鎌倉・逗子・葉山の犬連れ旅
鎌倉・逗子・葉山を犬と旅する|大仏も長谷寺も「キャリーなら」行ける
鎌倉の犬旅は「歩かせる場所」と「キャリーに入れる場所」を分けると一気に組めます。長谷寺も鎌倉大仏も全身が入るキャリーなら同伴でき、鎌倉市は街区公園を断る一方で鎌倉海浜公園など12か所を名指しで開放。葉山には町営ドッグランがあり、大型犬2頭まで泊まれる宿も鎌倉市街にあります。公式原文を独立照合した宿4軒とスポット10か所で組みました。
鎌倉の犬旅は、この一行で設計できます
歩かせるのは浜と公園、キャリーに入れるのは寺と島。
このエリアで犬と過ごす計画は、ほぼこれで決まります。鎌倉の有名寺社は「犬お断り」ではなく、全身が収まるキャリーに入れれば入れるという条件つきの容認だからです。一方で、地面を歩かせられる場所は明確に別にあります。
まず「行ける/行けない」を先に置きます。
| 場所 | 公式の条件(原文) |
|---|---|
| 鎌倉 長谷寺 | 「ペットの入山はお断りしておりますが、やむなくご同伴の場合はキャリーケース(ケージ)・キャリーバック・またはペットカートに入れた上、…」。諸堂・境内施設は不可 |
| 鎌倉大仏殿 高徳院 | 「専用のケージやバッグに全身が入った状態でのみ許可しており、歩行は禁止しております。」 |
| 鎌倉海浜公園ほか12か所 | 鎌倉市が**「リード付きで入場可能な公園等」として名指しで公表。市内の街区公園は犬連れ不可** |
| 森戸神社(葉山) | 「飼い主の方の責任のもと…ご配慮いただいてご参拝ください。」御本殿・社務所等への立入りのみ不可 |
| 南郷上ノ山公園ドッグヤード(葉山) | 町営ドッグラン。事前登録制(町外2,000円)、ノーリードはヤード内に限定 |
| 逗子海水浴場 | 「遊泳時間内(9時00分~17時00分)に遊泳区域内へ…持ち込むこと」が規制。犬の項目に**「ゲージに入れれば可」** |
| 江の島(3施設・藤沢市) | 「全身が完全に入るような袋、ケージ、カートに入っている場合」入場可。地面に降ろすのは不可 |
| 神奈川県立近代美術館 葉山 | 「作品保護の観点から、ペットを連れての館内及び庭園の利用はできません。」=庭園も不可 |
| 新江ノ島水族館(藤沢市) | 「ペットを連れてのご入場はできません。お預かりする場所もございません…」 |
| ソレイユの丘(横須賀市) | 一部エリアが同伴可。園内に約1,900㎡の屋外ドッグラン(要会員登録・有料) |
持ち物は「全身が収まるキャリー」が1つ
表を見ると分かります。長谷寺・高徳院・江の島の3施設が、まったく同じ条件を出しています。だから全身が入るキャリー(またはカート)を1つ持っていれば、このエリアの主要観光地は横断できます。
逆に言えば、キャリーに入らない大きさの犬は、寺と島を最初から旅程から外すのが正解です。その場合の主戦場は浜・公園・ドッグラン。落胆する必要はなくて、次に書くとおりそちらは十分に充実しています。
鎌倉は「公園なら全部OK」ではない——これが一番の落とし穴
ここだけは知らないと現地で困ります。鎌倉市の公式ページには**「街区公園には犬を連れてこないで下さい」**という見出しがあり、理由まで書かれています(「いずれの公園も規模が小さく、公園利用者から犬との適切な距離が確保されず…」)。
そのうえで市は、**「リード付きで入場可能な公園等」**として 鎌倉海浜公園/源氏山公園/鎌倉中央公園/笛田公園/六国見山森林公園/散在ガ池森林公園/夫婦池公園/浄明寺緑地/鎌倉広町緑地/岩瀬下関防災公園/笛田一丁目公園/山崎・台峯緑地 の12か所を公表しています。行ける公園は名指しで決まっている、と覚えてください。
浜については市の「海・浜のルールブック」に**「浜での犬のリード(ひも)をはずすのはやめましょう。糞は持ち帰りましょう。」とあり、散歩そのものは禁じられていません。ただし夏の海水浴場(材木座・由比ガ浜・腰越)は、観光協会が「海及び砂浜(一部エリアに限る)にペット・動物を入れないようお願いをしております。」**と告知しています(対象は開場時間9〜17時)。夏の日中だけ避ける、が現実解です。
町境をまたぐとルールが変わる
このエリア特有の注意点です。同じ相模湾でも、鎌倉市・逗子市・葉山町でルールの書き方が違います。
