犬の留守番中の室温・お出かけ時の外気温は何度が安心?犬種別の完全ガイド

犬の留守番中の室温・お出かけ時の外気温は何度が安心?犬種別の完全ガイド

この記事の結論

犬の温度管理は「留守番中の室温」と「お出かけ時の外気温」の2つを並列で考える必要があります。どちらも犬の体調に直結する要素で、「家の中だけ」「外だけ」では不十分です。

🏠 留守番中の室内で気をつけること

  • エアコン設定温度と犬の高さ(床上10-30cm)で2-3℃の差
  • 締め切った室内は日中40℃を超えることがある
  • 連続運転 vs タイマーは犬種・季節で異なる
  • 床暖房は38℃でも長時間で低温やけどリスク

🚶 お出かけ・散歩時の外気温で気をつけること

  • 気温30℃でアスファルトは50-60℃に達する
  • 短頭種は熱中症リスクが約2倍(ブルドッグ系は更に高い)
  • 手の甲5秒テストで散歩可否を即判断
  • 寒暖差7℃以上の日は朝晩の散歩時間に注意

✅ この記事でわかること

  • 留守番時の室温(犬種・年齢別の安心ライン)
  • お出かけ時の外気温の判断基準(散歩可能な気温帯)
  • 短頭種・子犬・シニア犬の特別配慮

📌 留守番時の室温早見表お出かけ時の外気温判断犬種別の安心ライン

留守番中の室温は何度が安心?犬種別早見表

犬の高さで2-3℃変わる室温と犬種別の安心ライン

留守番時の室温目安は犬の高さ(床上10-30cm)で実測した値で、シングルコート小型犬は夏25-27℃・冬22-25℃、ダブルコート小型犬は夏23-25℃・冬20-22℃、短頭種は通年22-24℃が安心ラインです。締め切った室内は40℃を超えることもあり、連続運転を基本に判断します。

飼い主が外出している間、犬が一人で過ごす室内の温度管理は特に重要です。締め切った室内は日中に40℃を超えることがあり、熱中症のリスクが高まります[2]。下表は被毛・犬種・年齢別の安心ラインを、犬の目線(床上10-30cm)で実測した値でまとめたものです。

【犬種・被毛・年齢別】留守番時の安心室温(犬の高さで実測)

犬種カテゴリ 夏(6-9月) 冬(11-3月) 春・秋 湿度
シングルコート小型犬
(トイプー/マルチーズ/ヨーキー/パピヨン)
25-27℃22-25℃22-25℃40-60%
ダブルコート小型犬
(チワワ/ポメラニアン/シーズー/ミニチュアダックス)
23-25℃20-22℃22-24℃40-60%
ダブルコート中型犬
(柴犬/コーギー)
23-25℃18-22℃20-24℃40-60%
短頭種
(パグ/フレブル/シーズー/ペキニーズ)
22-24℃20-22℃21-23℃50-60%
子犬(生後6ヶ月未満) 26-27℃23-25℃24-26℃50-60%
シニア犬(7歳以上) 25-26℃22-25℃23-25℃40-60%

💡 「犬の高さ」がポイント: エアコンは天井付近の温度を基準に運転するため、犬が過ごす床上10-30cmの実温度とは2-3℃の差があります。冬は冷気が床にたまり犬には寒く、夏は床の蓄熱で犬には暑くなりがちです。温湿度計を犬の目線の高さに置くだけで、留守番中の実環境が把握できます。詳しい理由はなぜ犬の体感温度は人と違う?で解説しています。

留守番中のチェックリスト

  • 温湿度計の設置: 犬の高さ(床上10-30cm)に置く
  • 水の確保: 複数箇所に設置(こぼれても対応できるよう)
  • 直射日光対策: 遮光カーテンの活用
  • 温度ムラ解消: サーキュレーター併用で部屋の空気を循環
  • 遠隔監視: SwitchBot温湿度計プラス等で外出先からチェック

