小型犬の足が痛そう?パテラ対策に役立つ関節ケアフードの選び方

小型犬の関節ケア|グルコサミン・オメガ3配合フードの選び方と注意点

💡 この記事の結論

小型犬の関節ケアで押さえておきたい5つのポイント

  • 予防は若いうちから - 関節トラブルはシニアだけの問題ではない。子犬・成犬期からのケアが大切
  • 研究で効果が報告された成分 - オメガ3脂肪酸、緑イ貝は比較的一貫した研究結果あり
  • グルコサミンの実情 - 広く使われているが、効果については研究結果が一貫していない
  • 体重管理も重要 - 肥満は関節への負担を増加させる。適正体重の維持を
  • 効果発現に時間 - 緑イ貝・オメガ3は4-6週間で効果が現れ始める

📌 成分の詳細とおすすめフードは下記をご覧ください

「最近、うちの子が足を引きずっている気がする...」「階段を嫌がるようになった...」そんなふうに感じたこと、ありませんか?

小型犬は体が小さいぶん関節への負担も少ないと思われがちですが、実はそうとも限りません。トイプードルやチワワなどの小型犬には、特有の関節トラブルがあります。

でも、ご安心ください。毎日の食事で関節をケアする方法があります。

この記事では、小型犬に多い関節トラブルの種類から、関節サポート成分の研究データ、そしてフードの選び方まで、わかりやすくお伝えします。

小型犬に多い関節トラブルって、どんなもの?

関節の問題は早期発見・早期対応が大切です。まずは小型犬に多い関節トラブルの種類を知っておきましょう。

パテラ(膝蓋骨脱臼)とは

パテラは小型犬に最も多い関節トラブルの一つです。膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置からずれてしまう状態で、トイプードル、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなどに多く見られます。

パテラの主な症状

  • スキップするような歩き方
  • 後ろ足を上げて歩くことがある
  • 急に足を伸ばす動作をする
  • 座り方がおかしい(横座りなど)

パテラは先天的な要因が大きく、フードだけで予防・改善することは難しいのですが、適正体重の維持と関節をサポートする栄養素を摂ることで、症状の進行を緩やかにできる可能性があります。

レッグ・カルベ・ペルテス病

レッグ・カルベ・ペルテス病は、大腿骨頭(太ももの骨の先端)への血流が悪くなり、骨が壊死してしまう病気です。小型犬の若い時期(4-11ヶ月頃)に発症することが多く、トイプードル、ミニチュアピンシャー、ウェストハイランドホワイトテリアなどに見られます。

この病気は遺伝的要因が大きく、食事での予防は難しいですが、発症後の管理において体重コントロールは重要です。

関節炎(変形性関節症)

関節炎は、関節の軟骨がすり減って炎症を起こす状態です。シニア犬に多いイメージがありますが、実は若い犬でも発症することがあります。肥満や過度の運動、外傷などが原因になることもあります。

関節炎は進行性の病気ですが、適切な栄養管理と体重管理によって症状の進行を緩やかにできる可能性があります。

【受診の目安】こんな症状があれば動物病院へ

関節トラブルは早期発見が重要です。以下のような症状が見られたら、早めに獣医師に相談してください。

⚠️ すぐに動物病院へ相談すべき症状

  • 足を引きずる、びっこを引く
  • 触ると痛がる
  • 階段や段差を嫌がる
  • 散歩を嫌がる、途中で座り込む
  • 起き上がりにくそう(特に朝や休息後)
  • 関節が腫れている
  • 後ろ足を伸ばして座る(通常と異なる座り方)

※この記事の情報は一般的な内容であり、診断や治療の代わりにはなりません。愛犬の関節に異常を感じたら、必ず獣医師に相談してください。

関節サポート成分の基礎知識

ドッグフードやサプリメントには、さまざまな「関節サポート成分」が含まれています。ここでは、主な成分とその研究結果を正直にお伝えします。

グルコサミン・コンドロイチン

グルコサミンとコンドロイチンは、関節サポートの定番として広く知られている成分です。軟骨の構成成分であり、関節の健康維持に役立つとされています。

🔬 研究結果について

グルコサミン・コンドロイチンは世界中で広く使用されていますが、実は犬での効果については研究結果が一貫していません

2017年のレビュー論文では「質の高い臨床試験が不足している」と指摘されており、2023年のRCT(ランダム化比較試験)では「プラセボ群と有意差なし」という結果も報告されています[1][2]

一方で、効果があったとする研究もあり、現時点では「効果があるかもしれないが、確実とは言えない」というのが科学的な見解です。

グルコサミン・コンドロイチンは副作用が少ないため、「試してみる価値はある」という位置づけで考えるとよいでしょう。ただし、甲殻類(エビ・カニ)由来の製品が多いため、アレルギーがある場合は原料を確認してください。

