犬の室温は何度が適温?夏・冬の目安と留守番中のエアコン

犬の室温は何度が適切?温湿度と調整のポイントとエアコンの目安

この記事の結論

室温の目安は、夏は21〜25℃・湿度50〜60%[5]、冬は20〜25℃前後・湿度40〜60%です[6]。子犬・シニア・シングルコートの犬は冬に高め、短頭種や肥満の犬は夏に低めを意識します[7]。犬の寝床付近で実際の温湿度を測り、在宅中にその子の様子を見て調整しましょう。帰宅まで暑さが続く日は、途中で冷房が切れない運転にします。

留守番前に確認すること

  • 犬の寝床付近の温度・湿度を測る
  • 日差しが移動した後も、寝床が暑くならないか確認する
  • 飲み水と、冷暖房の風が直接当たらない休み場所を用意する
  • 暑さが続く時間帯は、冷房が途中で切れないようにする

📌 留守番時の室温早見表|お出かけ時の外気温判断|犬の状態に合わせた調整

目次
  1. 室温・湿度は何度が目安?夏・冬と留守番中の調整
  2. 短頭種・子犬・シニア犬で気をつけること
  3. 留守番中のエアコンはつけっぱなしにする?
  4. 犬の暑い・寒いサインを観察する(数字+サインで二重チェック)
  5. 被毛の違いは温度調整にどう活かす?
  6. 人が快適でも、犬の寝床を確認する理由
  7. 季節ごとの冷暖房と寝床の整え方
  8. 散歩に出てよい?気温と路面、犬の様子で判断
  9. 温度管理に役立つおすすめグッズ4選
  10. よくある質問
  11. まとめ

室温・湿度は何度が目安?夏・冬と留守番中の調整

寝床の近くに温湿度計を置き、犬が過ごす高さの温度と湿度を確かめる飼い主。エアコンの設定温度だけで判断しない。
温湿度計は、犬が触れない位置に置きます。寝床の測定値と犬の様子を合わせて確認しましょう。

夏は室温21〜25℃・湿度50〜60%[5]、冬は20〜25℃前後・湿度40〜60%[6]を参考に、犬が過ごす場所で測って調整します。年齢や体調に合わせるための出発点です。

確認するもの目安・方法次にすること
夏の室温21〜25℃を参考にする寝床付近で測り、在宅中の様子と合わせて調整
夏の湿度50〜60%を参考にする蒸し暑い日は除湿も活用
測る場所犬が寝たり休んだりする場所設定温度との差を実測。差が一定とは限らない
冬の室温20〜25℃前後を参考にする[6]暖かい空気は上にたまるため、床に近い高さで測る
冬の湿度40〜60%を参考にする[6]暖房で乾きやすい日は加湿も活用
冬の寝床冷たい床・すきま風・暖房の直風を確認ベッドや毛布で冷えを避け、暖房器具から離れられる場所も用意

エアコンの設定温度と寝床の温度は、日射、部屋の構造、床材、空気の流れによって変わります。温湿度計は犬が触ったりかじったりしない位置に置き、出発時だけでなく、日中の暑い時間帯も確認してください。

留守番前の準備

  • 水をこぼした場合に備えて、飲み水を複数箇所に置く。
  • カーテンなどで直射日光を遮り、寝床を窓際から離す。
  • ケージ内など移動できる範囲が狭い場合は、その場所で温湿度を測る。
  • 遠隔確認を使う場合は、通信機器の接続と通知を外出前に試す。

短頭種・子犬・シニア犬で気をつけること

犬の状態家庭での配慮
短頭種・肥満の犬・ダブルコートの犬暑さに弱いので、夏は目安の範囲で涼しめに保ち、湿度も上げない[7]。呼吸が苦しそうなら早めに対応
子犬寒さに弱いので、冬は目安の範囲で暖かめに[7]。冷暖房の直風を避け、寝床の冷えと食欲・元気を確認
生後間もない子犬成犬の室温目安を使わず、母犬の有無や日齢に応じた保温方法を獣医師に確認[4]
シニア犬・自力で移動しづらい犬寒さに弱いので、冬は目安の範囲で暖かめに[7]。暑い・寒い場所から移動できるか確認し、暖房器具との長時間接触を避ける
シングルコートの犬・小型の短毛犬体の熱が奪われやすく寒さに弱いので、冬は暖かめにし、寝床の冷えを減らす[6][7]

目安の範囲の中で、寒さに弱い子は高め、暑さに弱い子は低めに寄せ、寝床の温湿度と犬の様子を一緒に確認します。

留守番中のエアコンはつけっぱなしにする?

