シーズーの皮膚が黒い・かさぶた|見分け方と受診の目安

じゅうたんに伏せたシーズーの背中に飼い主が手を添えている写真風の画像(編集部作成)

シーズーの毛をかき分けると、前はなかった黒ずみやかさぶたが見つかることがあります。皮脂が多めの体質とされる犬種なので、ベタつきや臭いも気になりやすいと言われます[1][2]。

皮膚の変化には、背景の病気が隠れていることもあります[3]。いつ受診するかを決めるには、見た目だけでなく、かゆみや元気・食欲の変化も合わせて見る必要があります。

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  • 皮膚から膿や血が出ている。触ると痛がる[4]
  • 赤く腫れて、ただれや傷が治らない
  • できものが急に大きくなってきた[5]
  • 皮膚の変化に加えて、ぐったりして食欲もない

このようなときは、動物病院を受診してください。

この記事は、シーズーの皮膚の変化を見分けるための参考情報です。病気の診断・治療は必ず獣医師にご相談ください。

💡 この記事の結論

  • 元気で食欲があり、かゆみが弱くて広がっていない黒ずみやベタつきは、写真を撮りながら1〜2週間のうちに受診しましょう。
    黒ずみやベタつきの背景に、治療が必要な病気が隠れていることもあるためです[3][7]。
  • かさぶた・できものなど、ほかの見た目は見た目の早見表で受診の速さを確かめましょう。
    かさぶたは細菌感染のサインのことがあり、できものは見た目だけで良性と決められないためです[4][5]。
  • 黒ずみ・ベタつきや臭い・赤みやかさぶたの診断は、獣医師に任せましょう。
    見た目だけでは、どの病気が関わっているか分からないためです。
  • 皮膚病が繰り返すときは、背景の病気と薬の続け方を獣医師と見直しましょう。
    原因の病気が残っていたり、処方された薬を途中でやめたりすると、再発しやすいためです[4][7]。

📌 見た目の早見表・シャンプーの頻度

目次
  1. 皮膚の変化・できもの・イボで病院へ行く目安は?
  2. シーズーに皮膚トラブルが多い原因は?
  3. 皮膚が黒い・黒い斑点・シミは何のサイン?
  4. ベタつく・臭い・フケは脂漏性皮膚炎やマラセチア?
  5. 赤い・かさぶたはアトピー性皮膚炎?
  6. 皮膚病が治らないときに見直すこと
  7. シーズーの皮膚ケアでシャンプーの頻度は?
  8. まとめ:皮膚の変化は見た目で分けて早めに相談する
  9. よくある質問

皮膚の変化・できもの・イボで病院へ行く目安は?

毛をかき分けた皮膚の接写で、できもの・かさぶた・黒ずみ・ベタつきの4つの見た目を並べたイラスト
見分ける4つの見た目(イラストはすべて編集部作成)

当サイトのアンケートでも、シーズーの回答219回の52.1%が皮膚・被毛を悩みに選んでいます。
集計の期間は2025年8月〜2026年10月です(アンケート結果)。

見た目を下の表に当てはめると、受診をどれくらい急ぐかが決まります。

見た目考えられること受診の目安
新しく見つけた、できものやイボ良性のことも悪性のこともあり、見た目では決められない[5]数日のうちに受診
かさぶた掻いた傷のあとか、皮膚の細菌感染(膿皮症)[4][9]数日のうちに受診
黒っぽい斑点、シミ色が濃くなった皮膚や、できものなど[3][5]1〜2週間のうちに受診。大きさや色が変わるなら数日のうちに
皮膚が黒い、茶色っぽい。厚くざらつく皮膚の色が濃くなる反応。背景に別の病気があるかもしれない[3]1〜2週間のうちに受診
ベタつく、臭う、フケが多い脂漏症や、酵母(マラセチア)の皮膚炎[6][7]1〜2週間のうちに受診
赤い、かゆがる、ブツブツがあるアトピー性皮膚炎などのかゆみの病気。掻いた傷に細菌が入ることも[9][4]1〜2週間のうちに受診。掻き壊すなら数日のうちに

いくつかの行に当てはまるときは、いちばん短い受診の目安に合わせましょう。

かゆみが強いときや広がるときは、どの行でも数日のうちに受診しましょう。

できものやイボは、動物病院で細い針で細胞を採る検査や、組織を採る検査をして種類を調べます[5]。

シーズーには、皮脂を出す部分に良性のできものができやすい傾向があると、説明する動物病院もあります[10]。
ただし、見た目で良性と決めずに診てもらいましょう。

シーズーに皮膚トラブルが多い原因は?