連続運転すべき or タイマーで足りる?判断フロー

季節別のエアコン連続運転とタイマー判断フロー

夏場26℃以上・冬場15℃未満の日、子犬・シニア犬・短頭種・心臓疾患のある犬、6時間以上の留守番は連続運転が基本です。春秋の温暖な日・4時間以内の留守番ならタイマーで足ります。

連続運転を推奨するケース

  • 夏場(室温26℃以上の日): 締め切った室内は急激に40℃超に上昇する可能性
  • 冬場(室温15℃未満の日): 床付近の冷気が深刻に
  • 子犬・シニア犬: 体温調節機能が未発達/低下
  • 短頭種(パグ・フレブル): 体温調節能力が低い
  • 心臓・呼吸器疾患のある犬: 急変リスクへの配慮
  • 6時間以上の留守番: 自力での温度対応に限界

タイマーで足りるケース

  • 春秋の温暖な日(室温18-25℃)
  • 4時間以内の留守番
  • 寒暖差の小さい日(日較差5℃以内)
  • 健康な成犬

電気代と健康のバランス: 連続運転の電気代は1日あたり数百円程度です。サーキュレーター併用で効率を上げる、設定温度を1℃緩めるなどでコストはさらに抑えられます。一方、熱中症診療は1回数万円〜重症化で10万円を超えるケースもあるため、夏場は連続運転がコスト面でも合理的な選択です。

散歩・お出かけ時の外気温は何度まで安心?

気温23℃まではほぼ通常通り、24-27℃は短時間+水分補給、28-30℃は早朝・夕方のみ・15分以内、31℃以上は散歩を控えるのが目安です。気温よりアスファルト温度に注目し、体高20-30cmの小型犬は大人の2-3倍以上の輻射熱影響を受けます。

外出時の外気温は、散歩可能な時間帯と所要時間を判断する重要な指標です。気温そのものよりも、地面に近い犬が受けるアスファルトの輻射熱が問題になります。

外気温と散歩の判断早見表

気温 アスファルト表面温度 散歩判断 推奨時間帯
20-23℃30-40℃✅ 通常通りいつでも
24-27℃40-50℃⚠️ 短時間OK・水分補給朝晩中心
28-30℃50-60℃⚠️ 15分以内早朝6-7時/夕方18時以降
31-33℃60-65℃🚫 控えるのが安心室内運動に切り替え
34℃以上65℃以上🚫 散歩は中止室内のみ

短頭種・子犬・シニア犬は基準を1段階厳しく

短頭種は中頭種に比べ熱中症リスクが約2倍(フレンチブルドッグ・ブルドッグはさらに高い)と報告されているため[5]、上表の基準を1段階厳しく適用してください。子犬・シニア犬も同様に、気温24℃以上では短時間に留めます。詳しくは短頭種・子犬・シニア犬の特別配慮をご覧ください。

お出かけ時のチェックリスト

  • 携帯水筒(犬専用): 水分補給用
  • 冷却グッズ: クールマット・首輪の併用
  • ルート選定: 直射日光を避け、日陰・芝生を活用
  • 短時間散歩: 短頭種・子犬・シニア犬は特に短く
  • 寒い日の防寒: シングルコートは服を着用

アスファルトの輻射熱と肉球やけどの判断基準

気温30℃の日のアスファルトは50-60℃に達し、犬の肉球は5分以上で軽度やけど・15分で重度やけどの可能性があります。手の甲5秒テストで熱いと感じたら散歩を早朝・夕方に変更するのが安心です。

手の甲5秒テスト

散歩前に手の甲を5秒間アスファルトに当てて、熱いと感じたら肉球やけどのリスクがあります。手の甲は皮膚が薄く、犬の肉球が感じる温度感に近いことから、簡易な判断基準として活用できます。

