小型犬のシニア用フード選び|7歳からの栄養管理と5つの選び方

小型犬のシニア用フード選びガイド

💡 この記事の結論

小型犬シニアのフード選びで押さえるべき5つのポイント

  • 適度なタンパク質(21〜28%) - 筋肉量の維持に重要
  • カロリー控えめ(325〜360kcal/100g) - 代謝低下に合わせて調整
  • 関節サポート成分配合 - グルコサミン・コンドロイチン・オメガ3
  • 抗酸化成分配合 - ビタミンE・C、ポリフェノールで健康維持
  • 消化に優しい設計 - 高消化性タンパク、食物繊維配合

おすすめシニアフード5選と年齢別の栄養管理を本文で紹介します

「うちの子ももう7歳…そろそろシニアフードに変えた方がいいの?」「シニア用と成犬用、何が違うの?」——愛犬の年齢を重ねると、こんな疑問が出てきますよね。

シニア期の小型犬は、見た目は元気でも体の中では少しずつ変化が起きています。代謝の低下、筋肉量の減少、消化機能の衰え…。だからこそ、シニア期に合った栄養バランスのフードで、健やかな毎日をサポートしてあげることが大切です。

この記事では、小型犬シニアのフード選びのポイントと、おすすめのシニアフードをご紹介します。

シニア期はいつから?

「シニア犬」の定義は犬種のサイズによって異なります。小型犬は一般的に7歳頃からシニア期に入ると言われています[1]

犬種サイズ別のシニア期開始目安

  • 超小型犬・小型犬:7〜8歳〜
  • 中型犬:6〜7歳〜
  • 大型犬:5〜6歳〜
  • 超大型犬:4〜5歳〜

小型犬は大型犬に比べて寿命が長く、シニア期も遅く始まります。ただし、個体差があるため、愛犬の状態を見ながらフードの切り替えを検討しましょう。

シニア期のサイン

  • 以前より寝ている時間が長くなった
  • 散歩の距離が短くなった、疲れやすくなった
  • 口周りや顔に白髪が出てきた
  • 段差や階段を嫌がるようになった
  • 食欲にムラが出てきた

シニア犬の体の変化

シニア期に入ると、体の中でさまざまな変化が起きています。フード選びの前に、これらの変化を理解しておきましょう。

基礎代謝の低下

シニア犬は基礎代謝が約15〜20%低下します[2]。若い頃と同じ量を食べていると、消費しきれずに太りやすくなります。

筋肉量の減少(サルコペニア)

加齢とともに筋肉量が減少する「サルコペニア」が起こります。筋肉は体を支える大切な組織。筋肉量を維持するためには、むしろタンパク質をしっかり摂ることが重要です。

「シニアだからタンパク質を減らす」は古い考え

かつては「シニア犬はタンパク質を減らすべき」と言われていましたが、現在の栄養学では健康なシニア犬には成犬と同等以上のタンパク質が必要とされています。腎臓病と診断されていない限り、タンパク質を制限する必要はありません。

消化機能の低下

消化酵素の分泌が減り、若い頃より消化に時間がかかるようになります。消化の良い原材料を使ったフードや、消化をサポートする成分(プロバイオティクス、食物繊維など)が配合されたフードがおすすめです。

関節の衰え

軟骨がすり減り、関節の動きが悪くなることがあります。グルコサミン・コンドロイチン・オメガ3脂肪酸などの関節サポート成分が入ったフードで、関節の健康維持をサポートできます。

📊 2,685人の飼い主さんに聞きました

シニア期(7歳以上)の飼い主さん636人が選んだ悩みTOP3(2025年9月〜2026年2月)

  • 関節ケア:37.3%
  • 皮膚・被毛:37.1%
  • 体重管理:31.9%

シニア期は関節と皮膚がほぼ同率でトップ。年齢とともにケアの重要性が増していきますね。

📊 シニア期の飼い主さんの悩みTOP3

シニア期(7歳以上)の飼い主さん636人(2025年9月〜2026年2月)

シニア期は関節ケア(37.3%)と皮膚・被毛(37.1%)がほぼ同率。約3人に1人の飼い主さんが複数の悩みを同時に抱えています。フードで総合的にケアしませんか?

シニアフード選び5つのポイント

シニア期の小型犬の健康を支えるフード選びのポイントを解説します。

ポイント1: 適度なタンパク質を維持(21〜28%)

筋肉量の維持のために、タンパク質21〜28%のフードを選びましょう。加齢とともにタンパク質の吸収効率が下がるため、良質な動物性タンパク質(チキン、魚、ラムなど)が主原料のフードがおすすめです。

ポイント2: カロリー控えめ(325〜360kcal/100g)

代謝が落ちたシニア犬には、カロリー控えめのフードが適しています。目安として100gあたり325〜360kcal。ただし、痩せている子や活動量が多い子は、成犬用フードの方が合う場合もあります。