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)

オメガ3脂肪酸は、魚油などに含まれる脂肪酸で、抗炎症作用があることが知られています。関節の炎症を抑える効果が期待でき、グルコサミン・コンドロイチンよりも一貫した研究結果が得られています。

🔬 研究結果について

複数の系統的レビューで、オメガ3脂肪酸の抗炎症効果が確認されています[4]。2010年のJAVMA(米国獣医学会誌)に掲載された研究では、オメガ3脂肪酸を補給した犬グループで痛み止め(カルプロフェン)の使用量が減少したと報告されています。

オメガ3脂肪酸は、体内に取り込まれて効果を発揮するまでに4〜8週間ほどかかるとされています。継続的に摂取することが大切です。

緑イ貝(グリーンリップドマッスル / GLM)

緑イ貝はニュージーランド原産の貝で、オメガ3脂肪酸とグリコサミノグリカン(軟骨の成分)を豊富に含んでいます。近年、関節サポート成分として注目されています。

🔬 研究結果について

2023年のRCT(ランダム化比較試験、N=75)では、緑イ貝由来のPCSO-524が4週間後に歩行改善(PVF:ピーク垂直床反力の有意な改善)を示しました。これはカルプロフェン(消炎鎮痛剤)と同等の改善度でした[2]

2013年の研究でも、緑イ貝強化食を与えた犬で血中EPA/DHA濃度の上昇と歩行改善が確認されています[3]

緑イ貝は、オメガ3脂肪酸とグルコサミン・コンドロイチンの両方の効果を期待できる「複合的な成分」として、比較的肯定的な研究結果が得られています。効果発現には4〜6週間かかるとされています。

MSM(メチルスルフォニルメタン)

MSMは硫黄を含む有機化合物で、関節の健康維持に役立つとされています。グルコサミン・コンドロイチンと併用されることが多い成分です。

MSM単独での犬を対象とした研究は限られていますが、ヒトの研究では関節痛の軽減効果が報告されています[5]。副作用が少ないため、他の成分と組み合わせて摂取する補助的な成分として位置づけられています。

成分の研究結果まとめ

成分 研究の確からしさ 効果発現時期 備考
オメガ3脂肪酸 ◎ 比較的一貫 4-8週間 抗炎症作用に信頼性あり
緑イ貝 ○ 肯定的 4-6週間 複合的な効果、RCTで改善確認
グルコサミン △ 混在 4-8週間 効果は一貫せず、副作用は少ない
コンドロイチン △ 混在 4-8週間 グルコサミンと同様
MSM △ 限定的 - 補助的な位置づけ

【データで見る】関節ケアを気にする飼い主さんの傾向

当サイトの診断ツールで収集したデータから、関節ケアの悩みを持つ飼い主さんの傾向を分析しました。

📊 診断データの概要

2025年9月〜2026年1月のデータ(n=1,608)

  • 「関節ケア」を悩みとして選択した割合:32.7%(526件)

ライフステージ別の傾向

関節ケアを悩みとして選択した飼い主さんを、愛犬の年齢(ライフステージ)別に分析しました。

📊 ライフステージ別分布

関節ケア選択者(n=526)

子犬・成犬・シニア犬がほぼ均等に分布しており、若い時期から予防的にケアを始める飼い主さんが多いことがわかります。

興味深いのは、子犬・成犬・シニア犬がほぼ均等に分布している点です。関節トラブルはシニア犬だけの問題ではなく、若い時期から予防的にケアを始める飼い主さんが多いことがわかります。パテラなど小型犬に多い先天的な関節トラブルへの意識の高さがうかがえます。

関節と一緒に選ばれることが多い悩み

関節ケアを選択した飼い主さんが、同時に選んでいる悩みを分析しました。

📊 関節ケアと併発しやすい悩み

関節ケア選択者(n=526)

関節ケアを選択した飼い主さんの約5割が体重管理も同時に選択しています。肥満は関節への負担を増加させるため、両者は密接に関連しています。

注目すべきは、関節ケアと体重管理の併発が約5割という点です。肥満は関節への負担を増加させるため、関節ケアを考える飼い主さんの多くが体重管理も意識していることがうかがえます。関節ケアと体重管理は切り離せない関係にあることがデータからも示されています。

犬種別の傾向

関節ケアを選択した飼い主さんの犬種分布(上位5犬種)を見ると、小型犬に多い傾向がわかります。

📊 犬種別分布

関節ケア選択者(n=526)

トイプードルが最多(20.9%)で、パテラ(膝蓋骨脱臼)が多い犬種として知られていることと一致します。

トイプードルが最多で、パテラ(膝蓋骨脱臼)が多い犬種として知られていることと一致します。チワワやポメラニアンも小型犬特有の関節トラブルへの意識が高いようです。

関節サポートに良いフードって、どう選べばいいの?