アスファルト温度と肉球への影響

気温アスファルト表面温度肉球への影響
25℃約45℃長時間散歩で疲労
30℃50-60℃5分以上で肉球やけどの可能性
35℃65℃以上散歩は控えるのが安心

体高1mの大人と比べて、体高20-30cmの小型犬は2-3倍以上の輻射熱影響を受けます。地面に近いほど熱の影響は大きく、頭を低く保つ犬の姿勢では更に体感温度が上がります。

肉球ケアもセットで: 散歩前後に肉球の状態を確認し、必要に応じて保護クリームを塗るのも有効です。詳しくは小型犬の肉球ケアガイドをご覧ください。

犬の暑い・寒いサインを観察する(数字+サインで二重チェック)

犬が暑い・寒いときに見せるサイン

暑いサインはパンティング・冷たい床に腹ばい・水の大量摂取、寒いサインは体を丸める・震え・暖かい場所に寄る行動です。早見表の数字に加えて、犬の行動からも体調を読み取ることで二重チェックができます。

犬は言葉で「暑い」「寒い」と伝えることができません。しかし、体温の不快感は行動やしぐさにはっきりと表れます。日常的にこれらのサインを観察することで、早見表で示した数字と組み合わせて、室温・外気温が適切かどうかを判断する手がかりになります。

暑いときに見せるサイン

  • パンティングが激しい - 運動後でもないのに口を開けて荒い呼吸をするのは体温上昇のサイン(よだれ増加も同様)
  • 冷たい場所を探す - フローリングやタイルに腹ばいになる、風通しの良い場所に移動する
  • 水を大量に飲む - 普段より頻繁に水を飲みに行く
  • 元気がなくなる - ぐったりして動かない・食欲低下は熱中症の初期症状の可能性

寒いときに見せるサイン

  • 体を丸めて寝る - 鼻先をお腹に近づけて小さく丸まるのは体温を逃がさないための行動
  • ブルブル震える - 筋肉を小刻みに振わせ体温を上げようとする状態(シングルコートに多い)
  • 暖かい場所に寄る - 飼い主にくっつく・暖房器具から離れない
  • 動きが鈍くなる - 散歩に行きたがらない・活動量減少

熱中症の進行サイン:ぐったりして立ち上がれない、歯茎が赤黒い、嘔吐や下痢がある場合は熱中症が進行している可能性があります。すぐに涼しい場所に移動させ、体に水をかけて冷やしながら動物病院に連絡してください。

留守番の時間が長い場合は、室温管理がより重要になります。ケージ飼いとフリーの比較ガイドでは留守番環境の作り方を、犬の震えの原因と対処法では寒さ以外の震えの原因も解説していますので、あわせて参考にしてください。

シングル/ダブルコートの特徴と見分け方

シングルコートとダブルコートの特徴比較

シングルコート(トイプードル等)はオーバーコートのみで保温力が低く寒さに弱い、ダブルコート(チワワ・柴犬等)はオーバーコート+アンダーコートで保温性が高く暑さに弱い。被毛タイプを把握することが愛犬に合った温度管理の出発点です。

犬の被毛は2タイプ。シングルコート(トイプードル・ヨーキー・マルチーズ・パピヨン等)はオーバーコートのみで保温力が低く、冬場の寒さに弱い反面、夏場には対応しやすい傾向。ダブルコート(チワワ・ポメ・シーズー・柴犬等)は密なアンダーコートが断熱材になり寒さに強い反面、夏場は熱がこもりやすく熱中症リスクが上がります。下表で違いを整理し、留守番中の室温早見表と組み合わせて使ってください。

比較項目 シングルコート ダブルコート
代表犬種 トイプードル、マルチーズ、ヨーキー、パピヨン チワワ、ポメラニアン、シーズー、柴犬
被毛構造 オーバーコートのみ オーバーコート+アンダーコート
暑さへの耐性 比較的対応しやすい 弱い(熱がこもりやすい)
寒さへの耐性 弱い(保温力が低い) 比較的対応しやすい
換毛期 なし(抜け毛少) あり(春・秋に大量に抜ける)
湿度の目安 40〜60% 40〜60%