- 鎌倉市 — 浜は「リードを外さない」。夏の海水浴場は「入れないようお願い」
- 逗子市 — 規制は遊泳時間内・遊泳区域内のみで、犬の項目に**「ゲージに入れれば可」**
- 葉山町 — 「散歩の際は、必ず犬をリードでつなぎましょう。」犬の季節規制は書かれていない
つまり夏に海沿いを歩くなら葉山側が素直です。走らせたいなら葉山町営の南郷上ノ山公園ドッグヤード——ただし事前登録制で、犬の鑑札・1年以内の狂犬病予防注射済票・1年以内の5種以上の混合ワクチン接種済証明書・本人確認書類が要ります。旅行者は町外扱いで1頭2,000円。出発前に書類を鞄へ入れておいてください。
泊まる:鎌倉市街に「大型犬2頭まで」がある
このエリアは犬同伴専用の温泉宿が並ぶ箱根や那須とは性格が違い、街なかの宿がそれぞれ違う線引きで受け入れているのが特徴です。
| 宿 | 受け入れ | この宿ならではの点 |
|---|---|---|
| BIRD HOTEL -GARDEN HOUSE-(由比ヶ浜) | 大型犬2頭まで | エントランスから客室までリードで移動可・レストランのテラス席は同伴可・自家製ドッグフードあり |
| PURPOSE RESORT オーシャンビュー鎌倉(由比ガ浜) | 1室2匹・25kg未満(※後述) | 全室コンドミニアム・ケージやトイレトレー等の備品が揃う。1匹目4,500円+デポジット20,000円 |
| UMITO VILLA 鎌倉 材木座 | 20kg未満・2頭 | 屋外シャワーと滑りにくいリビング。ただし犬はリビングフロアのみ・就寝時はケージ |
| The Canvas Hayama Park(葉山) | 大型犬可・犬種制限なし | 犬同宿可は【暁-Akatsuki-】1室のみ。大型犬も入るケージを用意。一頭5,500円 |
大型犬なら BIRD HOTEL か The Canvas Hayama Park、備品を借りて身軽に行くなら PURPOSE RESORT、海遊びをするなら UMITO VILLA——という選び分けになります。
⚠2つだけ、予約前に知っておいてほしいことがあります。
PURPOSE RESORT は体重条件が公式内で食い違っています。 サイトFAQ本文は「25kg以下」、公式ペット同伴宿泊規約PDF(2025-10-06版)は「体重 25kg 未満」。当サイトは新しい規約PDFに従い「25kg未満」として扱いますが、境界付近の犬は必ず問い合わせてください。同館は室内ルールも具体的で、室内ではケージに入れる/寝具・浴室への立ち入り不可/犬を残しての外出は原則禁止です。
**UMITO VILLA は「犬はリビングフロアのみ」「就寝時はケージ内」**という線引きです。添い寝を前提にしていると当日戸惑います。
もしもの時——このエリアは夜間の受け皿がある
首都圏でも夜間対応が確認できないエリアは珍しくありませんが、ここは違います。藤沢夜間救急動物病院が毎日19:00〜8:30(要事前電話)・休診日なしで運営しており、公式に**「入院が必要なほど容体が悪く、翌日かかりつけ動物病院の休診日であったり、移動がハイリスクな場合には当院での夜間および日中の継続入院も可能としております。」**と明記しています。鎌倉市内のオハナ動物病院も、夜間(21:00〜翌6:00)は湘南獣医師会のSEAMeC(湘南夜間救急動物病院)を案内しています。
日中は各ページの動物病院枠に4院を掲載しています。旅行者にとって特に使いやすいのはトムズどうぶつ病院 逗子で、休診は年末年始のみです。
江の島・横須賀まで広げると、走らせる場所が増える
鎌倉から江ノ電で行ける江の島の3施設は、寺と同じキャリー条件でカバーできます(ただし新江ノ島水族館は同伴不可・預かりもなし)。車で南へ下ればソレイユの丘に約1,900㎡の屋外ドッグランがあります——ただし会員登録が必須で、1歳以上で避妊去勢が済んでいない犬は利用できません。旅程に組む前に条件を確認してください。
受け入れ条件・料金・営業は変わることがあります。ここに書いたことはすべて執筆時点で各施設・各自治体の公式情報から確認し、別の担当が同じページを取り直して逐語照合したものですが、出発前にもう一度、公式サイトで確かめてください。
最終更新: 2026年8月30日