝エネルギー(ME)」をチェック
  • パッケージ記載量は目安 - 愛犬の活動量や避妊・去勢の有無で適正量は変わる
  • 体重別の目安表を参考に - まずは表の値から始めて、体型を見ながら微調整
  • 2週間ごとに体重をチェック - 体重の増減を見ながらその子だけの最適量を見つける

計算値はあくまでスタートライン。愛犬の体型(BCS)と体重の変化を観察しながら、その子だけの最適な給餌量を見つけていきましょう。

参考文献を表示(全5件)
  1. Association of American Feed Control Officials (AAFCO). "Understanding Pet Food." 栄養基準と給餌ガイドライン.
  2. VCA Animal Hospitals. "Nutrition - General Feeding Guidelines for Dogs." RER/DER計算方法の解説.
  3. World Small Animal Veterinary Association (WSAVA). "Global Nutrition Guidelines." 国際的な栄養ガイドライン.
  4. National Research Council (NRC). "Nutrient Requirements of Dogs and Cats." (2006). エネルギー要求量の科学的根拠.
  5. American Kennel Club (AKC). "How Much Should I Feed My Dog?" 犬種別給餌ガイド.

うちの子に合うフードはどれ?

犬種・年齢・悩みから30秒で診断。111商品の中から愛犬にぴったりのフードをご提案します。

無料で診断する(30秒)→

こちらもおすすめ