注意:同じ犬種でも年齢(子犬・シニア犬は温度変化に弱い)、体重、健康状態によって個体差があります。また、ミニチュアダックスフンドのように毛質タイプ(スムース/ロング/ワイヤー)によりシングルコートとダブルコートが異なる犬種もあります。普段の愛犬の行動をよく観察し、快適に過ごしているかを確認しましょう。

短頭種・子犬・シニア犬の特別配慮

短頭種(パグ・フレブル等)は熱中症リスクが中頭種比で約2倍(個別ではブルドッグ14倍・フレブル6倍・パグ3倍)、子犬は体温調節機能が未発達で+2-3℃高め、シニア犬は代謝低下で寒さに弱く+2℃が安心。3カテゴリの犬は通年で温度管理を丁寧に行う必要があります。

短頭種(鼻ぺちゃ犬)の配慮

パグ、フレンチブルドッグ、シーズー、ペキニーズ、ボストンテリア、ボクサーなどの短頭種は、頭蓋骨の構造上、鼻腔が短くパンティング(口呼吸での体温調節)の効率が低いという特徴があります。905,543頭を対象とした英国の大規模疫学研究(Hall EJ et al. 2020)では、短頭種は中頭種に比べ熱中症リスクが約2倍(オッズ比2.10、95%信頼区間1.68-2.64)、特にブルドッグ(OR 13.95)・フレンチブルドッグ(OR 6.49)・パグ(OR 3.24)で高リスクと報告されています[5]

  • 夏場の推奨温度: 22-24℃(他の小型犬より-1〜2℃低め)
  • 湿度は50-60%を目安に: 湿度が高いとパンティング効率がさらに低下
  • 運動・散歩は早朝6-7時または夕方18時以降に限定
  • 留守番中は冷却グッズ併用: アルミプレート・ひんやりマットを設置

子犬(生後6ヶ月未満)の配慮

子犬は体温調節機能が未発達で、特に生後3ヶ月未満は自力で体温を維持しにくい状態です。室温管理は丁寧に行ってください。

  • 夏場の推奨温度: 26-27℃(成犬の推奨より+1℃)
  • 冬場の推奨温度: 23-25℃(成犬の推奨より+3℃)
  • 湿度は50-60%を維持: 乾燥は呼吸器感染症のリスクに
  • 就寝時はペット用ヒーター・湯たんぽを併用: 直接接触を避けバスタオルで包む

シニア犬(7歳以上)の配慮

シニア犬は基礎代謝の低下、被毛量の減少、心臓・腎臓機能の低下により、温度変化への対応力が落ちます。冬場の朝晩の急激な気温変化には注意が必要です。

  • 夏場の推奨温度: 25-26℃(他の成犬と同程度だが、湿度コントロールが重要)
  • 冬場の推奨温度: 22-25℃(成犬の推奨より+2℃)
  • 部屋間の温度差を5℃以内に: 暖房のない廊下・玄関も配慮
  • 夜間も最低18℃以上を維持: 就寝中の急激な冷え込みは負担に

シニア犬の温度管理については、小型犬の冬の健康管理ガイドで詳しく解説しています。

なぜ犬の体感温度は人と違う?背景知識

犬は①体高20-30cmで地面に近く床・アスファルトの熱影響を直接受ける、②平熱38-39℃で人より2℃高い、③汗腺がほぼなく体温調節能力が限定的——この3つの生理的特徴で、人と異なる体感温度になります。

理由①:体高が低い = 地面の温度の影響を直接受ける

  • 小型犬の体高: 20-30cm(チワワ・トイプー・マルチーズ等)
  • 中型犬の体高: 35-40cm(柴犬・コーギー等)
  • 大人の身長: 150-180cm

つまり小型犬は大人の5-7倍、地面に近い位置で生活しています。夏は床に蓄熱した熱が直接体に伝わり、冬は冷たい空気が床付近にたまります。エアコンの暖気・冷気は天井付近を基準に設定されているため、エアコンの設定温度と犬が過ごす床上10-30cmの実温度には2-3℃の差が生じます。