ここからは、実際にフードを選ぶときのポイントを5つご紹介します。

1. 関節サポート成分が配合されているか

研究結果を踏まえると、緑イ貝配合またはオメガ3脂肪酸が豊富なフードがおすすめです。グルコサミン・コンドロイチンは「あれば良い」程度に考え、過度な期待は禁物です。

✅ 原材料表示でチェックする項目

  • 緑イ貝(グリーンリップドマッスル、ニュージーランド緑イ貝)
  • 魚油、サーモンオイル、フィッシュオイル
  • EPA、DHA(オメガ3脂肪酸)
  • グルコサミン、コンドロイチン(補助的に)

2. オメガ3脂肪酸が豊富か

オメガ3脂肪酸は抗炎症作用に比較的一貫した研究結果があります。成分表示でオメガ3脂肪酸が0.5%以上含まれているフードを選ぶとよいでしょう。魚(サーモン、サバ、イワシなど)を主原料としたフードは、オメガ3が豊富な傾向があります。

3. 適正体重を維持しやすいか(脂肪・カロリー)

肥満は関節への負担を増加させます。関節ケアを意識するなら、体重管理もセットで考えましょう。

関節ケアに適したフードの目安

  • 脂肪:10-15%程度(高すぎないもの)
  • カロリー:340-370kcal/100g程度
  • タンパク質:25%以上(筋肉維持のため)

4. 高消化性タンパク質を使用しているか

関節を支える筋肉を維持するには、良質なタンパク質が必要です。鶏肉、魚、ラム肉など、消化吸収の良い動物性タンパク質を主原料としたフードを選びましょう。

5. 小型犬向けの粒サイズか

小型犬は口が小さいため、粒が大きすぎると食べにくいことがあります。6-10mm程度の小粒タイプを選ぶと、しっかり噛んで食べられます。

※以下の製品は、関節サポート成分の配合状況と研究結果を考慮して選定しました。

ZIWI エアドライ ラム

ZIWI エアドライ ラム

こんな子におすすめ

  • 関節ケアを本気で考えている子
  • オメガ3をしっかり摂りたい子
  • 品質重視で選びたい飼い主さん

関節サポート成分が最も充実した製品。緑イ貝に加え、グルコサミン・コンドロイチンも高配合。エアドライ製法で栄養素が損なわれにくいのも特徴です。価格は高めですが、本格的な関節ケアを目指す方に。

メインタンパク ラム肉(96%)
関節サポート 緑イ貝 + グルコサミン + コンドロイチン
オメガ3 1.82%
価格目安 約10,230円/kg
商品の詳細を見る →

POCHI ザ・ドッグフード ベーシック 3種のポルトリー

POCHI ザ・ドッグフード ベーシック 3種のポルトリー

こんな子におすすめ

  • コスパよく関節ケアを始めたい子
  • 体重管理も気になる子
  • 小粒が食べやすい小型犬

緑イ貝配合でコストパフォーマンスに優れた製品。脂肪10%と控えめで体重管理にも配慮。小型犬に適した粒サイズで、毎日の食事で無理なく関節ケアを続けられます。

メインタンパク 鶏肉・ターキー・ダック
関節サポート 緑イ貝配合
脂肪 10%
価格目安 約2,033円/kg
商品の詳細を見る →

K9ナチュラル フリーズドライ ラム・フィースト

K9ナチュラル フリーズドライ ラム・フィースト

こんな子におすすめ

  • 本格的な関節ケアをしたい子
  • 高タンパクで筋肉もつけたい子
  • 穀物アレルギーがある子

ニュージーランド産の緑イ貝を配合し、関節の健康を強力にサポート。原材料の94%以上がラム肉で、タンパク質41%の超高タンパク設計。穀類・イモ類・豆類不使用でアレルギーにも配慮した本格的なフリーズドライフードです。

メインタンパク ラム(94%以上)
関節サポート 緑イ貝配合
タンパク質/脂肪 41% / 34%
価格目安 約7,194円/500g
商品の詳細を見る →

※製品の価格は変動する場合があります。最新の価格は各販売サイトでご確認ください。フードを変更する際は、7-14日かけて徐々に切り替えてください。

体重管理との関係|肥満は関節の大敵

関節ケアを考えるうえで、体重管理は切り離せない要素です。一次データでも、関節ケアを選んだ飼い主さんの約5割が体重管理も同時に選択していました。

肥満が関節に与える影響

肥満は以下のような形で関節に悪影響を与えます。

  • 物理的な負荷 - 体重が増えるほど、関節への負担が増加
  • 炎症の促進 - 脂肪組織から炎症性物質が分泌される
  • 活動量の低下 - 動きにくくなることで筋肉が衰え、さらに関節への負担が増加