帰宅まで暑さが続く日は、冷房を途中で切らずに室温を保ちます。「4時間以内なら切ってよい」など、留守番の長さだけで決めないようにしましょう。

  1. 留守中の天気と日差しを確認。出発時に涼しくても、昼間に日が差す部屋は暑くなります。
  2. 在宅中に運転を試す。普段留守にする時間帯の寝床の温湿度を確認し、設定を調整します。
  3. 暑さが続く間は冷房を維持。冷房が切れるタイマー設定や、冷却マットだけに頼る留守番は避けます。

節電は、日差しを遮る、フィルターを清掃する、空気の流れを整えることから始めましょう。電気代は機種・住宅・外気温・契約単価で変わります。犬のいる場所が暑くなるほど設定を緩めることは避けてください。

犬の暑い・寒いサインを観察する(数字+サインで二重チェック)

荒い呼吸や冷たい場所への移動、丸まる姿勢や震えなど、犬の様子を観察する図。
温湿度の測定値と、普段と違う様子を合わせて確認します。

暑いサインはパンティング・冷たい床に腹ばい・水の大量摂取、寒いサインは体を丸める・震え・暖かい場所に寄る行動です。早見表の数字に加えて、犬の行動からも体調を読み取ることで二重チェックができます。

暑いときに見せるサイン

  • パンティングが激しい - 運動後でもないのに口を開けて荒い呼吸をするのは体温上昇のサイン(よだれ増加も同様)
  • 冷たい場所を探す - フローリングやタイルに腹ばいになる、風通しの良い場所に移動する
  • 水を大量に飲む - 普段より頻繁に水を飲みに行く
  • 元気がなくなる - ぐったりして動かない・食欲低下は熱中症の初期症状の可能性

寒いときに見せるサイン

  • 体を丸めて寝る - 鼻先をお腹に近づけて小さく丸まるのは体温を逃がさないための行動
  • ブルブル震える - 筋肉を小刻みに振わせ体温を上げようとする状態(シングルコートに多い)
  • 暖かい場所に寄る - 飼い主にくっつく・暖房器具から離れない
  • 動きが鈍くなる - 散歩に行きたがらない・活動量減少

熱中症の進行サイン:ぐったりして動こうとしない、歯茎が白っぽい・青紫色になる、尿や便を漏らす、倒れるといった様子は、熱中症が進行したサインです。すぐに涼しい場所に移動させ、体に水をかけて冷やしながら動物病院に連絡してください。[1]

留守番の時間が長い場合は、室温管理がより重要になります。ケージ飼いとフリーの比較ガイドでは留守番環境の作り方を、犬の震えの原因と対処法では寒さ以外の震えの原因も解説していますので、あわせて参考にしてください。

被毛の違いは温度調整にどう活かす?

薄い被毛の犬の床の冷え、密な被毛の犬の暑さと湿度を確認する図。
被毛の状態に、年齢や体調も合わせて調整します。

被毛が薄い犬には冷え、密な被毛の犬には暑さへの配慮が必要です。ただし、犬種名やシングル・ダブルコートの分類だけで設定温度は決まりません。

毛の長さや量、トリミング後の状態、体格、年齢も合わせて見ましょう。寒がる場合は寝床の冷えを減らし、暑がる場合は室温と湿度、日差しを確認します。震えや荒い呼吸が続く場合は、温度以外の不調も考えて動物病院に相談してください。

人が快適でも、犬の寝床を確認する理由

犬は人より床に近い場所で過ごし、冷たい床や日なたの熱の影響を受けます。同じ部屋でも、ソファの上と窓際のベッドでは温度が違うことがあります。

犬は口を開けて呼吸するパンティングなどで熱を逃がします。[2]湿度が高い日は熱を逃がしにくくなるため、温度と一緒に湿度も確認しましょう。[5]人の体感やエアコンの表示だけで判断せず、実際の休み場所に温湿度計を置くと調整しやすくなります。