理由②:アスファルトの輻射熱を真下から受ける

気温25℃でアスファルト表面は約45℃、30℃で50-60℃、35℃で65℃以上。体高1mの大人と比べて、小型犬は2-3倍以上の輻射熱影響を受けます。詳細はアスファルトの輻射熱と肉球やけどの判断基準を参照してください。

理由③:体温調節能力が限定的

犬の平熱は38.0〜39.2℃で、人間(36.5〜37.0℃)より高い体温を持ちます[1]。汗腺がほぼないため体温調節は「パンティング」と「肉球からのわずかな発汗」のみに頼ることになり、人と快適温度に差が生まれます。NRC 2006が示す犬の温中性帯は20〜30℃で[4]、小型犬・短毛種は上限寄り、ダブルコートは下限寄りが適切です。小型犬は体表面積/体重比が大きく外気温の影響を強く受けるため[3]、特に丁寧な管理が必要です。

季節別の運用ガイド(換気・加湿・遮光)

夏は遮光カーテン+サーキュレーターで床付近の温度ムラを解消、冬は加湿器で湿度40-60%維持+部屋間の温度差を5℃以内に、春秋は寒暖差10℃以上の日にエアコン自動運転で温度の揺れを抑えるのが基本の運用です。

各季節で押さえるべき設定温度の数字は留守番中の室温早見表連続運転 vs タイマー判断フローに集約しています。本セクションでは、設定温度以外の運用上のコツ(換気・加湿・遮光・寒暖差対応)に焦点を当てます。

夏場(6〜9月)の運用ポイント

夏場の室内温度管理は、犬の健康に直結する問題です。締め切った室内は日中に40度を超えることがあります[2]。設定温度の基本は早見表を参照してください。

夏場の運用チェックリスト

  • 湿度管理:50〜60%を目安に除湿も活用
  • サーキュレーター:冷気を循環させ、床付近の温度ムラを解消
  • 直射日光:遮光カーテンで窓からの熱を遮断
  • 水分補給:新鮮な水を複数箇所に設置
  • フード鮮度:夏場はドッグフードの鮮度管理も重要

夏場のフードの鮮度管理については、夏のフード鮮度管理ガイドもあわせてご確認ください。

冬場(11〜3月)の運用ポイント

冬場はシングルコートの犬種が特に気をつけたい季節です。暖房で室温を上げすぎると乾燥が進み、皮膚トラブルや呼吸器への負担につながります。加湿器を併用して湿度40〜60%を維持してください。

冬場の運用チェックリスト

  • 湿度管理:40〜60%を維持(加湿器を活用)
  • 床付近の寒さ対策:ペットベッドや毛布で冷たい床から断熱
  • 温度差への配慮:暖かい部屋と廊下の温度差を5度以内に
  • 換気:1日数回、短時間の換気で空気を入れ替え
  • 就寝時:ペット用ヒーターやブランケットで保温

冬場に見落とされがちなのが「寒暖差」の問題です。暖房の効いたリビングから暖房のない廊下や玄関に出たとき、急激な温度変化は犬の体に負担をかけます。特にシニア犬や心臓に持病のある犬は、急な寒暖差で体調を崩すことがあるため注意が必要です。冬場の健康管理ガイドもあわせて参考にしてください。

春・秋(4〜5月、10〜11月)の運用ポイント

春と秋は寒暖差が大きい季節。日中と朝晩で10℃以上の差が出る日も珍しくないため、エアコンは自動運転で温度の揺れを抑え、シングルコートは下限22℃、ダブルコートは上限25℃を超えないように調整します。