特にパテラ(膝蓋骨脱臼)を抱える犬では、体重管理が症状の進行を抑える重要な要素になります。

💡 適正体重の維持がもたらす効果

研究によると、適正体重を維持している犬は、肥満の犬に比べて関節炎の発症リスクが低く、発症しても症状が軽い傾向があります。関節ケアの第一歩は、愛犬の体重を適正に保つことです。

よくある質問

Q1. サプリメントとフード、どちらで関節ケアした方がいいですか?

毎日の食事で自然に摂取できるフードがおすすめです。サプリメントは追加で取り入れる選択肢として有効ですが、まずは関節サポート成分が配合されたフードをベースにするのが手軽で続けやすい方法です。

サプリメントを併用する場合は、過剰摂取にならないよう成分量を確認しましょう。

Q2. 何歳から関節ケアを始めるべきですか?

予防的なケアは若いうちから始めるのが効果的です。当サイトのデータでも、関節ケアを選択した飼い主さんの約35%が子犬(0-1歳)の飼い主さんでした。

特にパテラになりやすい犬種(トイプードル、チワワなど)は、成犬になったタイミングから関節サポート成分を含むフードを検討してもよいでしょう。

Q3. 関節サポート成分の効果が出るまでどのくらいかかりますか?

緑イ貝やオメガ3脂肪酸は、体内に取り込まれて効果を発揮するまでに4〜6週間ほどかかるとされています。

すぐに効果が見えなくても、最低でも1-2ヶ月は継続することが大切です。

Q4. 関節サポートフードに副作用はありますか?

一般的なフードに配合される関節サポート成分は、通常の量であれば副作用の心配はほとんどありません

ただし、甲殻類アレルギーがある場合はグルコサミンの原料(エビ・カニ由来)に注意が必要です。また、緑イ貝は軽い消化不良を起こすことがまれにあります。

Q5. 関節が悪いときは運動を控えた方がいいですか?

完全に運動を止めるのではなく、関節に負担の少ない運動(平地での短い散歩など)を継続することが推奨されています。筋肉を維持することで関節をサポートする効果があります。

ただし、急な階段の上り下り、ジャンプ、フローリングでの激しい動きは避けましょう。具体的な運動量については獣医師に相談してください。

まとめ

小型犬の関節ケアについて、成分の研究データから実際のフード選びまでまとめました。

  • 小型犬に多い関節トラブルにはパテラ、レッグペルテス病、関節炎がある
  • オメガ3脂肪酸と緑イ貝は比較的一貫した研究結果あり
  • グルコサミン・コンドロイチンは広く使われているが、効果は一貫していない
  • 関節ケアは若い時期からの予防が大切(データでも約35%が子犬の飼い主)
  • 体重管理との両立が重要(約5割が同時に選択)
  • 効果発現には4-6週間かかるため、継続が大切

関節トラブルは一度発症すると完全に治すことが難しい場合もあります。「まだ若いから」と油断せず、今日からできるケアを始めてみませんか?

重要: この記事は情報提供を目的としており、獣医師の診断や治療に代わるものではありません。愛犬の関節に異常を感じたら、必ず獣医師にご相談ください。

参考文献を表示(全5件)
  1. Bhathal A, et al. "Glucosamine and chondroitin use in canines for osteoarthritis: A review." Can Vet J. 2017;58(12):1260-1265. PMC5356289
  2. Kampa N, et al. "Study of the effectiveness of glucosamine and chondroitin sulfate, marine based fatty acid compounds (PCSO-524 and EAB-277), and carprofen for the treatment of dogs with hip osteoarthritis." Front Vet Sci. 2023;10:1033188. PMC9929184
  3. Rialland P, et al. "Effect of a diet enriched with green-lipped mussel on pain behavior and functioning in dogs with clinical osteoarthritis." Can J Vet Res. 2013;77(1):66-74. PMC3525174
  4. Barbeau-Grégoire M, et al. "A 2022 Systematic Review and Meta-Analysis of Enriched Therapeutic Diets and Nutraceuticals in Canine and Feline Osteoarthritis." Animals. 2022;12(17):2217. PMC9499673
  5. Pye C, et al. "Current evidence for non-pharmaceutical, non-surgical treatments of canine osteoarthritis." J Small Anim Pract. 2024;65(1):3-23.

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