季節ごとの冷暖房と寝床の整え方

夏の日差し、冬の床の冷え、春と秋の日中の温度変化を確認する3場面。
季節ごとに、寝床と日中の温湿度を見直します。

夏:日差しを遮り、温度と湿度を管理

遮光カーテンなどで日差しを避け、冷房・除湿で寝床の環境を整えます。サーキュレーターは空気を循環させる補助として使い、冷房の代わりにはしません。水をいつでも飲めるようにしておきましょう。

冬:床の冷えと暖房器具への接触を確認

冬は室温20〜25℃前後・湿度40〜60%を目安にします[6]。暖かい空気は上にたまるため、犬が過ごす床に近い高さで測りましょう。ベッドや毛布で冷たい床を避け、すきま風が当たらない場所に寝床を置きます。ペット用ヒーターは取扱説明書に従い、犬が暖かくない場所へ移動できるようにします。温度調節機能があっても、長時間同じ場所に触れ続ければ低温やけどの危険があります。

春・秋:出発時から帰宅時までの変化を見る

朝が涼しくても昼に日差しで暑くなることがあります。季節名で冷暖房の要否を決めず、留守中の温湿度の記録を確認しましょう。外出先からの確認には、対応するハブやインターネット接続が必要な機器もあります。

散歩に出てよい?気温と路面、犬の様子で判断

散歩の安全性は、気温だけでなく湿度・日差し・路面の熱さ・犬の体調で変わります。夏は涼しい時間を選び、暑さが残る日は室内遊びに切り替えましょう。[5]

出発前・散歩中の状態対応
路面が熱い、日差しが強い、蒸し暑い時間や場所を変える。暑さが続く日は散歩を見送る
涼しく、路面も熱くない日陰のルートを選び、水を携帯。途中も呼吸と歩き方を確認
呼吸が荒い、歩きたがらない散歩を中止し、涼しい場所へ移す
ぐったりする、立てない、嘔吐などがある体を水で冷やしながら動物病院へ連絡

路面は触れて確かめる。ただし無理に触り続けない

日なたのアスファルトや金属のふたは、空気より熱くなることがあります。熱そうな場所を避け、触れて熱いと感じたら犬を歩かせないでください。手で触れられることは、熱中症にならない保証にはなりません。「何分までなら歩ける」という目安も使わないようにします。

短頭種や高齢の犬、肥満の犬は特に暑さに気を配りましょう。[3]早朝や日没後でも熱が残る日はあります。時計の時刻だけで判断せず、その日の状態を確認してください。

よくある質問

留守番中、エアコンは連続運転すべき?タイマーで足りる?

帰宅まで暑さが続く日は、冷房が途中で切れないようにします。留守番の長さだけでは判断できません。在宅中に同じ時間帯の寝床の温湿度を測り、日差しの変化も確認しましょう。

留守番中の電気代が心配です

電気代は機種・住宅・外気温などで変わります。日差しを遮る、フィルターを清掃する、空気の流れを整える方法から試しましょう。犬の寝床が暑くなるほど設定を緩めないでください。

外出先から室温を確認できますか?

対応する温湿度計と通信機器を使えば確認できます。製品によって別売りハブやインターネット接続が必要です。購入前に必要な機器を確認し、外出前に通知が届くか試してください。

お散歩、何度まで大丈夫?

気温だけで安全な上限は決められません。湿度・日差し・路面・犬の体調を確認し、涼しい時間帯を選びましょう。暑さが残る日は室内遊びに切り替えます。

アスファルトの温度は気温と何度違いますか?

日射・材質・風・時間帯で変わるため、一定の差ではありません。路面が熱い場合は歩かせず、場所や時間を変えましょう。触れられる路面でも、蒸し暑さによる熱中症には注意が必要です。

犬種によって適温は異なりますか?

被毛や体格、呼吸のしやすさなどによって暑さ・寒さへの強さは異なります。同じ犬種でも個体差があるため、犬種別の固定温度ではなく、寝床の実測値と犬の様子で調整します。

床暖房は犬に良くないですか?

