犬種が違えば、フードも違う
犬種別フード選びガイド
小型犬といっても、体質はバラバラ。
犬種ごとの"なりやすいトラブル"を知って、フードで予防しませんか?
犬種から選ぶ
同じ"小型犬"でも、体質は全然違います。犬種ごとの弱点を知って、フードで備えましょう。
よくある質問
Q1. 犬種によって体質が違うのはなぜですか?
「うちの子、友達のワンちゃんと同じフードなのに、なんだか合わないみたい...」——そんな経験はありませんか?実は、犬種によって体のつくりや代謝は大きく異なります。愛犬の犬種の特性を理解することが、最適なフード選びの第一歩です。
現在、世界には350を超える犬種がいます。牧羊犬、狩猟犬、愛玩犬など、もともとの役割に合わせて体格や気質が選ばれてきた結果、犬種ごとに体のつくりが大きく違ってきました。
100万頭を超える大規模な遺伝子調査では、半数以上の犬が犬種由来の体質的な特徴を持っていることがわかっています[1]。見た目だけでなく、消化のしやすさや代謝の速さまで、遺伝的に受け継がれています。
💡 知っておきたいポイント
犬種の違いは見た目だけではありません。体格、代謝、消化のしやすさ、さらには寿命まで、遺伝によって大きく変わります[2]。「犬だから同じ」ではなく、うちの子の犬種を意識してフードを選んでみましょう。
Q2. 小型犬と大型犬で代謝はどのくらい違いますか?
「小さい犬は少食でいい」と思っていませんか?実は、体が小さいほど、体重あたりのエネルギー消費は大きくなるのです。
小型犬(体重1kg)
132
kcal/kg/日
中型犬(体重10kg)
74
kcal/kg/日
約1.8倍の差
体重1kgのチワワと10kgの柴犬を比べると、チワワの方が体重あたり約1.8倍のカロリーを必要とします[3]。小さな体で体温を保ち、元気に動くには、それだけエネルギーが必要となります。
小型犬は「少量でしっかり栄養」がカギ
口も胃も小さいので、一度にたくさんは食べられません。少ない量でも必要なエネルギーが摂れる、カロリー密度の高いフードが向いています。
大型犬は「ゆっくり成長」を意識
成長期は1〜2年かけてじっくり大きくなります。カルシウムの摂りすぎや急激な体重増加は体に負担がかかるので、食べすぎには注意したいところです。
💡 寿命も体格で変わる
58万頭以上を調べた英国の研究では、小型犬の平均寿命は約15年、大型犬は約13年という結果が出ています[4]。ライフステージの長さが違うので、年齢に合わせた栄養管理も変わってきます。
Q3. 犬種ごとに気をつけるべきポイントは?
犬種によって、体質や気をつけたいポイントは違います。うちの子はどんな特徴があるのか、チェックしてみましょう。
超小型犬(チワワなど)
「急にぐったりして、病院に駆け込んだら低血糖だった」——チワワの飼い主さんからよく聞く話です。世界最小のチワワは、体が小さいぶん糖を蓄えておける量が少なく、食事の間隔が空くと血糖値が下がりやすい傾向があります。
チワワのフード選びガイドを見るカーリーコートの犬種(トイプードルなど)
「目の周りの毛が茶色く変色してきた…」——トイプードルに多い涙やけの悩みです。あのくるくるの巻き毛を保つには、栄養バランスも影響します。また、日本の調査ではトイプードルの約4割に膝蓋骨脱臼(パテラ)の傾向が見られます[5]。
トイプードルのフード選びガイドを見る短頭種(フレンチブルドッグなど)
「食べた後にゲップが多い」「すぐにお腹がゆるくなる」——フレンチブルドッグやパグなど、鼻ぺちゃの犬種によくある悩みです。顔の形から呼吸器の構造に特徴があり、それが消化にも影響します。
フレンチブルドッグのフード選びガイドを見る日本犬(柴犬など)
「換毛期になると毛がごっそり抜けて驚いた」「皮膚をかゆがることが多い」——柴犬を飼っている方なら共感できるのではないでしょうか。柴犬は皮膚がデリケートな子が多く、腸内環境との関連も研究で注目されています[6]。
柴犬のフード選びガイドを見る参考文献を表示(全6件)
- Donner J, et al. PLoS Genetics (2018). "Frequency and distribution of 152 genetic disease variants in over 100,000 mixed breed and purebred dogs."
- 理化学研究所 (2020). "イヌの臨床検査値の個体差には遺伝的背景が関与."
- PMC (2017). "Allometric scaling of daily energy requirement in mammals."
- Scientific Reports (2024). "Life expectancy tables for dogs and cats derived from clinical data."
- PMC (2019). "Patellar luxation in dogs: Genetic basis and clinical findings."
- Microbiome (2023). "Skin microbiome and atopic dermatitis in Shiba Inu dogs."