毛の根元が脂で光る接写・雨の窓辺で暑そうなシーズー・鼻の上のしわの接写・体を掻くシーズーで、皮脂が多い体質・高温多湿・皮膚のしわ・アレルギー体質を示したイラスト
シーズーに皮膚トラブルが多い4つの背景

皮脂が多めの体質に、日本の高温多湿と、皮膚のしわが重なることが背景にあると言われます[1][2]。

  • 皮脂が多めの体質
    祖先は寒く乾燥した地域の犬で、体を守るために皮脂を多く出すようになったと説明されています[1][2]。
  • 高温多湿の日本の気候
    梅雨から夏は、この体質のために皮膚トラブルを起こしやすい時期です[1][10]。
  • 皮膚のしわ
    顔のしわや脇、内股などは蒸れやすく、酵母(マラセチア)が増える場所になります[7][1]。
  • アレルギー体質
    アトピー性皮膚炎になりやすい犬種に挙げられ[9]、脂漏症や酵母の皮膚炎が重なる子も多いようです[10]。

皮膚が黒い・黒い斑点・シミは何のサイン?

皮膚が黒くなるのは、炎症や摩擦への皮膚の反応で、背景に別の病気があるサインのこともあります[3]。

黒くなった皮膚は、厚くなってビロードのようにざらつき、毛が薄くなる場合もあります。
脚や股に出やすく、時間がたつと首の下・お腹・耳のまわりへ広がります[3]。

立っているシーズーの体に、皮膚の黒ずみが出やすい耳のまわり・首の下・お腹・脚・股を示したイラスト
皮膚の黒ずみが出やすい場所

背景になりやすいのは、次の病気や状態です[3]。

  • アレルギーや皮膚の感染
    かゆみや炎症が長引いたとき
  • 肥満
    皮膚どうしがこすれる場所があるとき
  • ホルモンの病気
    体のホルモンが出すぎるクッシング症候群など[11]

酵母(マラセチア)の皮膚炎でも、黒ずみと皮膚の厚み、臭いが一緒に見られます。
毛の根元にベタつく黒茶色の汚れが付いて、毛が固まるときも、この皮膚炎が疑われます[7]。

平らな黒い斑点やシミは、色の濃くなった皮膚のこともあれば、できもののこともあります[3][5]。

動物病院では、皮膚をこすって調べる検査や、細胞を顕微鏡で見る検査で原因を探します。
必要に応じて、ホルモンやアレルギーの検査もします[3]。

原因の治療が進み、皮膚の感染も治まると、黒ずみは時間をかけて薄くなることがあります。数か月かかる場合もあります[3]。

「歳のせい」と決めずに、予約を取って原因を調べてもらいましょう。

ベタつく・臭い・フケは脂漏性皮膚炎やマラセチア?

座ったシーズーの体に、ベタつきや臭いが出やすい顔のしわ・脇・内股・足先を示したイラスト
ベタつきや臭いが出やすい場所

ベタつき・臭い・フケは、脂漏症や酵母(マラセチア)が増える皮膚炎のサインの場合があります。[6][7]

脂漏症は、皮膚の角質のでき方が乱れて、フケが増えたり毛が脂っぽくなったりする状態です[6]。
脂漏性皮膚炎とも呼ばれます。

シーズーでは、皮脂が多く出てベタつくタイプが多いという説明があります[1]。
多くの脂漏症は、アレルギーやホルモンの病気など、別の病気が背景にあります[6]。

マラセチアは皮膚にいる酵母で、皮脂を栄養にして増えます[10][2]。
増えすぎると、皮膚が炎症を起こします。

シーズーは、マラセチアの皮膚炎を起こしやすい犬種に挙げられます[7]。

  • かゆみと赤み
    かゆみが主な症状で、皮膚が赤くなります[7]。
  • 臭い
    独特の臭いが出ます[7][1]。
  • 出やすい場所
    皮膚が重なるしわ・脇・内股・足先などです[7][8]。

動物病院では、皮膚の細胞を顕微鏡で見て、酵母がいるかを調べます[7]。

治療は、酵母を抑える薬などを、原因に合わせて獣医師が決めます[6][1]。

シャンプーの翌日にまたベタつく様子は、脂漏症の特徴として挙げられています[8]。

赤い・かさぶたはアトピー性皮膚炎?