春と秋は「夏冬ほど極端ではない」と温度管理が後回しになりがちですが、朝晩と日中の寒暖差が10℃以上になる日も珍しくありません。特に留守番中の時間帯に気温が上下しやすく、体温調節が未熟な子犬・シニア犬・小型犬は体調を崩しやすい季節でもあります。シングルコート(トイプードル・マルチーズ等)は冬寄りの下限22℃を基準に、ダブルコート(チワワ・ポメラニアン等)は夏寄りの上限25℃を超えないようにするのが基本です。

ダブルコートの犬種は春と秋に換毛期を迎えるため、こまめなブラッシングで不要な被毛を取り除き、体温調節を助けてあげましょう。

春・秋の運用チェックリスト

  • エアコン設定:22-25℃の自動運転で寒暖差に対応
  • 朝晩の冷え込み対策:ブランケット・ペット用ベッドを併用
  • 換毛期のブラッシング:ダブルコートは週2-3回
  • 湿度40-60%:春の花粉・秋の乾燥に対応
  • 留守番時の連続運転:寒暖差10℃以上の日は連続運転推奨

温湿度計の設置をおすすめします: エアコンの設定温度と実際の室温にはズレがあります。犬が過ごす場所の近くに温湿度計を設置し、実際の環境を数値で確認する習慣をつけましょう。

よくある質問

留守番中、エアコンは連続運転すべき?タイマーで足りる?

夏場(室温26℃以上)・冬場(15℃未満)・子犬/シニア/短頭種・6時間以上の留守番は連続運転が基本です。春秋の温暖な日・4時間以内の留守番ならタイマーでも可能ですが、急な気温変化に注意してください。詳しくは連続運転 vs タイマー判断フローをご覧ください。

留守番中の電気代が心配です

連続運転の電気代は1日あたり数百円程度。サーキュレーター併用で効率を上げる、設定温度を1℃緩めるなどでコストは抑えられます。一方、熱中症診療は1回数万円〜10万円超のケースもあるため、夏場は連続運転がコスト面でも合理的です。

外出先から室温を確認できますか?

SwitchBot温湿度計プラスなどスマホ遠隔監視機器を犬の高さに設置すれば、リアルタイムで室温・湿度を確認できます。設定温度を超えたらアプリに通知が届くので、外出中も安心です。詳しくは温度管理に役立つおすすめグッズ4選をご覧ください。

お散歩、何度まで大丈夫?

気温23℃までは通常通り、24-27℃は短時間+水分補給、28-30℃は早朝・夕方のみ・15分以内、31℃以上は散歩を控えるのが目安です。気温よりアスファルト温度(50-60℃)が問題なので、手の甲5秒テストで判断してください。詳しくは散歩・お出かけ時の外気温は何度まで安心?をご覧ください。

アスファルトの温度は気温と何度違いますか?

気温25℃で約45℃、30℃で50-60℃、35℃で65℃以上。体高1mの大人と比べて、体高20-30cmの小型犬は2-3倍以上の輻射熱影響を受けます。散歩前に手の甲を5秒間当てて熱いと感じたら、早朝・夕方に変更してください。

留守番時のエアコンはつけっぱなしにすべきですか?

夏場(室温が26度を超える環境)と冬場(室温が15度を下回る環境)では、エアコンのつけっぱなしを推奨します。特に夏場は熱中症のリスクがあるため、冷房は必須です。設定温度は夏場25〜26度、冬場20〜22度を目安に、タイマーではなく連続運転にしておくと安心です。電気代が気になる場合は、サーキュレーターを併用することで効率的に室温を保てます。

犬種によって適温は異なりますか?

はい、被毛のタイプによって適温は異なります。シングルコートの犬種(トイプードル、ヨークシャーテリア、マルチーズなど)はアンダーコートがなく寒さに弱いため、冬場は22〜25度が適温です。ダブルコートの犬種(チワワ、ポメラニアン、柴犬など)は保温性が高い反面、暑さに弱いため、夏場は23〜25度が適温です。同じ小型犬でも被毛の構造で体感温度が大きく異なります。

床暖房は犬に良くないですか?