シニアフードが向いている子・向いていない子

  • 向いている:運動量が減った、太りやすくなった、消化が弱くなった
  • 向いていない場合も:痩せ気味、食欲旺盛で元気、活動量が多い

愛犬の状態に合わせて選びましょう。

ポイント3: 関節サポート成分配合

関節の健康維持のために、グルコサミン、コンドロイチン、MSM、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が配合されたフードを選ぶと安心です。

ポイント4: 抗酸化成分配合

ビタミンE、ビタミンC、ポリフェノール、βカロテンなどの抗酸化成分は、細胞の健康維持に役立ちます。認知機能の健康維持にも良いとされています[3]

ポイント5: 消化に優しい設計

消化機能が衰えたシニア犬には、高消化性タンパク質を使用し、プロバイオティクス(乳酸菌など)適度な食物繊維が配合されたフードがおすすめです。お腹の健康維持をサポートします。

年齢別の給餌量と注意点

シニア犬の給餌量は、年齢、体重、活動量によって調整が必要です。

シニア期の給餌量目安

成犬期に比べて10〜20%程度減らすのが一般的ですが、愛犬の体型を見ながら調整しましょう。

体重別の1日給餌量目安(350kcal/100gのフードの場合)
体重 成犬(参考) シニア(7歳〜) 高齢(12歳〜)
3kg 65〜75g 55〜65g 50〜60g
5kg 90〜105g 75〜90g 70〜85g
7kg 115〜130g 95〜115g 90〜105g

給餌量調整のポイント

  • 太り気味:給餌量を5〜10%減らす、低カロリーフードへ切り替え
  • 痩せ気味:給餌量を5〜10%増やす、成犬用フードも検討
  • 食欲低下:ウェットフードを混ぜる、温めて香りを立たせる
  • 定期的な体重測定:月1回は体重をチェック

機能性成分による健康サポート

シニアフードに含まれる機能性成分と、その働きについて解説します。

関節サポート成分

関節サポート成分の働き
成分 働き
グルコサミン 軟骨の材料となるアミノ糖。関節の健康維持をサポート
コンドロイチン 軟骨に水分を保持し、クッション性を維持
MSM 関節の柔軟性をサポートする有機硫黄化合物
オメガ3脂肪酸(EPA・DHA) 関節の健康維持をサポート。魚油に豊富

認知機能サポート成分

  • DHA:脳の構成成分。認知機能の健康維持に関与
  • 抗酸化成分:ビタミンE、C、βカロテン、ポリフェノールなど
  • 中鎖脂肪酸(MCT):脳のエネルギー源として注目される成分

消化サポート成分

  • プロバイオティクス:乳酸菌などの善玉菌。腸内環境の健康維持に
  • プレバイオティクス:オリゴ糖など。善玉菌のエサになる
  • 食物繊維:適度な量で便通の健康維持をサポート

よくある質問

Q. 小型犬は何歳からシニアですか?

小型犬は一般的に7歳頃からシニア期に入ります。ただし、個体差があり、10歳でも元気な子もいれば、6歳頃から衰えが見られる子もいます。7歳を目安にシニア用フードへの切り替えを検討し、愛犬の状態を見ながら判断しましょう。

Q. シニア用フードと成犬用フードの違いは何ですか?

シニア用フードは、代謝が落ちたシニア犬向けにカロリーを抑えつつ、筋肉維持のためのタンパク質は維持または増量されています。また、関節サポート成分(グルコサミン・コンドロイチン)、抗酸化成分、消化に優しい原材料が配合されていることが多いです。

Q. シニア犬にタンパク質を与えすぎると腎臓に悪いですか?

健康なシニア犬であれば、タンパク質の摂取量を減らす必要はありません。むしろ、筋肉量の維持のために成犬と同等以上のタンパク質が必要です。ただし、腎臓病と診断された場合は獣医師の指示に従い、タンパク質量を調整する必要があります。

Q. シニア犬の給餌量はどのくらい減らすべきですか?

シニア犬は基礎代謝が約15〜20%低下するため、同じ量を食べると太りやすくなります。ただし、一律に減らすのではなく、愛犬の体型(BCS)を確認しながら調整しましょう。痩せすぎも筋肉量の減少につながるため、適正体重を維持することが大切です。

まとめ

小型犬シニアのフード選びでは、適度なタンパク質維持、カロリー控えめ、関節サポート成分、抗酸化成分、消化に優しい設計の5つのポイントを押さえることが大切です。

シニア期は長く続く大切な時期。適切な栄養管理で、愛犬の健やかな毎日をサポートしてあげましょう。

フード選びに迷ったら、この記事で紹介したおすすめフードを参考にしてみてください。愛犬の状態に合わせて、最適なフードを見つけていきましょう。

参考文献を表示(全3件)
  1. McMillan KM, et al. "Longevity of companion dog breeds: those at risk and those spared." Sci Rep. 2024;14:531.
  2. AAHA. "2023 AAHA Senior Care Guidelines for Dogs and Cats - Nutrition."
  3. Landsberg GM, et al. "Cognitive dysfunction syndrome: a disease of canine and feline brain aging." Vet Clin North Am Small Anim Pract. 2012;42(4):749-68.

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