後ろ足で掻くシーズー、毛をかき分けた皮膚の細い引っかき傷、顕微鏡を調整する手で、アトピー・掻いた傷・細菌の感染を示したイラスト
赤み・かさぶたの主な原因

赤みやかさぶたは、アトピー性皮膚炎のほか、掻いた傷や皮膚の細菌感染でも出ます。[9][4]

アトピー性皮膚炎は、ダニや花粉などへのアレルギー反応で起こるかゆみの病気です[1]。
足先・顔・耳・脇・お腹などがかゆくなります[9]。

最初の症状は6か月から3歳ごろに出ることが多く、シーズーはかかりやすい犬種に挙げられます[9]。
完全には治らず、症状を抑えながら長く付き合う病気です[9]。

皮膚の細菌感染(膿皮症)では、毛が抜けた部分・毛穴のまわりのブツブツ・かさぶたが見られます[4]。
多くはアレルギーやノミなどの寄生虫が背景にあります[4]。

かさぶたは、剥がさずにそのままにしておきましょう。

皮膚病が治らないときに見直すこと

治らないときは、背景の病気が見つかっていないのかもしれません。[7][4]

通院中なのに繰り返すときは、次の4つを見直しましょう。

背景の病気・治療の続け方・重なる病気・洗い方と環境と食事の4つを場面で示したイラスト
皮膚病が治らないときに見直す4つ
  • 背景の病気
    アレルギー・角質の異常・ホルモンの病気が、背景に残っていることがあります[7]。
    5歳ごろまでの発症ならアレルギー、中高齢ならホルモンの異常が多いと言われます[6]。
  • 治療を続けているか
    膿皮症の抗菌薬は、3〜4週間以上続けるのが基本です。治ったように見えてやめると、再発しやすくなります[4]。
    再診も受けましょう。感染が治まると、別の病気が見つかる場合があります[6]。
  • 重なっている病気
    アトピー・脂漏症・酵母の皮膚炎が重なると、治療が難しくなりやすいとされます[1]。
    若いころからの脂漏症は、根本から治すのが難しく、一生スキンケアが必要になることもあります[10]。
  • 洗い方・環境・食事
    皮脂を取りすぎると、体が皮脂を補おうとして、かえって増えてしまいます[1]。
    食物アレルギーでも、季節に関係なく続くかゆみや、繰り返す皮膚の感染が出る場合があります[12]。調べるには、決めた食事だけを一定期間食べさせる除去食試験を、獣医師と進めます[12]。

通院中なら、繰り返す時期と回数を獣医師に伝えて、背景の病気の検査を相談しましょう。

シーズーの皮膚ケアでシャンプーの頻度は?

洗う日は人用シャンプーを使わず、洗ったら保湿し、毎日は除湿機で蒸れをためない、の3場面のイラスト
洗う日と毎日の皮膚ケア

皮膚の病気がなければ、シャンプーは月1〜2回が目安です。治療中は、回数も洗い方も獣医師の指示に合わせましょう。

皮膚の状態別の頻度は、犬のシャンプーの頻度ガイドにまとめています。

ケアの基本は、洗いすぎないことと、蒸れをためないことです。

  • 洗う日:人用のシャンプーは使わない
    獣医師の許可がないまま、人用のシャンプーを使うのは避けましょう[6]。
  • 洗う日:洗ったあとは保湿して乾かす
    皮脂が増えるのを防ぐために、洗ったあとの保湿が必要とされます[1]。
    顔のしわ・脇・内股は、しっかり乾かしましょう。
  • 毎日:湿度と蒸れを減らす
    室内の湿度は60%以下を目安にします。

毛の手入れは、シーズーのトリミング頻度と自宅ケアのコツに詳しく書いています。

皮膚のためにフードを見直すときは、シーズーのフードの選び方にまとめています。

まとめ:皮膚の変化は見た目で分けて早めに相談する

今日からできることは2つです。

  • 毛をかき分けて、気になる場所を写真に撮る
  • いつから・どこが・かゆがるかをメモして、見た目の早見表で受診の速さを決める
シーズーの皮膚を写真に撮る、気づいたことをノートにメモする、犬を抱いて動物病院へ行く、の3場面のイラスト
写真とメモを持って病院へ

よくある質問

病院へ行く前に、薬用シャンプーで様子を見てもいいですか?