床暖房自体が悪いわけではありませんが、犬は人間より低い位置で生活するため、低温やけどのリスクがあります。特に長時間同じ場所で寝る犬は注意が必要です。床暖房を使用する場合は、設定温度を低め(25〜28度程度)にし、犬が自分で涼しい場所に移動できるよう床暖房のない逃げ場を必ず確保してください。毛布やペットベッドを敷いて直接触れないようにする対策も有効です。

夏場の散歩は何時頃がベストですか?

夏場の散歩は早朝(6〜7時台)か夕方(18時以降)がよい選択肢です。日中のアスファルトは60度以上になることがあり、地面に近い小型犬は輻射熱の影響も大きく受けます。散歩前に手の甲をアスファルトに5秒間当ててみて、熱いと感じたらまだ散歩には早い時間帯です。気温が25度以上の場合は、水分補給のための携帯ボトルを持参し、15〜20分程度の短時間散歩にとどめましょう。

子犬やシニア犬は適温が異なりますか?

はい、子犬(生後6ヶ月未満)は体温調節機能が未発達のため、成犬より2〜3度高め(24〜26度)が安心です。シニア犬(7歳以降)も代謝が低下し寒さに弱くなるため、冬場は22〜25度を維持しましょう。いずれも急激な温度変化を避け、犬が自分で快適な場所を選べる環境を整えることが大切です。

犬が寒がっているサインにはどんなものがありますか?

体を丸めて小さくなる、ブルブル震える、暖かい場所に移動したがる、布団やクッションに潜り込む、活動量が減るなどが寒がっているサインです。特にシングルコートの小型犬やシニア犬は寒さに弱いため、室温だけでなくベッドに毛布を追加するなどの対策も検討してください。

犬の室温は何度に設定すればいいですか?

犬の室温は夏場25〜27度、冬場20〜23度が基本の目安です。ただし被毛タイプで適温が異なり、シングルコート(トイプードル等)は冬場22〜25度、ダブルコート(チワワ等)は夏場23〜25度が適しています。エアコンの設定温度と犬が過ごす床付近の実温度には2〜3度の差があるため、犬の高さに温湿度計を設置して実測することをおすすめします。

まとめ

犬の温度管理は「留守番中の室温」と「お出かけ時の外気温」の2つを並列で考える必要があります。「人間が快適だから犬も大丈夫」という思い込みを捨て、犬の高さ(床上10-30cm)で実測した安心ラインを基準にしましょう。シングルコートの犬種は寒さ対策、ダブルコートの犬種は暑さ対策、短頭種・子犬・シニア犬は通年で丁寧な配慮が必要です。お出かけ時はアスファルト温度が気温より20-35℃高くなる点に注意し、手の甲5秒テストで散歩可否を判断してください。まずは犬の高さに温湿度計を設置して、実際の温度を「数字」で把握するところから始めてみてください。

※この記事は一般的な情報提供を目的としており、獣医師の診断や治療に代わるものではありません。愛犬の健康について気になることがあれば、必ず動物病院にご相談ください。

参考文献を表示(全5件)
  1. American Kennel Club - How to Take Your Dog's Temperature
  2. American Kennel Club - Heatstroke in Dogs
  3. 環境省 - 熱中症環境保健マニュアル 2022(体温調節メカニズムの基礎知識)
  4. National Research Council. Nutrient Requirements of Dogs and Cats. National Academies Press. 2006.
  5. Hall EJ, Carter AJ, O'Neill DG. "Incidence and risk factors for heat-related illness (heatstroke) in UK dogs under primary veterinary care in 2016." Sci Rep. 2020;10:9128. doi:10.1038/s41598-020-66015-8(短頭種は中頭種比 OR 2.10倍、ブルドッグOR 13.95、フレンチブルドッグOR 6.49、パグOR 3.24)
うちの子に合うフードはどれ?

犬種・年齢・悩みから30秒で診断。134商品の中から愛犬にぴったりのフードをご提案します。

無料診断を始める →

こちらもおすすめ