使う場合は取扱説明書に従い、暖房のない場所へ移動できるようにします。長時間同じ場所で寝る犬や自力で動けない犬は特に注意が必要です。敷物の併用可否も製品の説明書で確認してください。

子犬やシニア犬は適温が異なりますか?

子犬・シニア犬は寒さに弱いので、冬は目安(20〜25℃前後)の範囲で暖かめに保ちます[7]。直風や寝床の冷えを避け、食欲・元気・呼吸を確認します。生後間もない子犬の保温は成犬の目安と分けて考えます。

犬が寒がっているサインにはどんなものがありますか?

体を丸めて小さくなる、ブルブル震える、暖かい場所に移動したがる、布団やクッションに潜り込む、活動量が減るなどが寒がっているサインです。特にシングルコートの小型犬やシニア犬は寒さに弱いため、室温だけでなくベッドに毛布を追加するなどの対策も検討してください。

犬の室温は何度に設定すればいいですか?

夏は室温21〜25℃・湿度50〜60%[5]、冬は20〜25℃前後・湿度40〜60%[6]を調整の参考にします。エアコンの設定値と寝床の温度は同じとは限りません。犬が休む場所で測り、在宅中にその子の様子を見て調整しましょう。

まとめ

夏は室温21〜25℃・湿度50〜60%、冬は20〜25℃前後・湿度40〜60%を参考に、まず寝床付近の温湿度を測りましょう。子犬・シニアは冬に暖かめ、短頭種や肥満の犬は夏に涼しめを意識します。在宅中に犬の様子を見て調整し、留守中もその環境が保てる運転にします。散歩は気温だけで決めず、湿度・日差し・路面・犬の体調を確認してください。

※この記事は一般的な情報提供を目的としており、獣医師の診断や治療に代わるものではありません。愛犬の健康について気になることがあれば、必ず動物病院にご相談ください。

参考文献を表示(全7件)
  1. American Kennel Club - Heatstroke in Dogs
  2. 環境省 - 熱中症環境保健マニュアル 2022(体温調節メカニズムの基礎知識)
  3. Hall EJ, Carter AJ, O'Neill DG. "Incidence and risk factors for heat-related illness (heatstroke) in UK dogs under primary veterinary care in 2016." Sci Rep. 2020;10:9128. PMID:32555323. doi:10.1038/s41598-020-66015-8(短頭種は中頭種比 OR 2.10倍、ブルドッグOR 13.95、フレンチブルドッグOR 6.49、パグOR 3.24)
  4. Lezama-García K, Martínez-Burnes J, Marcet-Rius M, et al. "Is the Weight of the Newborn Puppy Related to Its Thermal Balance?" Animals (Basel). 2022. PMID:36552457.(低体重の新生子犬ほど体温が不安定)
  5. アニコム損保「犬の暑さ対策」箱崎加奈子獣医師監修(2024年12月11日更新)。室温・湿度は個体に応じて調整する参考値。
  6. 旭化成ホームズ Asu-haus「ペットが冬に快適な住環境は?犬・猫の理想の温度・湿度を解説」獣医師 茂木千恵 解説(2025年1月9日)。冬の室温・湿度の目安、寒さに弱い犬、床上での測定。
  7. 環境省「犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針」(2021年)。温度・湿度管理の項:室温は通年20〜23℃前後が基本、湿度50%前後、寒さに弱い個体(シングルコート・幼齢・高齢)は高めに、暑さに弱い個体(ダブルコート・短頭種・肥満)は夏に涼しく。
WANPAKU編集部プロフィール

WANPAKU編集部

ミニチュアピンシャーと暮らす小型犬オーナー / 元ヘルスケアテック領域プロダクトマネージャー・マーケティング担当

愛犬ノア(ミニチュアピンシャー)と暮らす小型犬オーナーが運営しています。合うフードが見つからず20種類以上を試したフードジプシー経験から、WANPAKU を立ち上げました。ヘルスケアテック領域でプロダクトマネージャー・マーケティングを担当した経験を活かし、200種類以上をメーカー公式の栄養成分値(保証分析値)・価格などのデータで独自比較。ランキング順位ではなく、愛犬一頭一頭に合うフード選びを提案します。

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