酵母・細菌・アレルギーのどれが原因かで、合う薬が変わります。薬用シャンプーは、原因を調べてから獣医師の指示で使いましょう[6]。

予約までは、洗う回数を増やさず、強くこすらないようにします[1]。

皮膚の写真は、どう撮ればよいですか?

毛をかき分けて、明るい場所で撮ります。近くから1枚と、少し離れて全体が分かる1枚を撮りましょう。

大きさを比べたいときは、コインなどと並べます。同じ場所を数日おきに撮ると、変化が伝わります。

参考文献を表示(全12件)
  1. サーカス動物病院「シーズーのなりやすい皮膚病|シーズーの皮膚がベタつく原因を解説」(皮脂が多い体質の由来・日本の気候・皮膚のしわ・皮脂のリバウンド・脂漏症とマラセチア皮膚炎の治療)
  2. なんよう動物病院 犬猫スキンクリニック「シーズーの皮膚病」(皮脂が多い体質・日本の夏・室内の湿度)
  3. Moriello KA. "Hyperpigmentation (Acanthosis Nigricans) in Dogs." Merck Veterinary Manual(Pet Owner Version). 2024(皮膚が黒くなる反応・出やすい場所・背景の病気・検査・回復までの時間)
  4. Moriello KA. "Pyoderma in Dogs." Merck Veterinary Manual(Pet Owner Version). 2024(膿皮症の症状・背景の病気・抗菌薬の期間・再発)
  5. Villalobos AE. "Tumors of the Skin in Dogs." Merck Veterinary Manual(Pet Owner Version). 2026(できものの見分けと検査・急に大きくなるできもの)
  6. White SD. "Seborrhea in Dogs." Merck Veterinary Manual(Pet Owner Version). 2024(脂漏症の説明・背景の病気・人用シャンプー・再診)
  7. Guillot J, Bond R. "Malassezia Yeasts in Veterinary Dermatology: An Updated Overview." Front Cell Infect Microbiol. 2020;10:79. doi:10.3389/fcimb.2020.00079(シーズーのリスク・症状・皮膚のしわ・診断・再発)
  8. よこた動物診療室「シーズーの皮膚病」(脂漏症の症状と出やすい場所)
  9. Hoff S. "Atopic Dermatitis in Dogs." Merck Veterinary Manual(Integumentary System). 2026(かかりやすい犬種・発症の時期・かゆくなる場所・長く付き合う病気)
  10. シリウス犬猫病院「シーズーに多い皮膚疾患」(アトピーと脂漏症・マラセチアの重なり・皮脂腺腫・夏の悪化)
  11. White SD. "Whole-body Disorders that Affect the Skin in Dogs." Merck Veterinary Manual(Pet Owner Version). 2024(ホルモンの病気と皮膚の色)
  12. Pucheu-Haston CM. "Cutaneous Food Allergy in Animals." Merck Veterinary Manual(Integumentary System). 2025(食物アレルギーの皮膚の症状・除去食試験)
WANPAKU編集部プロフィール

WANPAKU編集部

ミニチュアピンシャーと暮らす小型犬オーナー / 元ヘルスケアテック領域プロダクトマネージャー・マーケティング担当

愛犬ノア(ミニチュアピンシャー)と暮らす小型犬オーナーが運営しています。合うフードが見つからず20種類以上を試したフードジプシー経験から、WANPAKU を立ち上げました。ヘルスケアテック領域でプロダクトマネージャー・マーケティングを担当した経験を活かし、200種類以上をメーカー公式の栄養成分値(保証分析値)・価格などのデータで独自比較。ランキング順位ではなく、愛犬一頭一頭に合うフード選びを提案します。

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